このブログは、読者がまるで知らないような「大昔」のことを、ファーストハンドで私が見聞きした事柄をたまに書きます。今日はそれ。

昔、ブッシュ息子が大統領の時、イラク大統領(当時)サダム・フセインが「大量破壊兵器」なるものを持っている証拠がある、と主張し、UKなど数カ国と軍事連合を組織し、イラクに攻め入りました。結局、大量破壊兵器なるものは発見されず。最初からそれはブッシュのつくった嘘でした。あるいは彼はCIAの報告を鵜呑みにしていただけかも知れません。当時はUKのスパイ情報網は非常に素晴らしいと評価されていましたので、当時のUKの首相がその連合に加わった時、世界中は「ありそうだな」と思っておりました。当然のことながら、当のフセインは否定も肯定もせず。当然でしょう。大量破壊兵器はない、と彼が言った段階で彼は周囲の国から攻め込まれたはず。

その前にあった、イラクのクウェート侵攻に対して、イラクの軍隊をイラク国内に戻した段階で、それ以上攻め込まなかったアメリカ軍。つまり第2章がイラク侵攻でした。その時の作戦名がOperation Desert Storm でした。この時ひとりの陸軍の軍人が世界中で有名になりました。彼の名前はStormin' Norman、本名はNorman Schwarzkopf Jr. (1934–2012)です。なぜstormin'という名前が既に陸軍内部で存在したのか----彼は感情をむき出しにして話すから。


 https://www.youtube.com/watch?v=wKi3NwLFkX4

実はアメリカ軍が当時公開した画像、動画は都合の良いものだけをピックアップしてもの。実際の戦闘ではきれい事はないのだ、ということを事後的に我々は学びました。Stormin' Normanはブルドッグさながらの闘志をむき出しにして、意地悪な質問をする記者に吠えかかりました。時には恫喝もしました。地雷原を進軍する時のことを話す前に、質問した記者に「君は地雷原を経験したことがあるか?」と訊きました。一体、それは陸軍学校なのか、メディアへのbriefingなのか、あるいはStormin' Normanのショウなのか・・・ あなたが生まれるちょっと前に、こんなユニークな軍人がいたのです。こんな筋金入りのオヤジを見ていると、Pete Hegsethなんかはただのチンピラか道化程度でしょう。私にとってはStormin' Normanはunforgettableです。

今アメリカではトランプは地上軍を派遣するかどうか、いつなのか、という話で持ちきりです。そうなると当然職業軍人がStormin' Normanのような仕事をせねばなりません。そんな人材がいるのでしょうか。それともメディア好きのトランプは自分で仕切る?