日本の大手メディアはアメリカに支社を置いているはずですが、アメリカで報道される全てのニュースが日本で取り上げられるわけではありません。別に全部を日本で伝える必要はありません。当たり前の話です。
今回の話題もそのひとつでしょう。最近、通称RFK Jrと呼ばれ、分別あるアメリカ国民からは嫌われ者のオヤジ。というか言動から忌み嫌われています。本名はRobert F. Kennedy Jr。 Health and Human Services Secretary。彼はロバート・ケネディの息子なのです(ちょっと驚き)。彼はJFKの甥(nephew)なのです!JFKは彼の叔父なのです!!何度書いても同じことですけどね・・・言わばサラブレッド。それが若い時からの薬物中毒のために只のゴロツキに転落。最近、彼は MAHA; Make America Healthy Again というキャッチフレーズの元にinitial reportを出したのだそうです。これはそれのお披露目式です。以下の動画で、最初にドン・トランプが長々と話します。JFK Jrが登場するのは約6分後の辺りから。ここでやっとトランプはマイクをJFKJrに渡します。
あまり中身のないビデオです。このMAHAレポートの作成には、AIが使われている可能性があるようです。出所不明のデーターが使われているとのことです。普通は、publicationの前にreviewer/reviserがチェックするものですけどね。誰もそんなことをしなかった?
若干聞きにくい声ですが、それは彼が声帯の病気(spasmodic dysphonia)を持っているから。薬物のやり過ぎではないはず。subtitleはないようですが、中級以上の方には支障ではないでしょう。
昔の話。新大統領としてJFKはBoston Brahmins と呼ばれる、ボストンのエリート集団を引き連れてDCにやってきました。日本語ではbrahminは「バラモン」と呼ばれます。バラモン=brahmin。つまりインドの、カーストで最高階級。覚えておいて損はありません。別に当時ボストンでヒンドゥー教が流行っていたわけではありません。このエリート集団の中でも特に有名な人はTed Sorensenという人(故人)です。彼はJFKのinauguration address でのとりわけ有名な"Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country"でのスピーチライターとして有名です。大方のAE話者にとって、ボストン訛りの大統領の少し変な英語が、TVの力でダイレクトに視聴者に届きました。有名な例は、キューバ・ミサイル危機の時のTV演説で、彼はCubaというべきところをCuberと発音しています。ボストン訛りでは、-erの発音はイングランド式ですので、CubaでもCuberでも発音は同じです。そこを全国放送なので無理してRを入れた、つまりややrhoticな発音にした、というわけです。なお、このブログらしく、この点を強調しておきましょう。つまり、ボストン訛り/New England (NE) 訛りでは、CubaでもCuberでもinterchangeableなのです。この不安定さが特徴のひとつです。
上記の「無理してRを入れた」はどの程度正しいのか、ですが、実は、現代でもNE地方出身の弁護士であっても、その訛りをある程度は消そうとすると言われています。つまり、日本語で言えば、たとえていえば大阪弁で話す弁護士よりも標準語で話す弁護士の方が、全国的には信頼されるだろうと、大阪弁の弁護士は想像するだろう、言うことです。とはいえ、完全に消し込むこともできずにたまにそのままテレビ、ラジオの音声に乗ってアメリカ中、世界中に届けられる時代になっていましたので、eye dialectされて、JFKの場合、死後何十年経ってもネタにされているというわけです。
長い話でしたが、これはJFKの話。では、甥っ子のRFK Jrはどこの訛りか、と言えば、不明ですね。ちゃきちゃきのGAでもないし、Bostonianでもないし。彼の職業は弁護士でしたので、おそらくneutralなAEを話そうと心掛けてきたのではないでしょうか。しかも、彼は新型コロナのパンデミックの頃からワクチン反対派の筆頭です。まるで下っ端の小役人のごとくに報道陣の前でドン・トランプに媚びへつらっています。トランプの表情は「当然」とでも言うがごとく。不思議な関係ですねぇ。ボスに対して媚びるというのは欧米ではよく見る光景ですが、報道陣、カメラの前でJFK Jrのような、departmentのトップがここまでやるとは。もう少し抑えたやり方もあるのに、ちょっとした驚きですよね。故・安倍晋三氏も、日本のために、私が「ポチ外交」と呼ぶものを展開し、ご主人様に真っ先に駆け寄ってゴルフをしていました。トランプはこの種のpochismが大好きなのでしょう。(私のneologizeです。)
別の動画があります。上記についてCBSがネタにしてあげつらっています:
https://www.cbsnews.com/video/biggest-takeaways-rfk-jrs-maha-report/
Linda McMahon, secretary of education はAIではなくA1と発音して、メディアから嘲笑されていますが、彼女にとっては別にさしたる恥辱ではないはず。彼女はプロレス興業の顔役でした。そんな人がDepartment Of Educationのトップに。WW spokesperson Karoline Leavitt というbimboを任命したり。トランプcabinetはそんな破壊的な人事で溢れています。(どうでも良い話でしょうが、McMahonは綴り字の通りの発音ではなく、ほぼMcManと発音されます。上記の動画を見ると良くわかりますよ。)
今回の話題もそのひとつでしょう。最近、通称RFK Jrと呼ばれ、分別あるアメリカ国民からは嫌われ者のオヤジ。というか言動から忌み嫌われています。本名はRobert F. Kennedy Jr。 Health and Human Services Secretary。彼はロバート・ケネディの息子なのです(ちょっと驚き)。彼はJFKの甥(nephew)なのです!JFKは彼の叔父なのです!!何度書いても同じことですけどね・・・言わばサラブレッド。それが若い時からの薬物中毒のために只のゴロツキに転落。最近、彼は MAHA; Make America Healthy Again というキャッチフレーズの元にinitial reportを出したのだそうです。これはそれのお披露目式です。以下の動画で、最初にドン・トランプが長々と話します。JFK Jrが登場するのは約6分後の辺りから。ここでやっとトランプはマイクをJFKJrに渡します。
あまり中身のないビデオです。このMAHAレポートの作成には、AIが使われている可能性があるようです。出所不明のデーターが使われているとのことです。普通は、publicationの前にreviewer/reviserがチェックするものですけどね。誰もそんなことをしなかった?
若干聞きにくい声ですが、それは彼が声帯の病気(spasmodic dysphonia)を持っているから。薬物のやり過ぎではないはず。subtitleはないようですが、中級以上の方には支障ではないでしょう。
昔の話。新大統領としてJFKはBoston Brahmins と呼ばれる、ボストンのエリート集団を引き連れてDCにやってきました。日本語ではbrahminは「バラモン」と呼ばれます。バラモン=brahmin。つまりインドの、カーストで最高階級。覚えておいて損はありません。別に当時ボストンでヒンドゥー教が流行っていたわけではありません。このエリート集団の中でも特に有名な人はTed Sorensenという人(故人)です。彼はJFKのinauguration address でのとりわけ有名な"Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country"でのスピーチライターとして有名です。大方のAE話者にとって、ボストン訛りの大統領の少し変な英語が、TVの力でダイレクトに視聴者に届きました。有名な例は、キューバ・ミサイル危機の時のTV演説で、彼はCubaというべきところをCuberと発音しています。ボストン訛りでは、-erの発音はイングランド式ですので、CubaでもCuberでも発音は同じです。そこを全国放送なので無理してRを入れた、つまりややrhoticな発音にした、というわけです。なお、このブログらしく、この点を強調しておきましょう。つまり、ボストン訛り/New England (NE) 訛りでは、CubaでもCuberでもinterchangeableなのです。この不安定さが特徴のひとつです。
上記の「無理してRを入れた」はどの程度正しいのか、ですが、実は、現代でもNE地方出身の弁護士であっても、その訛りをある程度は消そうとすると言われています。つまり、日本語で言えば、たとえていえば大阪弁で話す弁護士よりも標準語で話す弁護士の方が、全国的には信頼されるだろうと、大阪弁の弁護士は想像するだろう、言うことです。とはいえ、完全に消し込むこともできずにたまにそのままテレビ、ラジオの音声に乗ってアメリカ中、世界中に届けられる時代になっていましたので、eye dialectされて、JFKの場合、死後何十年経ってもネタにされているというわけです。
長い話でしたが、これはJFKの話。では、甥っ子のRFK Jrはどこの訛りか、と言えば、不明ですね。ちゃきちゃきのGAでもないし、Bostonianでもないし。彼の職業は弁護士でしたので、おそらくneutralなAEを話そうと心掛けてきたのではないでしょうか。しかも、彼は新型コロナのパンデミックの頃からワクチン反対派の筆頭です。まるで下っ端の小役人のごとくに報道陣の前でドン・トランプに媚びへつらっています。トランプの表情は「当然」とでも言うがごとく。不思議な関係ですねぇ。ボスに対して媚びるというのは欧米ではよく見る光景ですが、報道陣、カメラの前でJFK Jrのような、departmentのトップがここまでやるとは。もう少し抑えたやり方もあるのに、ちょっとした驚きですよね。故・安倍晋三氏も、日本のために、私が「ポチ外交」と呼ぶものを展開し、ご主人様に真っ先に駆け寄ってゴルフをしていました。トランプはこの種のpochismが大好きなのでしょう。(私のneologizeです。)
別の動画があります。上記についてCBSがネタにしてあげつらっています:
https://www.cbsnews.com/video/biggest-takeaways-rfk-jrs-maha-report/
Linda McMahon, secretary of education はAIではなくA1と発音して、メディアから嘲笑されていますが、彼女にとっては別にさしたる恥辱ではないはず。彼女はプロレス興業の顔役でした。そんな人がDepartment Of Educationのトップに。WW spokesperson Karoline Leavitt というbimboを任命したり。トランプcabinetはそんな破壊的な人事で溢れています。(どうでも良い話でしょうが、McMahonは綴り字の通りの発音ではなく、ほぼMcManと発音されます。上記の動画を見ると良くわかりますよ。)
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