polyglot...良いですよねぇ、たくさんの言語を使える。理想の生活のような気がします。ですが、本当にそう?以下の様な記事があります。読む必要はありませんが、気になる方はチェックしてみても良いかも知れません。語数が多い割にはあまりinformativeではありません。
The polyglot next door: How one man found global fame by speaking dozens of languages | CNN

polyglotという語は、このブログの読者には不要な位に簡単なパーツからできています。poly-は複数のこと、glotの方は、直接的には「言語」を表すとされています。言語学で言うglottal stop などで用語として登場します。余計な事ですが、この「喉」の構造はものすごく複雑ですよね。なぜこんな複雑な構造になっているのか本当に不思議です。他のsynonymはどれも皆高校生でもわかるようなものばかり。

実は私は、自分がpolyglotになりたいとはあまり思いません。ヨーロッパでは何カ国語を話す人は数知れず。さほど、というか、おそらく全く尊敬されませんね。それに自分が影響されたわけではありません。単に言葉を操るというレベルで満足するのか、もう1,2段上のレベルを目指すのか、と言えば、私は明らかに後者です。単に何カ国語かを操ることに意味は薄いだろうと思います。大事なこと、目指すべきことは、人を言葉で感動させること、あなたの味方をつくること、あるいは人を動かすことです。長い間覚えていてもらえる言葉を話すこと、あるいは書くことです。そして、そこにあなたの見識、個性を盛り込むことで、「これはきっとあいつの書いたものだな」と気づいてもらいたい、のです。ここでは、私はダラダラ冗長体で書きますが、ビジネス文章では真逆です。使うフォント、ページの体裁(特に行間)、論理の組み立て方、すべてに全力投球です。

北米にはmockingbirdと呼ばれる、ものまねが得意な小鳥がいます。メスは特に、自然の音よりは、人工的な音に惹かれるようです。この鳥のラテン名はMimus polyglottos です。前の mimusとは英語でいうと、mimic の意味だそうです。つまり、mimicをするpolyglotな鳥、という意味ですね。有名な映画 To kill a mocking bird は、ハーパー・リーの小説を元に制作された映画です。ここでいうmocking birdとはおそらく黒人を暗示しているはず。こんな地味な、南部の人種差別の小説がベストセラーになった時代もアメリカにはあったのですね。