先日、深夜のNHKで放送された1982年のNHK特集(タイトルは下記に)は大変面白かったです。ベラスコは本物の数十人のスパイ組織の親玉でした。大東亜戦争時の日本のためにスパイ活動をして、日本に重要な情報を送り続けたようですが、彼はそれが生かされていなかったことに気づいていたようです。日本(外務省)は巨額の費用を負担していたようです。興味のある方は以下の2つのサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか:
NHK特集 私は日本のスパイだった~秘密諜報員ベラスコ~ NHKのサイト(オンディマンド用?)
アンヘル・アルカサール・デ・ベラスコ wiki
さて、先日テレビのバラエティー番組で登場した言葉「ステノキャプショナー」、これは日本でテレビ番組の字幕を打ち込む人々のことです。番組中でstenocaptionerという言葉の解説(何を意味するか等)はされていなかったはず。私はジムでは音声を聞かずに、その番組の字幕を追っていました。驚いたことに、その番組が言うには、現在の日本のテレビ局では、人間がmanuallyに字幕を作成しているとのことでした。これには驚きました。これもまた日本の後進性の例のようです。
このブログ読者に中学生向けの解説は不要でしょう。映画で見かける、特に法廷モノで、女性のstenograph clerkがタイプライターよりも小さな機械に指でリ
アルタイムで入力しているのをみかけます。(演技ですが、実際とは瓜二つのはず)ChatGTPによると、courtroom stenographerの記録速度は、なんと225 wpm程度(!)までなら楽々と記録する能力があるのだそうです。これでは録音は不要だったでしょうね。
現代の英語圏では、字幕が併用される場合にそれは機械が音声を文字化しているのが普通です。おそらく全ての番組でそうなっているはず。日本では手入力・・・ はっきり言って後数年の寿命の職業でしょうか。
そう言えば、映画で見かける法廷でのstenocaptionerのsteno-とは stenography で使われているもの。このブログでアーカイブされているpostがそれを説明しています。なお、ちょっと横道に逸れますが、興味のある方はどうぞ:
etymonlineでの解説は実に素っ気ないですが、興味のある方はどうぞ:
stenography etymonline
steno-はギリシャ語では「狭い」を意味するとのことですが、なぜそれが「速記」に?理由は簡単です。速記することで、言葉を圧縮しているわけですので、そこに着目というわけでしょう。steno-の反対語として使われるギリシャ語から成る単語がありますが、英語では殆ど目にすることはありませんので省略します。stereo- (as in stereophonic)ではありません。この仲間以外だと stenosis 狭窄がある程度です。こちらの意味は本来のギリシャ語の通りですね。
steno-と良く似た、別の「パーツ」(morpheme)を持つ単語が英語に若干あります。そのひとつはsteganographyと言います。絵などに、気づかれずに極微小の秘密の暗号文字列を忍び込ませる技術などを指す言葉です。
steganography etymonline
日本のバラエティー番組で使われた、たったひとつの単語に私が過剰に反応しただけのことでしょう。ですが、ヨーロッパの言葉の代表として英語を良く使う私から見ると、そんなに簡単にスルーできない情報が「すてのきゃぷしょなー」に隠れていますので、こんなことを書かせていただきました。
NHK特集 私は日本のスパイだった~秘密諜報員ベラスコ~ NHKのサイト(オンディマンド用?)
アンヘル・アルカサール・デ・ベラスコ wiki
さて、先日テレビのバラエティー番組で登場した言葉「ステノキャプショナー」、これは日本でテレビ番組の字幕を打ち込む人々のことです。番組中でstenocaptionerという言葉の解説(何を意味するか等)はされていなかったはず。私はジムでは音声を聞かずに、その番組の字幕を追っていました。驚いたことに、その番組が言うには、現在の日本のテレビ局では、人間がmanuallyに字幕を作成しているとのことでした。これには驚きました。これもまた日本の後進性の例のようです。
このブログ読者に中学生向けの解説は不要でしょう。映画で見かける、特に法廷モノで、女性のstenograph clerkがタイプライターよりも小さな機械に指でリ

現代の英語圏では、字幕が併用される場合にそれは機械が音声を文字化しているのが普通です。おそらく全ての番組でそうなっているはず。日本では手入力・・・ はっきり言って後数年の寿命の職業でしょうか。
そう言えば、映画で見かける法廷でのstenocaptionerのsteno-とは stenography で使われているもの。このブログでアーカイブされているpostがそれを説明しています。なお、ちょっと横道に逸れますが、興味のある方はどうぞ:
etymonlineでの解説は実に素っ気ないですが、興味のある方はどうぞ:
stenography etymonline
steno-はギリシャ語では「狭い」を意味するとのことですが、なぜそれが「速記」に?理由は簡単です。速記することで、言葉を圧縮しているわけですので、そこに着目というわけでしょう。steno-の反対語として使われるギリシャ語から成る単語がありますが、英語では殆ど目にすることはありませんので省略します。stereo- (as in stereophonic)ではありません。この仲間以外だと stenosis 狭窄がある程度です。こちらの意味は本来のギリシャ語の通りですね。
steno-と良く似た、別の「パーツ」(morpheme)を持つ単語が英語に若干あります。そのひとつはsteganographyと言います。絵などに、気づかれずに極微小の秘密の暗号文字列を忍び込ませる技術などを指す言葉です。
steganography etymonline
日本のバラエティー番組で使われた、たったひとつの単語に私が過剰に反応しただけのことでしょう。ですが、ヨーロッパの言葉の代表として英語を良く使う私から見ると、そんなに簡単にスルーできない情報が「すてのきゃぷしょなー」に隠れていますので、こんなことを書かせていただきました。
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