昨日の話題の続きです。

第5は、やはり「驚き」です。あなたの新鮮な感情がその単語をunforgettableにします。印象深くすることと似ていますが、一応ここでは別物とします。

第6は「使いまわし」です。既知の事柄を使って未知の単語を取り込めるのであればぜひやりましょう。この話は以下のアーカイブに書かれていますので、そちらを:
https://sttl.livedoor.blog/archives/27181726.html

第7もあります。忘れても気にしない、です。忘れる自分を責めるよりは、覚える自分を褒めましょう。でも、たとえば、上記の例で、plagiarize/plagiarismのような関係を一度明瞭に意識しておいて、何週間か経って忘れたとします。それは頻度が少ないから。頻出語には頻繁に出会いますので、忘れにくいです。我々が日常生活に必要な日本語の単語を覚えているのは、繰り返すからです。

そして、忘却曲線を意識して、自分なりに工夫してみることでしょう。これについては以下のアーカイブがご参考になるでしょう。https://sttl.livedoor.blog/archives/27339514.html

すべての単語で以上の最初の6個のどれかを必ず使えるわけではありません。でもこれらを意識するとあなたが新しい単語を自分のものとする確率は相当上がるはず。ダメもとでチャレンジしてみてください。

そして、最後に、ひとこと。あなたの脳と私の脳は似ているでしょうか。私はスマホゲームをまったくしません。やりたいとも思いません。ですが、今の若者のかなりがやっていますね。彼らはやっていて楽しいのでしょうか。全然楽しくなんかないと思います。ただ惰性でやっているだけでしょう。つまりあなたがやっているゲームではドーパミンだか、エンドルフィンだかの幸せホルモンはもう出ないと思いますよ。私も若かった頃『スーパーマリオ』の最初のバージョンを買い、アナログのテレビの裏で配線をして夢中になってやりました。徹夜したことも。でもそのうち飽きて止めました。このように一回徹底してやって、その後で興奮しなくなったら絶つ、という方法は有効かも知れません。やがて脳は異常な興奮を追い求めることを段々としなくなり、「正常」な状態に戻ってゆくでしょう。そうすることで、例えば、春にミツバチが花に夢中になり、次々に訪れている様子をみて、こんな平凡な様子にほんわかした気持ちになります。そんな私は昔ながらの勉強法である、紙の本、ノートブック、筆記具、単語帳、暗記カードが最も信頼に足る道具だと思います。それが色んなガジェットを次々に試しては捨てて来た私の結論です。もちろん、PCによる検索、タッチタイピング入力、写真からの文字列読み取り(OCR)、オンライン辞書のような便利な機能を放棄することはあり得ません。つまり、両方の良いとこどりを私はしていて、整理、記憶、思考、創作に役立てています。とりわけ、昔からあるはずの人間に固有の、ほんの小さな、普通のことで訪れる幸福感を忘れないようにしましょう。知っている言葉が増えると楽しいですよ。