字幕なしの英語聴き取り応援団

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2025年11月

先ほど日本のTVニュースを見ていたら、トランプがバイデン在任時の自筆署名ではない大統領令を無効化、という話がありました。たしか彼は過去に何度か取り上げていたはず。なぜなのか?署名する機械とはどのようなものなのか?どのようにして、機械が署名したものか、自筆署名なのかを判定するのか?実際に、署名したはずのものをなかったことにすることは可能なのか?----などなど疑問が沢山出てきます。これらに答えようとしている記事があります。平易な英語です:

What is an autopen and why can’t Trump stop talking about it? | Guardian

これである程度は理解できますが、実際にその機械の実物あるいは作動しているところの動画はありませんね。見逃した方は、金色の額縁に入った白黒写真がautopenなる機械の一部を撮影したものをもう一度ご覧になっては?autopenの歴史が19世紀初頭という古さは驚きです。ChatGTPに、大統領が署名すべき文書の数と、署名に必要な秒数を見積もって、一日40分位を署名に費やしているはず、との回答です。トランプは1日に約6時間ちょっとオフィスで働くそうです。

これを見ると、東アジアの印鑑文化は、署名より優れているのか、劣っているのか、わからなくなります。また、人によっては花押(かおう)という、自筆署名を証明するための崩し文字を使う人もいます。これを併用すると、署名に随分と時間がかかりそうですよね。

私の意見ですが、大統領制度というのは、血筋による国王ではない、選挙による国王です。これは無駄だと思います。行政トップと議会で十分です。例えば、アメリカの場合、連邦議会が成立させた法律を大統領が署名して初めて「成立した」ということになります。これは無駄です。アメリカでそのような意見が登場するかどうか私は興味深く見るつもりでおります。

ビジネスにおいて頻繁に使われる言葉のひとつは、scheduleです。日本語のスケジュールは、発音を見ればAEに由来することが直ぐにわかります。BEだとそれは/ˈʃed·jül/となります。(この違いは、借用したフランス語との「距離」感にあります。イングランド人は結構フランス語に憧れています。あるいは、かつてはそうでした。)ビジネスでは schedule は常に変更を運命付けられています。

確定した予定のことを carved in stone という言い方をすることがあります。私は最初それをユーモアのある表現と思っていましたが、そんなニュアンスはまるでありません。ただのビジネスでのidiomで無色透明ですね。これの反対の言い方は、私のword powerだと pencil in という言葉です。「鉛筆書きで入れておく予定」のこと。こっちにもユーモアはありません。ただ、どうも人によって違うのがbookの遣いかたです。これを非常にsoftな約束と見る人から、hardなcommitmentだと見る人々まで。と言うことは、bookという言葉が使われたときは、あなたはそれを再度チェックした方が良いかも知れませんよ。

例によって語源。bookの語源は、ラテン語ではなくて、MEです。ドイツ語のbookはBuchと綴ります。bookもBuchも同じ語源で、英語で言うと beech wood、つまり「ブナの木」のことです。ブナの木は輪切りにして、ラテン文字が登場する以前の彼らの文字(rune)で色々なことを記入していたことに由来します。

一方で、pencilだとそれは普通は相手は「紙」です。つまり、そのpencilとはgraphiteのことだったはず。ですが、その語はヨーロッパに紙が登場する以前から使われていました。pencilの語源はpenisと同じです。つまり、どうも「筆」のようなものを指したようです。

pencil |  etymonline

なお、アメリカのビールBudweiserは社名ではなくてビールのブランドの名前ですが、万事に合理的なアメリカ社会にありながら、醸造技術者は今日でもステンレスタンクの中に、一切れのbeech woodを入れておくのだそう。これはご先祖がヨーロッパにいた時に使っていたbeech woodの樽を20世紀に廃止した時からの慣習だそうです。おまじないようなものでしょう。

pencil-thinという言葉がありますが、この場合のpencilとは「細いもの」の代表として、の用法です。つまり、意味は「鉛筆のように細い」という意味です。paper-thinという言葉もありますが、これは「極薄」から、「見え透いた」まで、日本語の語感よりは用例は広いですが、理解に困ることはなさそうです。ちなみに、訛りが強いときの言い方は、ご存知のように strong、thickいずれでも使われます。

pencilという言葉が digital ageになった現代でも生きているという所が興味深いですね。似たような例としては、「データを保存する」を意味する3.5" floppy discのemoji 💾 がありますが、今の若い人は、その理由をまったく知らないはず。でもそれはとりあえず今はまだ生きていますよね。廃れ行く言葉がある一方で、残る言葉もある・・・不思議な現象です。

トランプの支持基盤のひとつである、Evangelicalsと呼ばれる人々について。先ず、大事なことは、キリスト教はどのようにして自己批判をして今日に至るのか、ということですが、それを問うと必ず揚げられる事は、Providentissimus Deusなる1893年の文書です。これは手紙という形式をとった、かなり長い文書です。これは当時の法王Leo XIIIによって信者宛に書かれました。これ以外に近代のキリスト教で重要な文書は他に2,3ありますが、最も有名なものはこれです。ChatGTPに重要なポイントを要約してもらいました:
  • Not every line of Scripture must be taken literally 
  • The Bible contains truth about salvation, not scientific or historical precision
  • Human authors wrote in human languages and literary styles
  • Interpretation requires understanding genre, culture, and context
これに対してアメリカのEvangelicalsが信じることは、聖書とはliteral inerrancyである、という考え(希望?)です。聖書の内容は一字一句正確だと言うのです。

Leoの手紙が出された理由は簡単です。18世紀から19世紀にかけての科学の発達は驚異的であり、聖書の内容とは矛盾することが次々に明らかになってきたからです。同時に、19世紀から20世紀にかけての古文書の発掘もあり、次々に古代の中近東の宗教がどのようなものであったかが学問として知られるようになったからです。そもそも論ですが、「聖書」と呼ばれる文書をイエス・キリストの弟子達が書いたというのはちょっと考えにくいです。彼らは大半が識字能力を持たない人々であったはず。しかも、書かれた年代はいつなのか、何語だったのか、なぜ重要なイベントに関する記述がバラバラなのか、などなど専門家からは指摘が相次ぎました。

このため、ヨーロッパのプロテスタント、カトリックは、Leoの説明を受入れ始めましたが、そうではなかったのがアメリカのキリスト教信者。彼らは大半が移民で多様な文化、言語のバックグラウンドを有していますし、そもそもがカウボーイがチマチマした聖書の解釈に邁進するとは考えにくいでしょう。宗教指導者たちは、聖書の中身は完全に真実だよ、と伝えることを選んだと言われています。加えて、アメリカの文化では、知的エリートというのは、昔から常に批判の対象です。カウボーイ文化です。このため20世紀に入ってからは、ヨーロッパのキリスト教とアメリカのキリスト教は大きく進む方法を違えてきたのです。

その中の筋金入りがEvangelicalsと呼ばれる人々です。彼らは同時に、神の審判が下る時にはイスラエルという国が必要という信仰も持っております。イスラエル観光に出かける中流以下の白人の大半はEvangelicalsでしょうね。Jerusalem, Jerichoなどの定番スポットに行き、聖書に書かれていることはやはり真実である、神がいるのはイスラエルである、と信仰を新たにしてアメリカに帰国します。

イスラエルはユダヤ人の国であり、ユダヤ人とはユダヤ教徒であると定義されています。アメリカ人がどのような宗教を信じようと自分たちに利益をもたらす限りは許容します。ユダヤ教徒の中には、アメリカ(USA)こそが「約束の地」である、と信じる人々もいます。

大急ぎで書きました。書き漏らしたことも沢山ありますが、これでかなりの部分を説明したのではないでしょうか。

テレビの夜のニュースショウ、昔は見ていましたが、私は現在は全く見ません。ですが、たまに見て、ウドーとかいうMCの番組を見つけて、なかなか良いかも・・・と思いつつ、そのうちにまた忘れる・・・ということを繰り返しています。ですが、忘れ得ないコメンテーターがいます。チヂイワ・モリオ、千々岩森生氏です。この方は素晴らしい記者です。先日見てその感を強くしました。

調べても個人情報はまるで得ることができません。確度の高くなさそうな情報であれば簡単に見つかります。この方は、ちょっと前は確かテレ朝の北京支局に勤務していたはず。私は中国の専門家かと思っておりました。今は首相官邸で取材するか、あるいは部下を取り仕切っているようです。

北京にいた時には、相当中国語ができるはずだ、と想像していました。たまにテレ朝の報道番組では実に説得力のある話ばかりでしたね。今回私が見た、首相高市早苗氏の国会での答弁に対する中国からの大人げないリアクションを扱う時には、おそらく中国で得た知識を披露していたのでしょう。ところが、今回検索して噂を見ると、もしかすると彼はFletcher School, Tufts Universityを卒業しているかも、ということでした。もしそうだとすると、中国語も相当なレベル、英語もそれなりのレベル、ということになります。そうであってもなくても、それはありえそうだね、と思わせるものを千々岩氏は持っていますね。

なぜか、NHKを辞めた人が大手を振って民放に行きますよね。私はこの慣習に相当に疑問を持っております。大半は大した見識もなく、ただ楽な組織で暮らしてきただけ、と見えます。池上彰氏は例外でしょうね。逆に民放からNHKに、というのがあっても良さそうですが、見たことはありません。そんなに民放は人材不足なのかと心配になります。テレ朝羽鳥慎一モーニングショウのタマガワ・トオル氏も記者のはず。千々岩氏、タマガワ氏のような秀逸な人材がいるテレ朝、もっと頑張れるはずです。

今日はどうでも良さそうな話を。欧米で普及しているが日本で中々普及しない家電製品は食洗機でしょう。アメリカだとあのデッカいオーブンのようなサイズのものがドーンと初めから備え付けてあるのが多いと思います。(アメリカの賃貸住宅は家具付きです。)ウチでは買っても良いし、そのスペースはあるのですが、なぜか買わないままに私はリタイアしました。私が食洗機をしております。たまにシェフも。

それはともかく、私が一度ドイツの家庭でした経験、それは食洗機を持たない若い夫婦のアパートでのもの。キッチンのシンクがひとつだけでした。タダ飯をいただいたので食器を洗っていると、奥様が私の行為は無駄であると宣言。それはシンクにぬるま湯と洗剤を入れて、洗ったのですが、水を流してすすぐのは無駄だと言うのです。つまり、洗剤の入ったぬるま湯から皿を揚げれば、それで終了。あとは水切りをして皿を拭くということのようです。理由は、水道水は高価だから。たしか、その奥方はオランダ人だったかと。へえ、そんなもんなのか、という次第。

後日、キッチンカー付きのやや大きめのパーティで見たもの。それはほぼ同じ光景。つまり、そのキッチンカーのキッチンは小さくてシンクが1つのタイプ。洗剤入りの方に浸したらすぐにそれを引き上げて拭いてグラス立てに。おー、そうなのかと上記の出来事を私は思い出しておりました。

限られた経験を一般化するつもりはありません。オランダ人はどちからと言うと、あまり人目を気にしない国民性です。ドイツにもそのようなタイプの人はたくさんいますが、そうではないタイプの人もちゃんといます。ドイツ人はヨーロッパの田舎者だらかね・・・と思っている人々。もしかすると、ヨーロッパでは、あなたの食べた料理の載っていた皿には洗剤がほんの少し残っているのかも知れません。

このハナシの延長線上にあるのはクルマです。ヨーロッパ人はクルマを洗わない人々です。Royal Familyを乗せるクルマのchauffeurはおそらく日々磨いているはず。それ以外の人々はほぼ洗いません。冬期に雪が降って塩をまいた道を走った後には、人手で高圧洗浄をしてくれる業者に頼んで塩分を洗い流しますが、ボディのほうは普通はそのままです。また後日走るからでしょう。それを織り込んで、Audi(やや高級車)の車体は完全亜鉛メッキを自慢しています(あるいは、いました)。彼らが日本のガソリンスタンドなどで手で洗車している人々を見て「彼らは失業しているんだろうか」と質問されたことがあります。ヨーロッパの水道はミネラルが多いので、洗車してもイマイチ綺麗になりませんが、日本だと軟水です。かなり入念にやる人々が多くなるのはそのせいでしょう。

ヨーロッパでは炭酸ガス入りのミネラルウォーターに人気があります。ホテルのミニバーの冷蔵庫に常備しています。最近は日本でもほぼいつでも炭酸入りの水が手に入るようになりましたが、昔は都内でも結構大変でした。おそらくここ20年位のチューハイ人気が関係しているはず。昔『日本人とユダヤ人』という本がベストセラーに。その有名なフレーズは「日本人は安全と水はタダだと思っている」というもの。レストランでは座れば普通はタダの水がすぐに出てきます。日本人は食事の時に水を飲む習慣を持たなかったのですが、戦後占領軍が来て日本に定着したもののひとつがアメリカ式に食事の時に水を飲む、というもの。

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