字幕なしの英語聴き取り応援団

英語の映画などの発話部分だけを編集、抽出して、繰り返し聞くという学習方法をおすすめするブログです。留学などの費用、時間をかけずに、実用的な英語力を涵養することができます。3か月以内に結果を出しましょう。既に210本以上の映画を紹介済み。

2025年07月

私はこの映画を初めて見ました。著作権が失効しており、全編を無料で見ることができます。非常に良い映画ですね。私は感動しました。いわゆる戦争物ではなくて、これは戦場での敵将と自軍(USA)の将のヒューマン・ドラマである、というのが私の印象です。映画の細部で、当時の潜水艦にはシャワーがないような事実がさりげなく示されます。この映画で2人の俳優がスターになりました。

それとは別に、このタイトル。「眼下の・・・」とは、普通は、飛行機から見て、下界にいる敵を指す言葉のはず。なぜこんなタイトルになったのでしょうか。おそらく、この当時は、詳しい資料が何もない間に、映画の和文タイトルを決める必要があったからではないでしょうか。あるいは、最低限の資料はあっても、スタッフに実用レベルの映画英語を理解する人がいなかったために、予測で適当な訳を付ける必要があったから、でしょうね。似たような現象が、レイ・チャールズというソウル・シンガーのHit the road, Jackという歌でありました。Hit the road, Jack、とは「失せろよ、お前」という意味で、日常語のセリフですが、英語の素養がまるでないレコード会社のスタッフはそれを「旅立てジャック」という邦題にしました。(Jackは名前のはっきりしない時に代用する代用名)まるで英語の意味とは違います。恥の固定化・・・

映画: 『眼下の敵』(原題 The Enemy Below )

公開: 1957年

ジャンル: 戦争ドラマ

時間:  98 min 

脚本: Wendell Mayes

原作: The Enemy Below by Denys Rayner

監督: Dick Powell

配役: Robert Mitchum as Captain Murrell serving for US Navy
Curd Jürgens as Kapitän serving Germany Navy

あらすじ:  第2次世界大戦での、アメリカ駆逐艦とドイツ潜水艦(Uボート)が南大西洋で遭遇し息詰まるような戦いを繰り広げます。単なる、戦闘場面の映画ではなくて、船長同士が駆け引きをし知的に相手を攻撃し、その内に相手に対する尊敬が生まれて来たことが最後に明かされます。

聞き所: 最後のシーンでMitchum/Jürgensの交わす言葉

訛り: ドイツ語風の訛りが所々に(両軍とも英語で話す)

私の評価:
エンタメ度   つまらない★★★ 面白い
文化理解要求度 高い   ★★☆ 低い  
熟語、俗語量  多い   ★★★ 少ない
早口度     早い   ★★★ 普通
ビジネス用例  少ない  ☆☆☆ 多い 
------------------------------------------------------
合計           11★(満点15★)


台本総語数:  7260 words

スピード:     7260/98/2=148 wpm

難解語割合:  39/7260=0.5% 多くはない 海軍用語、海事用語が多い

本編:(著作権が切れているためこの映画全体を無料で見ることができます)

https://www.dailymotion.com/video/x9ae08s

語句: 39 words/phrases 

midwatch <midnight watch
buzzard  ハゲタカ
acey-deucy  ボードゲーム
go off half-cocked  早まってミスを犯す
sea leg  船酔いしない強さ
yawl  小型ボートの1タイプ
Beats me  「分からん」slang
ensign  少尉
no trump  切り札なしで
weather deck  露天甲板???
spook ?
steady  固定の(⇔zigzag)
true  =sharp?
lank speed  最高速
What's the rush?  決まり文句 何を急いでるのだ
bogey  面倒
gangway  船の荷役口
What do you make of it? 決まり文句 どう思うか?
fishing smack  漁船
pull the plug  終える
It comes and goes.  現れては消える
Steady as you go.  ゆっくり前進
Feel us out  我々を探る
wiggle  くねくねする
pig-boat =submarine
tin can =submarine
bilge  船の底部と内側底部との間隔(=bilge water 雑水)
cinder ?
pilothouse  操舵室
salty  怒った
feather merchant  兵役忌避者
passage =ticket
annunciator  機械の一種
conning tower  展望塔
rudder
sitting duck  カモ(安直な標的)
escort destroyer  護衛駆逐艦
stack  煙突
pattern 水中爆雷のことだろう(=depth charge)

久々にNHKBSの放送予定をチェックしました。以下の2本がお勧めです:
NHKBSプレミアムシネマ 2025年8月の放送
◆「日の名残(なご)り」NHK BS 8月19日(火)13:00~ K.イシグロの原作の映画化、設定イングランド
◆「陽のあたる教室」NHK BS 8月26日(火)13:00~  #273でピックアップ済
https://www.nhk.jp/p/ts/K8649395M1/blog/bl/pLAv8dgRAB/bp/pP8eWWLjeK/

The Economist誌に興味深い、短めのpostが載りました。本日の標題と同じものですが、書かれたのは先月です。読んでみましょう。聞くこともできます。約4分のpostです。about 560 words

Perhaps. Learning languages offers other, more concrete benefits

内容的にはあまり大した事はありません。あまり期待しないでください。私にはforest of confounding variablesの意味がわかりませんが、意味は「統計的ノイズ」でしょうか。なぜそんな言葉がこんな短いpostに登場するのか不明です・・・

この標題の答がyes/noのいずれであっても、我々は英語を中心に学んで行くということを変えることはないでしょう。素人考えでも、脳内の辞書が、日本語オンリー派のものと、日英バイリンガル派では、2倍のスペースを脳において占めているはずですので、バイリンガル派の方が脳を日常的に使っているはずです。そのためおそらく、バイリンガル派の方が良い脳トレになっているだろいうと言えるのではないでしょうか。

イチロー氏がHall of Fameに入るにあたり、スピーチを行いました。先ほど見たTVでさわりだけが放送されていました。全編を探したら直ぐに見つかりました。実に素晴らしいスピーチです。彼の登場は3'00"位からです:



彼がこんなに良い英語を話すなんて私はまるで予想していませんでしたね。しかも内容が非常に素晴らしい。随所にユーモアがあり、彼の基本的価値観があり、優しさがあり、記憶に残る内容です。唯一私が直ぐにわからなかったのが、Derek Jeterとsissyのところ。真逆に捉えたところが笑いを誘うのでしょう。彼のユーモアのセンスは強烈ですね。

恐らくこれには影のspeech writerがいるはず。そして朗読の練習も飽きるほどしたはず。その成果が出ていて、非常に聞きやすいです。なのに、彼は現役時代にあまり、あるいは全然英語で話していませんでした。理解に苦しみます。彼の目標とする達成度が、英語力でも、あまりにも高いので、メディア記者たちと英語で話をすることを疎ましく感じていたのかも知れません。

シアトル時代の彼を今の大谷翔平氏と比べてもあまり意味はないのかも知れませんが、それは何かを描き出すはず。イチローのプレイには、ドキドキ感が常にありました。長打コースに打球が飛んだとき、それが2塁打なのか、3塁打にするのか、を見るため、一塁ベースを蹴った時からスタジアムの全員の目を釘付けにしたのです。たしか彼はオールスターゲームで、ランニングホームランを達成しました。彼が守備にいるとき、レーザービームで中継なしで、外野からドンピシャリとキャッチャーミットに投げて、ランナーの得点を抑えるかどうか、ハラハラさせてくれました。走塁もものすごく速かったです。それまで筋力競争になっていたMLBに、野球本来の楽しさをよみがえらせてくれたのがイチローでした。任天堂社長の山内博氏(マリナーズ共同オーナー)はそれを見通していたのでしょう。大谷翔平氏のプレイにはしびれるような、破壊的な、投打の魅力がありますね。2人はまるで別のタイプのプレーヤーです。もし似たところがあるとしたら、イチロー氏も高校時代はピッチャーであり、ヒッターでした。当時の若者に二刀流を許すことはNPBにはありませんでした。

Ichiro, congrats!

言語学で false congnate と呼ばれるものがあります。cognateとは「同族」という意味です。では false は?これは「偽りの」という意味はなくて、「見せかけの、うわべの」という意味です。ということは、false cognate とは、「同族ではないのに、見かけだけの同族」というもの。そのような、似た単語のことです。

例を挙げます。普通は、英語の視点から見ると、英語とそれ以外の外国語との間のcognationを言うのですが、英語同士でflase cognateの関係もあります。verse 普通は「韻文」を示す語です。形容詞形らしき versed という形になると、意味は「良く知っている」という意味になります。見た目では、verse-versedはcognatesのようですが、実はそれぞれは別の語源から由来して、今は英語ではそんな綴りになっているに過ぎません。これこそ versed cognates なのです。(別の呼称もあって false derivational pairs と呼ばれることもあります。他の呼称もあります。)ですが、普通は、外国語から借用された単語が、元の言語と英語とでは意味が少し違う場合が多いです。有名な他の例では、illusion:allusion、似ていますが、後者の意味は「ほのめかし」です。別々の語源に由来します。ChatGTPに他の例をお願いすると、以下の答が返ってきました。たぶん、あなたはワクワクしながら読むはず:

isle island
Both mean “land in water”
Isle comes from Old French isle, Latin insula; island has Germanic roots (iegland) ? the "s" in island is a fake, added under French influence!

much many
Similar meaning (“a lot”)
Different roots: much from Old English mycel, many from Old English manig.

auction augment
Both about “increasing”?
Auction from Latin auctio (sale), augment from augmentare (to grow) ? different but similarly sounding.

chef chief
Seem like variants
Both come from Latin caput (“head”) via French ? but chef narrowed to “head of the kitchen” in English; chief stayed general. So, related way back, but false friends in meaning now.

female male
Look related?
Male from Latin masculus, female from Latin femella (diminutive of femina) ? the -male in female is coincidental!

glamour grammar
No connection in meaning?
Surprise: glamour is originally a Scottish variant of grammar, which referred to arcane learning, later meaning “magic.” So they are historically connected, though they seem false!

warranty guarantee
Same meaning, diff spelling? Not etymologically related: warranty is Old North French, guarantee is later from Spanish garantia.

casual causal
Only one letter apart!
Different Latin roots: casual from casus (chance), causal from causa (cause).

decent descent
Same length, sound alike
Decent from decens (fitting), descent from descendere (to go down). No relation.

historic histrionic
Both sound “history-like”?
Historic from historia (Greek for inquiry), histrionic from histrio (Latin for actor).

私は、友人の中に false etymological friends が潜り込んでいるかどうか調べたくなりました・・・

先日Eテレの通俗番組を見ていたら、ヘボン式ローマ字の元となった「ヘボン」のことがちょっとだけ紹介されていました。この人の名前は James Curtis Hepburnなのだそう。Jamesはスコットランド系の人に多い名前です(cf. James Bond)。この人が提唱した日本語のローマ字化が日本に定着し、ほぼ日常的に使われております。鉄道の駅名、道路標識での地名、名刺のローマ字情報など。私はなぜHepburnがヘボンなのかいつも疑問に思っておりましたが、その由来とおぼしき1冊の辞書がありました。

それは彼が著述したものらしく、日本では日本横濱梓行(しこう)という書店あるいは印刷会社が発行しました。梓とは木の名前で「あずさ」と読みます。堅い木ですので版木などに使われたことがあるので、書店系の名hepburn前の一部になったのでしょう。Hepburnは Presbyterian の宣教師として来日したようです。彼が著した和英辞典の表紙があります。

この中で「美國 平文先生編譯」とありますが、美國とは中国語でいう「アメリカ」のことです。次の「平文」、これがおそらくHepburnの音を漢字化したものでしょう。これが「ヘボン」式の由来でしょうね。つまり、綴り字通りに発音するはずのHepburnという名前が漢字の「平文」とされ、それが「ヘボン」になったはず。私はそう理解しました。つまり、日本では、Hepburn→平文→ヘボンという変遷があったのだろうと推測できます。

この辺りの、漢字の音と元の語の発音の関係は、予備知識のない人には少々ややこしいです。例えば、アメリカは、当時、亜米利加と漢字化するのが普通でした。今の中国語ではこれを「美国」と書きますが、これはマンダリンでは「美」と書いて、「mei」と発音するためです。これが始まったのは19世紀中頃と言われています。(それ以前は、広東訛りで、「米」が「mei」という発音することから、「米国」と書かれていたそうです。このshiftは、「ペキン」から「ベイジン」へというshiftと同じものです。つまり広東語からmandarin Chineseへということです。)

J.C.Hepburnはその後、明治学院、フェリス女学院の建学に尽力したようです。

参考に、ChatGTPに、中国語とコーリアンのローマ字化での牽引役を訊いたところ、以下のような回答でした。数人いて、基本的にAS系の人々がその役割を果たしたようです。それは綴りからなんとなく想像できますよね。Quoting:

🇨🇳 Chinese Romanization: Key Pioneer = Thomas Francis Wade & Herbert Giles

🔑 1. Wade-Giles System

  • Created by:

    • Thomas Francis Wade (1818–1895), British diplomat and sinologist

    • Expanded and refined by Herbert Giles (1845–1935), professor at Cambridge

  • First used in: Wade's 1867 textbook "Yü-yen Tzŭ-erh Chi", later formalized by Giles in his Chinese–English dictionary (1892)

🧩 Contribution:

  • Dominant romanization system for Mandarin from the late 19th to mid-20th century (especially outside China)

  • Used by early Western sinologists and missionaries

  • Example: Peking, Tao, Ch'ing (now spelled Beijing, Dao, Qing in modern Pinyin)

🧪 Limitations:

  • Diacritics and apostrophes made it clunky

  • Did not reflect Chinese spelling reform of the PRC era

  • Gradually replaced by...


🔁 2. Pinyin (1958)

  • Developed by:

    • Committee led by Zhou Youguang (1906–2017), a Chinese linguist and economist

  • Adopted as the official romanization by the PRC in 1958 and by the UN in 1986

🔑 Zhou Youguang is sometimes called "the father of Pinyin", just like Hepburn for Japanese.


🇰🇷 Korean Romanization: Key Pioneer = James Scarth Gale

🔑 1. James Scarth Gale (1863–1937)

  • Canadian Presbyterian missionary

  • Published an influential Korean–English dictionary in 1897

  • Among the first to systematically romanize Korean words and grammar

  • Attempted to reflect actual pronunciation, but predated Hangul standardization

🔁 2. Yale Romanization (1942)

  • Developed by:

    • Korean linguist Samuel E. Martin and his colleagues at Yale during WWII

  • Designed for linguists and military personnel learning Korean

  • Focused on phonemic distinctions, even if it looked odd to general readers

🔁 3. Revised Romanization of Korean (2000)

  • Official system used in South Korea today

  • Replaced the older McCune–Reischauer system (1937), which was once dominant

    • Developed by George McCune and Edwin Reischauer (Harvard professor and future U.S. ambassador to Japan)


🗂️ Summary Table of Romanization Pioneers

LanguageSystemPioneer(s)PeriodLegacy
JapaneseHepburn RomanizationJames Curtis Hepburn1867 onwardStill widely used today
ChineseWade–GilesThomas Wade, Herbert Giles1867–1900sReplaced by Pinyin
ChinesePinyinZhou Youguang1958 onwardOfficial system (China, UN)
KoreanEarly romanizationJames Scarth Gale1890sFirst dictionary-based effort
KoreanMcCune–ReischauerMcCune, Reischauer1937Dominated until 2000
KoreanRevised RomanizationKorean Ministry of Culture2000–presentOfficial South Korean system
KoreanYale RomanizationSamuel E. Martin1942Still used in linguistics

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