このpostの中身で文章の変な異常が発生していました。同じ段落などが2度登場・・・改訂したものがこれです。また起こるかも知れません・・・
日曜日夕方の日本のニュースショウを見ていて、古市氏というコメンテーターがイラン人について「もっと世俗的だ」という趣旨のコメントをしていました。私も彼に同意しますね。ここで私なりにイランという国を改めてスケッチしてみることに意味がありそうです。確認のため今回はかなりChatGTPなどを活用しましたが、この話を英語の引用でやると相当読みにくくなる恐れがあるので、日本語でなるべくコンパクトにやります。
日曜日夕方の日本のニュースショウを見ていて、古市氏というコメンテーターがイラン人について「もっと世俗的だ」という趣旨のコメントをしていました。私も彼に同意しますね。ここで私なりにイランという国を改めてスケッチしてみることに意味がありそうです。確認のため今回はかなりChatGTPなどを活用しましたが、この話を英語の引用でやると相当読みにくくなる恐れがあるので、日本語でなるべくコンパクトにやります。
先ず、古い方の話を2つ。ひとつは、イランという国は中世にはゾロアスター教を信じる人々でした。それがイスラム化されますが、イランの特徴は、完全にイスラム化はされずに、アラビア語を受入れ、たくさんの単語をborrowしましたが、骨格ではイラン言語を残しました。これが周辺の、砂漠の民、つまり何もベースとなる文化を持たなかった人々とイラン人の先祖の大きな違いです。なぜそうなのかは地図を見れば一目瞭然。他は砂漠ですが、イランには大河が2本流れていて農業が太古から可能であったから。そして中世のイスラム世界(9/10th century)で、 Persian Renaissanceと呼ばれる現象が起きます。ペルシャ語の文献、詩、文学が絶頂期を迎えて、イスラム教世界で大きな輝きを放ちました。
もうひとつは、1979年の「イラン革命」です。それまでは、Parlavi王朝の皇帝Shahが統治をする国でしたが、過度のアメリカ化は、貧富の格差を拡大し、アメリカと王族(貴族)を利するだけで、庶民は鬱憤だけをためていました。それをひっくり返したのが、腐敗の象徴としてのテヘランのアメリカ大使館を学生達が占拠し、人質化したことでした。これがイラン革命です。それまでフランスに亡命していた宗教指導者コメイニ(ホメイニ)がテヘランに戻り、イスラム教に基づく統治を始めました。イラン国民は、悪役の皇帝がいなくなってホッとしていたのですが、その後は当初の期待と違う方向でしたが、手遅れ。政府内上層部は全員パージされていました。それ以来、ずっとIsalam-based theocracyです。この事件はアメリカ人に深刻なbacklashをもたらしました。大統領ジミー・カーターは何一つ有効なことはできずに、2期目をかけた大統領選挙に敗れてロン・レーガンが新大統領になりました。これ以来アメリカとイランは犬猿の仲です。ドン・トランプは若かりし頃この大使館占拠事件を見てイラン人に対して怒っていたはず。今回の空爆の伏線でしょうね。
先に行く前に、現代アメリカの話を。今アメリカの世論調査会社を悩ませている事柄があります。それは調査に表向きは協力してくれる人々が、本音を調査で回答しないことなのです。わかりやすく言うと、共和党支持者の一部は、世論調査のアンケートでは共和党を支持する、という回答を選択しないが、投票では共和党に入れる、ということです。このため、いくつかの州では事前の調査よりも、実際の共和党票の方が若干大きい傾向があります。(なお、これをそのままhidden republicanと呼びます。)宗教、発言の自由を求めて作られた国アメリカは民主主義の本家でもあります。それでもhidden republicanが心理的に発生するのです。(イランでも同様だろうと思いましょう。)
似たような事がイランにも当てはまります。先ず、飲酒。イラン人はイスラム教徒であっても、大方は自由に酒を飲みます。ですが、同じ人が、家の外ではイスラム教徒面をしていますので、飲酒はいかん、と言います。ポルノグラフィも同様だと言われています。豚肉は大っぴらには食べないようですが、忌み嫌うということはないと私は理解しております。なお、これらはトルコ人でもまったく同様です。何年か前にヒジャブを被ることを拒否したイラン人女性一名が殺されました。「イラン人は下らないことで人殺しをするなあ」と思った方も多いはず。ですが、これは表向きの話でしょう。裏では、「そこまでやることはないよ」と思っている人が大半でしょう。というか、ヒジャブに関しては大半のイラン人は強制することに反対しているという観測が主流ですが、言論の自由がないので、客観化できません。
イランの人口推計は概ね88/90 millionと言われており、約50%が本来的なイラン人で、残りは色々なエスニック・グループから成りますが、基本的には難民だと考えられています。wiki(下記)によると70%の人が政治と宗教を分離すべし、と考えているそうです。
GDP per headは約$4kで、120thとのことです。厳しい経済制裁が続いていますので、それがなくなれば、相当改善するはず。加えて、確認された石油埋蔵量は巨大だと言われています。現体制は、イランの持つ人的資源、地下資源、観光資源、歴史的資源を十分に活用しているでしょうか。まったくしていないどころか、criminally passiveであると私は思います。宗教指導者がtheocracyを繰り広げているのでそうなっているのでしょう。周辺の国々と摩擦を起こし、必要性の薄い、宗教的あるいは軍事的対立を続けるイラン・・・ いちど、イスラエルとエジプトという犬猿の仲の国が、1979年に相互承認し、平和協定を結びましたが、それ以来両国の間では軍事的対立はありません。アリー・カメネイとその取巻きにちゃんとイランという大国を運営してゆく知識、経験があるのでしょうか。疑問ですね。
Iran | wiki
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