字幕なしの英語聴き取り応援団

英語の映画などの発話部分だけを編集、抽出して、繰り返し聞くという学習方法をおすすめするブログです。留学などの費用、時間をかけずに、実用的な英語力を涵養することができます。3か月以内に結果を出しましょう。既に210本以上の映画を紹介済み。

2025年02月

本日の話題では英語はほぼお休みです。ユダヤ教で最も有名なイベントは、英語で言う Passover です。これはMosesに率いられたエジプトのユダヤの民が行った、Exodusという歴史を祝うものです。ユダヤ教は太陰暦です。今年は太陽暦で4月12日がその日(Passover)に当たり、その翌日から8日間祭日が続きます。その時には、家族が集まり、テーブルを囲んで・・・という光kippa景はアメリカの映画で何度か見たことがありますよね。つまり、キリスト教でいうクリスマスのようなものですね。ユダヤ教徒には、JesusはMessiahではありませんので、ユダヤ教徒はクリスマスの風習とは無縁です。

その時に必須のものは、映画では、頭に載せるかわいい帽子です。これには名前が何通りかありますが、英語圏ではkippa/kippahで通っていますが、別にyarmulkeという、ポーランド語由来とされる別の語もあります。ということは、これは主に東欧系のユダヤ人(Ashkenazim)が使った言葉だろう、ということになります。ここに掲げる写真はネットから頂戴しました。白い色のは私は初めて見ましたが、これだと一見で識別できますのでこの写真を採用しました。女性は被りません。

Exodusを祝うとは言え、その頃から始まった習わしではなくて、中世の中東、ヨーロッパのあちこちで色々な形で始まって定着したようです。場所によっては、ユダヤ人であることを周囲のヨーロッパ人に知らしめるために、kippaの着用が強制されたということもありました。似たことはイスラム社会でも行われて、特定の色の被り物がユダヤ人に指定されていたこともあります。

学校の歴史で習う「ラテラノ公会議」は、何回も開催されました。キリスト教指導者層がローマの有力氏族Lateran一族の大聖堂に集まり、色々なことを決めましたが、その中にはユダヤ人に対する弾圧、圧迫、差別などに関する事項も含まれていました。ヨーロッパ各地では繰り返し、繰り返し、ユダヤ人に対する迫害が行われましたが、その根本的原因はラテラノ公会議であったと私は思います。つまり、色々な階層の人々があれこれ理由をつけてユダヤ人に復讐するお墨付きをこの会議の決議が与えたようなものです。例えば、王族、貴族はユダヤ人からお金を借りている人々が少なくなかったのですが、踏み倒したり、ユダヤ商人を投獄したり、処刑したり。あるいは町中のユダヤ人全員を皆殺しにしたケースも。この点で有名なのは第4回のラテラノで、そこではユダヤ人は黄色い帽子を被らせることを決議しました。これには英語だとJudenhutという名前があります。英語はドイツ語から輸入したことがすぐわかりますね。それはビスマルクが被ったヘルメットのような形をしていて、天っ辺が、槍のようなものではなくて、丸い棒で、全体が黄色でした。興味のある方は検索するとすぐに見ることができるでしょう。

kippaを着用する理由として、特に宗教施設(synagogue )内で着用させるのは、頭に載せることで、「信者の頭の上の存在を意識させる」(humility)ということがあるのだそうです。信じる、信じないはご自由に。歴史的事実とは別の後付けだろうが最低限の説得性はあるかもね、という程度に私は理解しております。また、ヒサシがない形のkippaがあるだけですので、これはいわゆる帽子ではないだろうと私は思います。なお、ついでに、野球帽のような構造のcapで、「ヒサシ」に相当する部分を指す言葉は、普通はvisorですが、billという名前もあります。なぜでしょうか?その理由はbillには"beak"という意味もあるから。ご参考ながら、帽子本体のドーム状の部分はcrownと呼ばれます。

visorなしですので実用のものではない、ということです。多なり少なり、宗教的な意味合いがあるということは言えそうです。一部の、orthodoxと呼ばれるユダヤ教宗派の人々は終日これを被っているそうです。なお、彼らはユダヤ教の中でも特別に位置づけされ、イスラエル国内において、兵役の義務がありません。これは現在、修正されつつあるようで、近い将来はorthodoxの兵士が登場するようです。なお、もしあなたがkippaを被った、黒い服のユダヤ人をNYCで見たければ、47丁目のDiamond Districtと呼ばれる宝石、貴金属商の多いエリアに行けば今でも見ることができます。

私は次の新しい「教材」の映画を探すことを諦めたわけではありません。今回こんな映画を取り上げます。

トム・クランシーの「ジャック・ライアン」シリーズを映画化した作品は数作ありますが、優秀なサスペンスが多いと思います。本来的にはTom Clancyの書いた小説のタイトルJack Ryanを付けたシリーズなのでしょうが、これにTomは全く関与していないと思います。

英語の学習教材としては、ドラマが最適なのでしょうが、これはドラマではなく、サスペンスです。娯楽のためとしては結構楽しむことができました。英語の教材として見ると、会話のウェートは低く、画面はものすごいスピードで切り替わってスピード感、サスペンス感を増幅してくれます。ですが、very bestの教材とは、あなたが楽しめるかどうかが判断基準です。もしあなたがサスペンス映画を教材にしようとしているのであればこれは良い「教材」となるでしょう。

映画: 『エージェント:ライアン』(原題: Jack Ryan: Shadow Recruit) 2014

公開: 2014年

ジャンル: サスペンス

時間: 105 min  

脚本: Adam Cozad, David Koepp

原作: -

監督: Kenneth Branagh

配役: Chris Pine as Jack Ryan
あらすじ:  海兵隊上がりのライアンはPhDをとってCIAに所属しながらウォール街の銀行に勤務。不明な資金の流れをテロリストの資金の流れを追ってロシアの子会社にauditに向かいます。ですが、それを察知したモスクワの黒幕Cherevinはそれを売却します。ライアンはチェレビンがアメリカへのテロ行為とドルの暴落の両方を実行しようとしていることを知り、ウォール街でなんとかテロを食い止めます。はたして国際為替市場を守ることはできるのでしょうか。

聞き所: サスペンスなのに、結構良く出来たジョークが2箇所あります。笑えます。もうひとつのジョークは言葉ではなく画像でした。

訛り: なし(設定ゆえにロシア語訛りの英語が登場、俳優はBrit)

私の評価:
エンタメ度   つまらない★★★ 面白い
文化理解要求度 高い   ★☆☆ 低い  
熟語、俗語量  多い   ★★★ 少ない
早口度     早い   ★★★ 普通
ビジネス用例  少ない  ☆☆☆ 多い 
------------------------------------------------------
合計           10★(満点15★)

台本:https://www.scripts.com/script-pdf/11108

台本総語数:  scripts.comのサイトからコピーできない仕組みになっています。カウント不能。

スピード:    上記の理由のため測定不可能

難解語割合: 日本人に不慣れと思われる用語、熟語はありません。

予告編:(この映画のMT(movie trailer)を見ることができます)



あまり出来の良いtrailerではありません。

スピード感のある作品、例えば『ボーン・アイデンティティ』(The Bourne Identity)のような、新しい傾向の作品を求めているのであればこれは良い候補かも知れません。

兵庫県議会の維新3議員が引き起こした騒動。私を最も驚かせたのは、その中の一人は早大の政経学部卒なのだそう。かつては、早大政経は東大の併願校だったはず。政経学部卒が、斯くまで愚かなのかという驚き。議会の聴聞で聞いた一人の主張を、裏付けなし、反対意見なしのまま鵜呑みにしてそれを、自分が一度は認めたルールをちゃぶ台返しして、おちゃらけで政治をやっている奴を通じて発信・・・維新の劣化が止まりませんね。そもそも、維新は自民とどこが違うのか不明・・・ 

ついでに政治関係をひとこと。高校授業料無償化の国会での議論。そろばんの話以前に、そもそもどんな、教育に関する理念があるのでしょうか。それなしで、無償化を予算付けするだけで良いのでしょうか。国会は昔から少しオツムの弱い人々が主流派でしたが、更に劣化してますね。日本の良きサンプルかも知れません。

さて、先日、ユダヤ人のことについて書きましたが、その延長線上にある事柄を本日は話題にします。英語にconvertという単語があります。これも polyseme のひとつです。この単語にはものすごくたくさんの意味があります。それを見る前に、まずconvert をM-Wで見ましょう。
convert   M-W

随分とたくさんの意味がありますので、ここに引用することは控えたく。ぜひ上記のリンクをタップしてください。

なんとなく、後で言及される、スペインのconverso が英語に入ってきたような先入観を持ちたくなりますが、実はそうではありません。そして、ぜひconvert のthesaurus もチェックしてください。余りに多義的なので、一部しかカバーされていないことに気づいていただきたく。

M-Wの上記のリンクには、スポーツで使われるconvertのことが出ていますね。これって少し変ですよね。ですが、例えば、ラグビー、アメフトなどでは、ゴールエリアで得点を得て、そのあとのプレイスキックで得点をさらにゲットする権利が発生しますが、これはこのような権利を得て、それを得点に convert する、という意味からきております。失敗すればその権利を得点化することはできません。そのことがこの語の用法に染み込んでおります。

etymonlineによると英語には古フランス語から入りましたが、元はラテン語のconvertire/convertereからきているとのことです:
convert  etymonline

私が知る、広義の改宗ユダヤ人を2,3人を挙げると、ひとりは、モンテーニュ Michel de Montaigne (1533–1592) です、『エセー』『随筆』などのタイトルで知られる、フランスのルネサンス期を代表する知性です。文学の一分野である「随筆」essayは彼の著作が第1号とされています。彼の肖像画の一部では、少し「変な」顔で描かれていますね。彼の母親は裕福なユダヤ教徒のユダヤ人でしたが、改宗しました。夫はボルドー地区の貴族の称号と荘園を買収し、自分がモンテーニュ城の領主となりました。Michelはそこで、クリスチャンとして生まれました。彼はcatholicでありながら、後にアンリ四世(protestant)となる人とは王族、貴族の友達の間柄でした。新旧の宗教対立でヨーロッパ中が揺れた時代。フランス国王になる前に、彼はイベリア半島の小さな国の国王Henriqueでした。Henriは国王就任後に発したedict of Nantes 1598 で知られますね。

もうひとりは、ノストラダムスの大予言で知られる、ノストラダムスという人物。彼もまたミシェルです。Michel de Nostredame (1503 –1566)。彼の父はユダヤ人でしたが、クリスチャンに改宗しております。姓の方にはいくつかの綴りの振れがあります。なお、フランス語のMichelは、英語ではMichaelとなります。

さて、M-W thesaurusにある「改宗」の言葉は実は貧弱だと思います。専門家ではない私でさえ知る他のいくつかの単語がありません。これを機会にChatGTPに尋ねてある程度の全体像を、と期待すると彼は以下の単語を教えてくれました:
Convert – The most general and neutral term, used for anyone who changes their religion.
Apostate – A term with a negative connotation, meaning someone who renounces their former faith.
Converso – A historical term used mainly for Jews in Spain who converted to Christianity, often under duress.
Marrano – A derogatory term used in medieval Spain for Jews who converted to Christianity but were suspected of secretly maintaining Jewish practices.
Neophyte – A more neutral term used historically for new Christian converts, including Jews who became Christians.
Jewish Christian – A term that can refer to early Jewish followers of Jesus or modern Messianic Jews, though it doesn’t necessarily imply a full renunciation of Judaism.
  • 1. Historical Terms

    • Converso – Used mainly in Spain and Portugal, where Jews converted to Christianity, often under pressure. While historically accurate, it implies forced or strategic conversion.
    • Neophyte – A term used by the Catholic Church for new Christian converts, including Jewish converts, with a formal and ecclesiastical tone.
    • Catechumen – In early Christianity, this referred to someone undergoing instruction before baptism, which applies to Jewish converts as well.

    2. Theological or Religious Terms

    • Proselyte – Originally used in ancient Judaism for non-Jews who adopted Jewish customs, but in early Christianity, it also referred to Jewish converts to Christianity.
    • Apostate – A strong, often negative term for someone who renounces their former faith, carrying implications of betrayal.
    • Completed Jew – A controversial term used by some Messianic Jews to suggest that accepting Jesus fulfills Judaism rather than abandoning it.

    3. Subtle or Thought-Provoking Options

    • Hebrew Christian – A term used in the 19th and early 20th centuries for Jews who embraced Christianity while retaining some Jewish identity.
    • Reborn Israelite – A term that might be used poetically to describe someone who sees Christianity as the fulfillment of Jewish prophecy.
    • Pavlian Convert – Inspired by Paul (formerly Saul), the most famous Jewish convert to Christianity in history.
  • 私がこの中で興味を惹かれたものは、赤インクでマークしてあります。Pavlovianというのは、日本語で「パブロフの犬」で知られる、Pavlovian conditioningで使われている学者の名前ですが、それはおそらくPaulという名前のSalvicな語形なのでしょう。似た変化をするのはPeru/Peruvianであることを思い出しましょう。キリストの使徒たちはすべてconvertなのですね。なお、apostle 使徒、という言葉と apostate は似ていますが、両方ともギリシャ語を語源としますが、別の言葉を語源に持つ言葉です。 

    最近オンラインでするギャンブルでレッドカードになった芸能人がいるようです。本日はこのブログ的にギャンブルを分析しましょう。

    私はポーカーに何度か誘われたことがありますが、頭の悪い私には複雑すぎてついて行けません。先ず、用語が分かりませんね。(例えば、buttonという用語がポーカーにはあるのですが、それって何かご存知?)

    水原なんとかがはまったとされる、スポーツ賭博。例えば、今晩行われるゲームの勝者を予想。オッズがあります。あなたはそのオッズと自分の予想とで勝てそうと思うと参加するはず。これはフェアーです。なぜか?そのゲームにはいずれのチームが勝つかの「仕込み」は普通はなさそうだから。

    昔ピート・ローズ(故人)というMLBを代表する選手がいましたが、彼は引退後シンシナティの監督となり、野球賭博の仕込み(いかさま)に加担していました。これではアンフェアです。つまり他の人は監督業をすることはありません。これではフェアなギャンブルではありません。これが発覚したために彼は深く敬愛された選手だったのですが、MLBから永久追放の処分となりました。ギャンブルで「親」と「子」の間に同じ確率が作用するのであれば、それはフェアです。そうでなければ、アンフェアです。「親」というのは dealer であり、「子」というのはplayerです。

    次に、機械式のルーレット。機械式ルーレットの「親」はdealerになるための学校を出ています。彼/彼女は十分な技術を持っていますので、ゲームの度に「子」を勝たせることもできますし、負けさせることもできます。百発百中ではないと思いますが、そういう流れをつくる技術を持っています。「子」が「じゃあ、次は俺が「親」をやろう」ということはありえません。そのような提案は本来的にはフェアなのですが、実際には「親」はゲーム全体を支配する技術を有しておりますし、「親」が交代することはありません。全然フェアではありません。あなたはカモにされるだけです。

    では、それがオンラインのルーレットであればどうでしょう?相手はコンピューターです。コンピューターは結果を自分で作るができます。他の「子」が同席する場合もあり得るでしょうが、「子」は相手(親)の結果を受入れるだけ。これはアンフェアですよね。コンピューター相手にギャンブルをする場合、あなたが勝つことはあり得ません。つまり、結果は最初からわかっているのです。これではギャンブルは成立しませんよね。こんなゲーム(ギャンブル)に参加するのは、この道理を理解できない、知能の劣った人だけです。(TVゲームでやる麻雀では、それはビジネスではないし、ギャンブルでもないので、ソフトウェアはフェアにプレイをしていますが、そんなことはギャンブルビジネスではあり得ません。)

    ラスヴェーガスでは、ポーカーのテーブルでは、ディーラーがカードを配ります。変なケースに入っています。そこから1枚ずつ抜いて、カードを配ります。すべてのカードにはチップが埋め込まれていて、プレーヤーが持っている手を100%知っています。これって完全にアンフェアですよね。あなたが新品の未開封のカードを持ち込んで「これでプレイしよう」と言っても、ディーラーは乗りません。そんなものを使ったのでは、プレーヤーの「手」を知ることはできないので、相手は断るでしょう。

    これがcasino、つまり賭博場の決まりです。では、ラスヴェガスではどうやっているのか。私は詳しくは知りませんが、一般に業界が規則を定めて、その規則の中で営業することが許されています。そして、そこで得た利益の一部を税金として州政府などに納めます。この規則のさじ加減が、要するに、胴元がどの程度安定して儲けられるかを左右します。

    では、そのような、第3者の目から見れば、負けることが分かっている博打に人々はお金をかけるのか。それは博徒の心理です。すべての参加者は自分は勝てると信じているのです。自分が負けることを完全に理解している人は賭博場には行かないでしょう。行くかも知れませんが、合理的な範囲内での賭け金でハラハラドキドキをエンジョイするだけ。そこで作用するのは3つの誤謬です。一つ目は「自分だけは特別さ」という、上記のもの。二つ目は near miss fallacy。この場合の near miss とは「次で一発大逆転する、できる」と信じ込むことを言います。(このnear missのところにはM-Wの語義へのリンクが埋め込まれています。1bの意味ですね。)3つ目は sunk cost fallacy と呼ばれるもの。つまり、「負けが込んでいるので、今ここで止めたら損になる」という考え。続けても、損益が逆転することはなさそうですが、ギャンブラーはそう考えるのです。これらの3つのfallaciesを持つ人をすべての賭博場は待っているのです。「カモ」と呼びますね。

    オンラインのギャンブルというのは全てそうなっていると私は断言します。あなたに、あるいは他のプレーヤーを良い気持ちにさせてさらに大金を使わせるために、あなたを最初だけ勝たせることはあるでしょう。でも、それは最初のうちだけ。やがてあなたはお金を巻き上げられるだけなのです。つまり、オンラインのギャンブルをする人は、結果が最初から分かっている、ということを理解できない人々なのです。これは知能が低いのか、あるいは心に病を持っているために事実をねじ曲げているかのいずれかです。ギャンブルができるというのは、知能がある程度以上に高い証拠です。

    私は学生時代にやった麻雀で、しびれるようなバカ勝ちをし続けた時がありました。ある1ゲーム(半荘)でそうなったのではなくて、その日のゲームでことごとく圧倒的に勝つことができました。例えば、他のプレーヤーが私が親の時に点数がより高くなるような牌を次々に振り込んでくれるのです。自分がリスクを冒すことなく、リターンだけを得る?・・・これは統計学的には異常な事態だと私は気づいていました。ですが、実際にそのようなことが起こっていたのです。私流の解釈は、それは天の神様からのヒントだろうと思いました。麻雀を「卒業」したら、というメッセージだったのでしょう。

    日本のパチンコはcasino houseが一方的に儲けることができないようにされている、緩いギャンブルですね。

    ホンダとのアライアンスが破談となりました。日産という会社あるいは同社の内田誠氏の評価はあまり良くないようです。後者はある意味で当然です。というのは、彼の前任者であったレバノン国籍のCEOのような立場の人にとって一番大事なことは何か----それは自分を脅かす人を周りに置かない、ということです。アメリカの場合、一流企業のCEOは40歳前後で就任します。体力的にそれ以降で就任するのはconsとなるため。そして20年前後在任します。このため、自分が退任するであろう頃に40歳前後となる、優秀な人を見抜く必要がありますが、優秀過ぎて自分を蹴落とすような人は遠ざけられます。ですので、ゴーン氏が周りに置いた人々は彼にとっては「安全牌(パイ);麻雀用語」なのです。しかも同社が配当に回していた金額は毎年信じられない位の金額でした。私の意見では、将来に備えて投資しなければならないはずなのに、それを控えて、ルノーのために配当に回していたのです。こんな経営が長続きするわけがありません。それが今になって露見しただけの話です。当時、多くのFPが配当利回りの良い銘柄として日産自動車を挙げていましたね。

    さて、トヨタがWoven Cityを報道陣にお披露目したとのことです。先ず、APの記事を以下に:

    Rich in cash, Japan automaker Toyota builds a city to test futuristic mobility

    う~ん、伝わってくる情報がかなり希薄な記事。トヨタのメッセージが希薄なのか、記者の力量が希薄なのか。APはトヨタから広告をもらうはずはないので、書きたいように書けば良いのでは?

    アメリカでは自動運転の実験が色々な都市で行われています。数多くのトラブルが報告されています。実験ですので、大目に見る必要があります。アメリカの都市の道路の多くは、日本の都市の道路に比べてかなり単純ですので、アメリカでlevel 5(完全自動運転)が可能と判定されても、日本の都市でもlevel 5を獲得することにはならないだろうと思います。こんな条件なのに、自動運転を念頭に置いた人口都市を造る意味が私にはわかりませんね。都市が車に合わせるのではなく、これからは車が都市に合わせることが必要です。しかも、その住民がすべてトヨタの関係者?上層部にネガティブな情報を上げないというのは日本式の美徳ですが、トラブル、交通事故を隠蔽することを経営陣は心配する必要がありそうです。

    それから名前。Woven City?普通の日本人はwovenのinfinitiveを知っているでしょうか。知るのは5%以下でしょうね。これは豊田自動織機の祖業である織機製造に由来するのだそう。何もアピールするものはありませんね。誰も知らないような祖業由来の都市名にして、未来都市を描く?まるで伝わってくるものがありませんね。ちなみに、Adobe社のweb design softwareにDreamweaverというものがあります。同社のPhotoshopのように、web designのプロが使うものですが、この名前は素晴らしいと思います。とはいえ、これは同社のオリジナルというよりは昔のはやり歌のタイトルをパクっただけかも知れません・・・

    では、このような粗悪な素材からChatGTPはどんな素敵なメッセージを織り上げるか?以下に彼の回答を引用します:

    Woven City is a futuristic smart city project developed by Toyota at the base of Mount Fuji in Japan. It is designed as a fully connected, human-centered city where cutting-edge technologies such as autonomous vehicles, AI, robotics, and smart homes are integrated into everyday life.

    Key Features of Woven City:

    1. Sustainability & Hydrogen Power

      • The city will be powered by hydrogen fuel cells, reflecting Toyota’s push for clean energy.
      • Buildings will be constructed mainly from sustainable wood using robotic manufacturing techniques.
    2. Three Types of Streets ("Woven Infrastructure")

      • Autonomous vehicle roads (for self-driving cars and delivery robots).
      • Pedestrian-friendly paths (for walking and personal mobility devices).
      • Green park-like walkways (for leisure and nature integration).
    3. Autonomous & AI-Driven Living

      • Residents will interact with AI-powered smart homes that automate daily tasks.
      • Robots and sensors will assist in healthcare, deliveries, and security.
    4. Real-World Testing Ground

      • Woven City is envisioned as a "living laboratory" where researchers and companies can test new technologies in a real-world urban environment.
    5. Community & Innovation Hub

      • The city will initially house around 2,000 residents, including Toyota employees, scientists, and researchers.
      • It aims to foster an open ecosystem where tech companies and startups can collaborate.

    Background:

    • Announced in January 2020 at CES (Consumer Electronics Show) by Toyota’s then-CEO Akio Toyoda.
    • Designed by Bjarke Ingels Group (BIG), a renowned Danish architectural firm.
    • Construction officially started in 2021 on a former Toyota factory site in Susono, Shizuoka Prefecture.

    Purpose:

    Toyota envisions Woven City as a prototype for future cities, demonstrating how autonomy, AI, and sustainability can enhance urban living. It is part of Toyota’s broader vision to transform from a car company into a mobility company.


    評価することは彼の得意技でないことだけは良くわかりますが、彼のこのコメントはかなり出来は悪いですね。何も伝わってくるものはここにもありませんね。私はトヨタの知的レベルに常日頃辛口のコメントをここでしていますので、たまにはポジティヴに、と思いますが、諦めました。

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