先日のMVP授賞式での彼の英語での短いスピーチを取り上げて彼の英語を格付けします。そのその前に、このBBWAAとは何でしょうか。それはBaseball Writers’ Association of Americaの略なのですね。MLBの2つのリーグともに、BBWAAの投票で年間MVPが決まるのですね。
このサイトを見ると、彼の事は、Shohei Ohtani is currently the only player to unanimously win the award twice. というキャプションが見えます。一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
https://en.wikipedia.org/wiki/Major_League_Baseball_Most_Valuable_Player_Award
この中の登録記者の名簿を見ると、Angels担当の記者は65名のうち、3名のみ。これでは特に圧力をかけたということはなさそうです。それにしても、上記の、満場一致を2回というのはすごいと思います。野球記事でメシを食う以上、大谷翔平の圧倒的業績を無視するわけにはいかない、ということです。それを大谷氏は、アメリカ的な文化である、腕力で掴み取ったというよりは、画面で普段見せる力、圧倒的到達度、人懐っこい性格でシッカリものにした、ということでしょうね。本当にたいしたものです。彼が日ハムから巣立った時、これを予想した人はどれくらいいたでしょうか。
さて、彼の答礼のスピーチですが、結論を先に言うと、欠点が目立ちますね。ところどころで、何を言っているかわかりません。字幕で見てもやはり、機械が聞き取れていない箇所が目立ちます。ちょっと残念です。聞いているはずの記者たちは聞き取れたのでしょうか。私はなぜこんなことを言うのか----それはアメリカではほぼすべての事柄がローカルだからです。大谷翔平といえども、カリフォルニア州の人以外はほとんど知らないと思った方が良いのです。つまり、彼はこれから all US で更に知られて行くのです。
彼のスピーチの中には、日本人共通の欠点のようなものがありそうです。ひとつだけ上げると、それはスピード。苦手な英語を話す時、早く話す必要はまったくありません。ゆっくりと話しましょう。そのためには適切なところで区切ることですが、私の意見ではこれこそが難しい。ちゃんとしたところで区切ることができるということはそれ自体がある程度の英語力を持っている、ということです。スピーチの原稿に / slashを入れるだけ。これの名手がかつての大統領 Ronald Reaganです。彼は俳優出身ですが、たしか union のリーダーをしていて、その後CA州知事に、次いで大統領になりました。ゆっくりと話すことで発音を向上させる余裕が生まれます。
(なお、このブログで、この「間」について既に扱っております。気になる方は以下をチェックしてみてください:
https://sttl.livedoor.blog/archives/34046569.html )
もし私がアドバイスするとすれば、言葉を補うのは視覚効果です。自分が少年だった頃、こんな席に立つなんて想像もできなかった…と言いながら、子供の時の写真、動画をその場で再生してもらえば、あるいは自分で持参したタブレットでその場で見せれば、オーディエンスを一気に鷲掴みにできたはず。こんな天才がこんな普通の子供だったなんて… もちろん彼が普通の子供であったはずはまったくありません。ですが、子供を見て Cute! と思う心理は万人共通です。それが、野球を目指して、となればこの会場にいた人々のすべてを、改めて一気に彼のファンにすることが可能だったはず-----私はそう想像し、そうアドバイス申し上げたく。彼ほどの高みに上った人にアドバイスをする、というのは余程のことでしょうから、普通は誰もそんなことを引き受けませんよね。そんな人にも、自分の欠点をちゃんと指摘してくれる人は本当に大事ですよ。
このサイトを見ると、彼の事は、Shohei Ohtani is currently the only player to unanimously win the award twice. というキャプションが見えます。一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
https://en.wikipedia.org/wiki/Major_League_Baseball_Most_Valuable_Player_Award
この中の登録記者の名簿を見ると、Angels担当の記者は65名のうち、3名のみ。これでは特に圧力をかけたということはなさそうです。それにしても、上記の、満場一致を2回というのはすごいと思います。野球記事でメシを食う以上、大谷翔平の圧倒的業績を無視するわけにはいかない、ということです。それを大谷氏は、アメリカ的な文化である、腕力で掴み取ったというよりは、画面で普段見せる力、圧倒的到達度、人懐っこい性格でシッカリものにした、ということでしょうね。本当にたいしたものです。彼が日ハムから巣立った時、これを予想した人はどれくらいいたでしょうか。
さて、彼の答礼のスピーチですが、結論を先に言うと、欠点が目立ちますね。ところどころで、何を言っているかわかりません。字幕で見てもやはり、機械が聞き取れていない箇所が目立ちます。ちょっと残念です。聞いているはずの記者たちは聞き取れたのでしょうか。私はなぜこんなことを言うのか----それはアメリカではほぼすべての事柄がローカルだからです。大谷翔平といえども、カリフォルニア州の人以外はほとんど知らないと思った方が良いのです。つまり、彼はこれから all US で更に知られて行くのです。
彼のスピーチの中には、日本人共通の欠点のようなものがありそうです。ひとつだけ上げると、それはスピード。苦手な英語を話す時、早く話す必要はまったくありません。ゆっくりと話しましょう。そのためには適切なところで区切ることですが、私の意見ではこれこそが難しい。ちゃんとしたところで区切ることができるということはそれ自体がある程度の英語力を持っている、ということです。スピーチの原稿に / slashを入れるだけ。これの名手がかつての大統領 Ronald Reaganです。彼は俳優出身ですが、たしか union のリーダーをしていて、その後CA州知事に、次いで大統領になりました。ゆっくりと話すことで発音を向上させる余裕が生まれます。
(なお、このブログで、この「間」について既に扱っております。気になる方は以下をチェックしてみてください:
https://sttl.livedoor.blog/archives/34046569.html )
もし私がアドバイスするとすれば、言葉を補うのは視覚効果です。自分が少年だった頃、こんな席に立つなんて想像もできなかった…と言いながら、子供の時の写真、動画をその場で再生してもらえば、あるいは自分で持参したタブレットでその場で見せれば、オーディエンスを一気に鷲掴みにできたはず。こんな天才がこんな普通の子供だったなんて… もちろん彼が普通の子供であったはずはまったくありません。ですが、子供を見て Cute! と思う心理は万人共通です。それが、野球を目指して、となればこの会場にいた人々のすべてを、改めて一気に彼のファンにすることが可能だったはず-----私はそう想像し、そうアドバイス申し上げたく。彼ほどの高みに上った人にアドバイスをする、というのは余程のことでしょうから、普通は誰もそんなことを引き受けませんよね。そんな人にも、自分の欠点をちゃんと指摘してくれる人は本当に大事ですよ。