あなたは You're a nice guy と面と向かって言われたことありますか?普通はないはず。なぜなら、表の意味はnice guyということですが、裏の意味は、「nice guy という言い方以外に適切な誉め言葉がない奴」ということだから。つまりnice guyという言葉を使って、その人物を遠回しに貶(おとし)める表現でもあります。ほめる側とおとしめる側のどちらが勝っているかに関しては一般的な法則はありません。しかし、そんな誤解されるかも知れない表現を面と向かって言う、言われることは普通はありませんよね。ですので、あなたが「感じのいい奴」などの点をほめようとするときには別の表現を探す方が無難でしょう。一番簡単な表現は裏の意味のなさそうなもの、例えば He's a good egg.はいかが。これは、lovable, likableな奴、という意味です。少なくともオジサン世代ではそうです/そうでした。
アメリカで上司、同僚に関する噂話をしている時に出てくる、ほぼ無限にあると思われる形容詞をM-Wが整理してくれていました。本日はそれをネタにします。タイトルは "19 Words for the Cranky and Disagreeable" なお、この、disagreeableというのは「むかつく」を意味する形容詞です。(なお、私のスマホのブラウザーソフトでこのページを見ると、写真と文字が重なってしまって、せっかくM-Wが選んだ写真から伝わるユーモアが伝わりません。もしあなたのでも同じ現象が起こるようでしたら、このウェブページに関しては、PCで見ることをお勧めします。その19個を以下にサマライズして、私のpostになります。大抵知ってるよ、という方は本日のこのpostを読む必要はありません。)
https://www.merriam-webster.com/wordplay/words-for-the-cranky-and-disagreeable-people-adjectives
なお、We're not mad. You're mad.という副題もなかなか素敵ですね。「俺たち、ムキになってるわけじゃないよ。お前がムキになっているんだ。」
これら19個のうち、いくつかは上げ底にするために、無理やりここに入れた感があります。実際にあなたが読んで面白いと思うものは、そのようなもの以外の方の形容詞でしょうね。
disputatious
disputeという動詞からの派生語に見える形容詞としてはdisputatiousとdisputativeがあります。M-Wには意味の違いはないとなっています。disputeは法廷での原告、被告の対立から、水掛け論までが入りますので、形容詞でもそのように考えるべきですね。つまり「pros/consの対立の下で」から「論争好きの」まで。Podcastがあります。耳から入った語義、語感は記憶に長く残りますよね。ぜひ以下のURLで聴いてみましょう。素敵な解説があります:
cantankerous
初めて見る単語です。「怒りっぽい」「気難しい」を意味するようです。これにもPodcastがありますので、聞いてみましょう。ちょっと小笑いできるネタです。気のせいか、M-W編集部はこの種の単語に執着的に見えますがなぜ?
agonistic
agonyが語源の言葉ですが、以下で説明する理由で、「苦悩」の意味はなくて、agonisticの意味は「論争好きな」です。というか、由来に関しては、むしろ逆なのです。agonというギリシャ語は「集まり」「祭り」を意味しました。その時には古代ギリシャ人の習わしで、競技に参加して楽しむ、見て楽しむ、ということが行われました。その参加者がagonistで、agonisticはこのagonistから生まれた言葉です。一方で、英語に入ったagonyの意味が段々変わって、「競技の闘争」の意味から「争いごと」やがて「苦悶」という意味が生まれてきました。
captious
「あら探しの」「揚げ足取りの」という意味ですが、高校生レベルの単語でしょう。なんとなく名詞から派生したような語形ですが、そうではなくて、名詞はこれに-nessをつけてつくります。これはラテン語から英語に入りました。なんとなくcaptionと似ているのは、語幹が同じだから。capはtakeを意味するそうです。
eristic
「議論好きの」という意味です。etymonlineにこの単語を入力すると、見せてくれる見出し語は Eris です。以下に引用します。これが一番わかりやすい解説ですね:
goddess of discord in Greek mythology, from Greek eris "strife, discord," which is of uncertain origin. Watkins suggests PIE root *ere- (3) "to separate, adjoin." Related: Eristic.
それにしても、これが女神である(男神ではない)、というのに何かギリシャ人の深い洞察力が関係しているのでしょうか。
最初の5単語に関して私なりの解説をいたしました。これをもとに残りの解説を楽しみながら読んでみてください。
アメリカで上司、同僚に関する噂話をしている時に出てくる、ほぼ無限にあると思われる形容詞をM-Wが整理してくれていました。本日はそれをネタにします。タイトルは "19 Words for the Cranky and Disagreeable" なお、この、disagreeableというのは「むかつく」を意味する形容詞です。(なお、私のスマホのブラウザーソフトでこのページを見ると、写真と文字が重なってしまって、せっかくM-Wが選んだ写真から伝わるユーモアが伝わりません。もしあなたのでも同じ現象が起こるようでしたら、このウェブページに関しては、PCで見ることをお勧めします。その19個を以下にサマライズして、私のpostになります。大抵知ってるよ、という方は本日のこのpostを読む必要はありません。)
https://www.merriam-webster.com/wordplay/words-for-the-cranky-and-disagreeable-people-adjectives
なお、We're not mad. You're mad.という副題もなかなか素敵ですね。「俺たち、ムキになってるわけじゃないよ。お前がムキになっているんだ。」
Disputatious
Cantankerous
Agonistic
Captious
Eristic
Peevish
Choplogic
Contradictious
Hangry
Stomachful
Fumish
Choleric
Cranky
Splenetic
Shirty
Narky
Irascible
Surly
Ornery
これら19個のうち、いくつかは上げ底にするために、無理やりここに入れた感があります。実際にあなたが読んで面白いと思うものは、そのようなもの以外の方の形容詞でしょうね。
disputatious
disputeという動詞からの派生語に見える形容詞としてはdisputatiousとdisputativeがあります。M-Wには意味の違いはないとなっています。disputeは法廷での原告、被告の対立から、水掛け論までが入りますので、形容詞でもそのように考えるべきですね。つまり「pros/consの対立の下で」から「論争好きの」まで。Podcastがあります。耳から入った語義、語感は記憶に長く残りますよね。ぜひ以下のURLで聴いてみましょう。素敵な解説があります:
https://www.merriam-webster.com/dictionary/disputatious
cantankerous
初めて見る単語です。「怒りっぽい」「気難しい」を意味するようです。これにもPodcastがありますので、聞いてみましょう。ちょっと小笑いできるネタです。気のせいか、M-W編集部はこの種の単語に執着的に見えますがなぜ?
agonistic
agonyが語源の言葉ですが、以下で説明する理由で、「苦悩」の意味はなくて、agonisticの意味は「論争好きな」です。というか、由来に関しては、むしろ逆なのです。agonというギリシャ語は「集まり」「祭り」を意味しました。その時には古代ギリシャ人の習わしで、競技に参加して楽しむ、見て楽しむ、ということが行われました。その参加者がagonistで、agonisticはこのagonistから生まれた言葉です。一方で、英語に入ったagonyの意味が段々変わって、「競技の闘争」の意味から「争いごと」やがて「苦悶」という意味が生まれてきました。
captious
「あら探しの」「揚げ足取りの」という意味ですが、高校生レベルの単語でしょう。なんとなく名詞から派生したような語形ですが、そうではなくて、名詞はこれに-nessをつけてつくります。これはラテン語から英語に入りました。なんとなくcaptionと似ているのは、語幹が同じだから。capはtakeを意味するそうです。
eristic
「議論好きの」という意味です。etymonlineにこの単語を入力すると、見せてくれる見出し語は Eris です。以下に引用します。これが一番わかりやすい解説ですね:
goddess of discord in Greek mythology, from Greek eris "strife, discord," which is of uncertain origin. Watkins suggests PIE root *ere- (3) "to separate, adjoin." Related: Eristic.
それにしても、これが女神である(男神ではない)、というのに何かギリシャ人の深い洞察力が関係しているのでしょうか。
最初の5単語に関して私なりの解説をいたしました。これをもとに残りの解説を楽しみながら読んでみてください。