字幕なしの英語聴き取り応援団

英語の映画などの発話部分だけを編集、抽出して、繰り返し聞くという学習方法をおすすめするブログです。留学などの費用、時間をかけずに、実用的な英語力を涵養することができます。3か月以内に結果を出しましょう。既に210本以上の映画を紹介済み。

2023年05月

M-Wにこんなページがあります。A List of Most Commonly Confused Wordsです。今日はこれをネタにします。冒頭のイントロにて曰く:English is large and includes many a word that looks and/or sounds very much like another word. This list aims to help you keep such words straight.

先に、余計なハナシですが、keep sth straightとは、「真っ直ぐにする」ではなくて「識別する」という意味の慣用語句です。keep things straight も同じ意味です。参考ながら、keep/have a straight faceとは、冗談などで笑うべきところを、真顔(笑わない顔)でいることです。(sth=something 辞書で使われることが多い)

元のサイトは以下に:
https://www.merriam-webster.com/words-at-play/commonly-confused-words-list

ここから以下の38ペアをコピーします。あなたは意味の違いを指摘できますか?私はこれらの対比は非常に良い英語の単語の訓練(勉強)になると思います。以下にそのままリストアップしますし、私がつまづいたり、まごついたりしたものは <#>にしてあります:

 access vs. excess
 addition vs. edition
 allude vs. elude
 allusion vs. illusion
 base vs. bass 
 bridal vs. bridle <1> bridleとは馬勒(ばろく、馬具)のことです。
 climactic vs. climatic
 collaborate vs. corroborate
 currant vs. current
 detract vs. distract
 device vs. devise
 eminent vs. imminent
 envelop vs. envelope
 formally vs. formerly
 forth vs. fourth
 hoard vs. horde
 incredible vs. incredulous <2> see below
 liable vs. libel
 loose vs. lose
 median vs. medium
 moral vs. morale
 peace vs. piece
 pedal vs. peddle
 personal vs. personnel
 plain vs. plane
 pole vs. poll
 pore vs. poor vs. pour
 pray vs. prey
 preposition vs. proposition
 quiet vs. quite
 resume vs. résumé
 right vs. rite vs. write
 role vs. roll
 stationary vs. stationery
 statue vs. stature vs. statute
 track vs. tract
 waist vs. waste
 wander vs. wonder


ざっと見ると、5割近くは大学受験レベルでしょう。若い方々の場合、まだその記憶が残っているはずなので意外と区別は簡単だったはず。恥ずかしい話しですが、私は<1>のbridleの意味を忘れていましたね。<2>のincledulousの名詞形は incredulity ですね。ただし、incredible/incledulousは大人のアメリカ人でも混用する人がいますので、日本人が間違えても気にし過ぎないようにしましょう。

riteを辞書で見ると、「儀式、典礼」というような和語を使っていますが、私が高校生の時この単語は覚えられない単語のひとつでしたが、あることを知り簡単に解決しました。それは、「クラシック」音楽の名曲のひとつに、イゴール・ストラヴィンスキーIgor Stravinsky 1882-1971の『春の祭典』という、バレエ舞台用の歴史的名曲があります。その英語のタイトルは Rite Of Spring です。これを知ってから、すぐに頭に入りました。使えるものは何でも使いましょう。(おそらくパリの作曲依頼者とロシアの作曲家たちの共通語はフランス語でしたので、本来的にはフランス語のタイトル Le Sacre du printemps がストラヴィンスキーが考えた本来の意味でしょう。つまり、フランス語版と英語版では多少意味が違います。sacre:coronation)この、使えるものは何でも使う、ということは私は大切なことだと思います。

アメリカの子供たちが夢中になる綴りゲームがspelling beeと呼ばれるもの。このbeeは「みんなで集まって楽しむもの」という意味です。例えば、5文字の単語でsalty waterを意味するものは?と質問します。正解を出した子供だけが次の質問に答える権利があります。最後にひとりの勝者が出るまでクイズは続きます。上のリストはこれに似ていますよね。もしあなたが高校の英語教師であれば上のリストから簡単にクイズをつくれますね。さてそのゲームに名前を付けるとしたら…word bee? 上記のクイズの答えは ocean です。

今年のカンヌ映画祭のPalme D'or、英語で言えばGolden Palmは、Anatomy of a Fall に付与となりました。問題は、このfallが何を意味するか。この映画のフランス語のタイトルは Anatomie d'une chute です。ということは、fall は季節ではなく、「落下」を意味しします。garbage chute のchuteです。IMDbというサイトがこの映画のreviewを載せています。素晴らしい評価ですね。私は早くinternational (English) versionを見たくなりました。

https://www.imdb.com/title/tt17009710/

さて、私が行くスポーツクラブでは、おじさんたちは皆同じような髪型ですが、若者の髪型は非常にバラエティー豊かです。マイ・ヘアー・ドライヤーを持参する若者もいます。ストレートに書くと、オジサンは若者男性のヘアースタイルについて当惑させらて困っております。Chattie (ChatGTP)にintelligent hairstyleについて尋ねると7個の答えを箇条書きにしてくれましたが、まるで中身がありません。質問を変えて「どこのサイトだとintelligent hairstyle photosを見ることができるか」尋ねたところ、Googleを教えてくれて、ご親切にも検索語の入力方法まで教えてくれました。Thank you, Chattie. たくさん出てきましたが、どれもまるで知性とは無縁のものばかり。というか使われている英語の用語が理解できません。

襟足を例にとってお話します。昔は「刈り上げ」をtaperと呼びました。例えば、後ろ側の首から上にかけて短くすることで、なおかつ、下はかなり短く、上の方に行くにつれて徐々に長めに、というあれ。今はfadeという言葉があるようなのですが、これがtaperとどう違うのかがわかりません。おそらくtaperでは、長さがゼロから一定の場所の部位まで段々と長さが長くなっていくものを指すのでしょう。fadeだとストンと一気に短くなるイメージです。このヘアースタイル、実はコーカソイドとモンゴロイドでは少し差がでます。白人、とくに昔のブリティッシュ・ジェントルマンはチャーチルのようなヘアースタイルばかりでした。つまり襟足がtaperedなのですが、これをモンゴロイドがやると、骨格が違うために、襟足部分が長くなります。これがあまりコーカソイドに受けませんでした。知的に見えなかったそう。その後数十年たって若者に流行ったスタイルは、襟足を10cm位長くするもの。mulletと呼ばれます。バカを意味する言葉です。友人にそのスタイルのオリジンを聞いたところ、LAで流行り始めたらしい、とのことでした。つまり、おそらく東洋人風の襟足のイメージがあったということでした。もしそうであれば、前記の事柄の反対ですよね。私は半信半疑で聞いておりました。

まあ、男性がこんなに髪型に時間、お金、手間をかけることが良いことなのか、逆なのか、あるいはそれをどう判断すれば良いのか、わかりませんが、ひとつだけ言えることは、男性、女性問わず、過度に時間などのコストをかけるのはあまり知的に見えないだろう、ということです。大事なことは清潔感です。例えば、ハーバードでMBAコースを履修する若者がヘアースタイルにお金をかけるでしょうか。ちょっと考えにくいでしょう。では、在学中はかけなくても、働き始めればはやりの大胆なヘアースタイルにするのでしょうか。私の意見では、ヘアースタイルで個性を主張するのは若者だけでしょう。もう「若者」とは呼びにくい年齢になれば、自然と地味になるはず。

では「差別化」は諦めねばならないのでしょうか。そんなことはありません。例えば、あなたは革靴を履く職場で働くとした場合、靴のかかとの減り具合を常に5mm以下にし、必ずshoeshineしたものを履く、同じ靴を2日続けて履かない、靴を休ませる時は型(shoe tree)を入れて型崩れを防ぐ、しかし、どれも黒い靴で、気づかない人は永遠に気づかないが、気づく人は評価してくれる… ちなみに、このような、面倒くさそうな革靴との付き合い方をしても、1週間に靴の手入れに費やす時間は合計で10分以下です。ちなみに、shoe treeはプラスチックではなくて木製で長さを調節できるタイプをお勧めします。メガネも同様。指紋だらけのものはよくありません。ちなみに、欧米の一流ホテルでは、無料のshoeshineサービスをしているところがあります。毎日1足だけ所定の場所においておくと磨いて戻してくれます。どうしてもtipしたい時にはbell captainに言えば、担当者に渡ります。しかし、こんな職場よりもリモートで働くあるいは職場でポロシャツとスニーカーの方がはるかに効率が良さそうですよね。

先日NHKの一般向け健康番組で、薬の過剰摂取のことを「オーバードー」と言っていました。overdoseのことです。それは/dous/ですよね。何か所も調べましたが、/z/の発音を掲載しているところはひとつもありませんでした。なぜこんな現象が起こるのでしょうかねえ。不思議です。

さて、もしあなたがアメリカなど欧米で暮らす可能性があるのだとしたら、ある程度の病気の名前を覚えておいた方が良い、と思います。もしあなたが特有の病気にかかりやすい、あるいは持病がある、という場合にはぜひ知っておきましょう。私の感覚的数字では7,8割の単語はGreco-Roman由来です。知らないと医者の言うことがまるでわかりません。(プラスの面もあり、多くの言葉は、フランス語と共通です。ただそれがあなたにとってプラスと呼べるほどのことかどうかは…)医師は人によっては、なるべく平易な英語に置き換えて話してくれる時もあるようですが、基本的には専門語を手放すことはありえません。しかもアメリカでは処方箋prescriptionがないと薬を手に入れることは不可能です。これはプロがプロに指示する文書なので医学用語で書かれています。しかし、あなたがある最低限の知識を持っていれば、その場で質問したり、注意事項を言ってもらうことができるでしょう。

医学用語の大半は古代ギリシャ語とラテン語に由来します。それは征服したローマ帝国よりも、ギリシャの方が医学が進んでいたために、ギリシャ人の医者がローマに移住したから。誰でも知るHippocratesはギリシャ人で、遥か遠くのKos (Cos)という名前の島に住んで、医業をしながら、生徒の教育もしました。この場所は現在のトルコ本土に近い、エーゲ海の島です。Hippocraticが形容詞です。なお、この人はfather of medicineとも呼ばれるし、physician(「医師」、「内科医」)であったともいわれます。後世の色々付け加えられた事が事実と神話とを分別不能にしているところが多々あるはず。ただ、ラテン語に影響を与えたギリシャ語の医学用語と言う話ですが、これがエーゲ海のギリシャ Graecia Minor なのかそれともイタリア半島南部の Magna Graecia(ギリシャ人植民都市)のことなのか、よくわかりません。おそらく後者のことだろうと思います。前者はローマ興隆の時、既に荒廃しつつありました。このために、イタリア半島のギリシャ文化の「出店」の方がmagna付きで呼ばれました。

ガンはcancerで、これはギリシャ語由来です。これは誰でも知っています。ちなみに、これはギリシャ語ではカニ(蟹)のことです。ガン組織が蟹の腹部のように見えたからでしょう。一部でギリシャ語ではなくラテン語の用語が生き延びています。例えば、ガンの仲間のtumorという言葉はラテン語の「膨らむ」という言葉に由来します。また、近視という言葉myopiaですらギリシャ語由来です。なお、老眼はpresbyopia /prèzbióupiə/と言います。どこか見覚えのある語幹がありますね。Presbyterian 「長老派」/prèzbətíəriən/と和訳される言葉であり、下線部がaged peopleを表します。なお、遠視もあってhyperopiaですが、ops-はギリシャ語の「目」だそうです。それはラテン語のopus (英語のwork)ではありませんので注意しましょう。意味は「過度によく見える」ということになります。昔の船乗りは字を読む必要がありませんので、遠くばかりを見ていました。現代人の視力ではまるで見えないようなものを見ることができたそうです。

【Greco-Roman由来の言葉】
肥満 obesity。adjはobese です。
性感染症 venereal disease。普通はV.D.と略されます。
虫歯 dental caries /kériz/, tooth decay   正岡子規の「カリエス」はこれ
糖尿病 diabetes
精神分裂症 schizoid
救急車 ambulance (語源的には転用されて今の意味に)
盲腸炎 cecum inflammation  /síːkəm/ 後者は広く「炎症」のことです 

【英語由来】
やけど burn
捻挫 sprain (word origin unknown)
風邪 cold (ついでにinfuenza (=flu), pneumoniaも覚えておきましょう)
うつ depression  経済学用語でもあります
高血圧 high blood pressure, hypertonia
水虫 athelete foot  (専門的にはtinea 白癬菌)
うちみ bruise 
精神病 mental disorder

【科目】
内科 internal medicine
外科 surgery
皮膚科 dermatology
眼科 ophthalmology (eye doctorとも)
獣医科 veterinary 普通はvetと言いますし、vet=veterinarianです。ペット用です。

病気ではありませんが、念のためチェックしておく価値のありそうな単語:
pregnancy, abortion, positive (陽性), negative (陰性), vaccinate, red blood cell, large intestine, small intestine, rectum, anus /éinəs/, blood tranfusion, blood type, acute, chronic, virus, bacterial, pollen allergy (pollen allergic), fracture, malignant (malign), benign, diagnose

限がありませんので、この辺で。

こんな動画があります。ご覧ください:

Bonobo builds a fire and toasts marshmallows - Monkey Planet: Preview - BBC One


いつも馬鹿みたいに語数の多いブログを書く私はこのようなシンプルなメッセージの作り方に憧れますね。さて、これはchimpではなくてbonoboのようです。外見的あるいは内面的違いは私にはよくわかりません。専門家でも区別は容易ではないだろうと私は想像します。bonoboの方が頭が良いと言われています。両者は300万年位に遺伝子的に分離したと考えられています。ちなみに、人間以外ではbonoboだけがface-to-face positionをとる、と言われております。詳しくは下記のwikiへどうぞ:

https://en.wikipedia.org/wiki/Bonobo#Sociosexual_behaviour →go to Sociosexual behaviour

この動画のすごいところは、ボノボが自分で燃料を集めて、マッチを擦り、火を起こして、マシュマロを焼く、という一連の行為をする、というところです。ボノボは人まねをして遊ぶと言われていますが、これは単に遊んでいるのではなく、彼の頭の中には最終形、すなわち、toasted marshmallowがあって、そこに至るステップとして、細木を集めて、マッチを擦り、マシュマロを枝に刺して、焼いている、と私は見ます。動物界で人間だけが火を扱うと言われていたような気がしますが、そうではない、ということですね。

build a fireと同じ意味はmake a fire, get a fireでも代用できます。marshmallowの語源は、marsh mallowで、後者は花の名前です。ハイビスカスはmallowの仲間のようです。したがって、marsh mallowは沼地に咲くmallowという意味です。アメリカにはリコリスと呼ばれるお菓子がありますよね。あれはリコリスという名前の草の根から採ったものです。それと似て、根にある甘みを利用したお菓子の名に、植物の名であるmallowをそのまま流用したのでしょう。marshつまり沼とは生えている場所を指すのでしょう。したがってmarshmallowとはmarshに生えるmallowという意味ですね。etymonlineでは以下のように説明されています:

marshmallow (n.)
Old English mersc-mealwe "kind of mallow plant (Althea officinalis) which grows near salt marshes;" from marsh + mallow. The confection (so called from 1877) originally was made from paste from the mucilaginous roots of this plant. The Greek word for the shrub, althaea, is from althein, althainein "to heal, get well" (the roots were used medicinally), from PIE root *al- (2) "to grow, nourish."

mucilaginous ネバネバする、という意味
shrubとは、bushとtreeの中間の高さの木のことです

これで、日本語「マシュマロ」の、英語の語源が訳の分からない説明だったものが、スッと理解できたはず。なお、私の知っているゴルフプレーヤでGraham Marshという、オーストラリア出身のプロゴルファーがいます。つまりmarshが姓となっている場合もあるのですね。

ところで、焼いたマシュマロはおいしいですよね。キャンプの定番です。でもそれを更においしくするというのが、焼いたマシュマロをチョコレートとクッキーに挟んだもの。この時はできれば、全体をアルミフォイルでくるんで、ちょっと温めてチョコが半融けになっているとさらにおいしくなります。この時クッキーはできればグラハムと呼ばれる、全粒タイプだと完璧になります。なお、マシュマロをさっとあぶるだけか、あるいは強く焼くかはお好みで。私は中間が好きです。これには名前があってs'moreと呼ばれます。見た目の通りの発音です。etymonlineに解説がありますが、ちょっと誤解を生じやすいような気がします。まずそれを引用します:
見出し語 s'more
snack treat, 1937, the plural of a childish contraction of some more, as in "Gimme some more of those." S'more as a contraction of some more is recorded by 1887.

つまり、s'moreという言葉自体は1887に初出確認ですが、snack treatという言葉が何を指すのか私にはわかりません。同じような意味です。もしかすると「特別なおやつ」という意味でしょうかねえ。ま、いずれにしても、上記のレシピ自体が20世紀の初め頃広まったと考えられていますので、私の想像ですが、1920s/30sに広まった、このtoasted marshmallows with choco/graham cookiesに、どこからか引っ張ってきたs'moreという名前が当てられたのではないかと想像します。

さて、上記の動画に出て来たボノボ氏は果たしてs'moreの味を知っているのでしょうか。もし材料が与えられれば、彼はs'moreを作るのでしょうか。

岸田翔太郎氏は岸田文雄氏の長男ですが、次々にメディアにネタを提供してくれていますね。文雄氏の選挙区は広島1区、つまり市の中央部です。得票数でみると、2位の得票数より10倍位多いので、翔太郎氏氏は文雄氏の後援会をそのまま継承するのでしょう。近隣の選挙区で翔太郎氏が立候補することはあるのでしょうか。各選挙区を見ると、翔太郎氏が立候補する場合、十分戦えそうな気がしますが、そのような可能性を追求することはなさそうなので、ネタの提供に忙しいのでしょう。これだけ脇のあまい人間だと週刊文春の良い標的になりそうですね。次は下半身ネタでしょうかねえ。人間という動物は将来がほぼ確定していると、それが良い方であれ、悪い方であれ、努力をしなくなりますね。ということは、彼はこれからも色々なネタを提供し続ける確率が高い、と私は見ますが、あなたは?まあ、私見では、自分のところに置くのでモンダイになりやすいのです。贔屓(ひいき)の引き倒しですね。ひとさまの所で修業するのが良いのでは?ただ文雄氏にその勇気が果たしてあるか、が疑問。さて本日は久しぶりに名前をアレコレします。

先日あるウェブサイトを見ていて、Zelenskyの名前のロシア語版がリストアップされていました。キリール文字化されている(Cyrillicized)かどうかは関係なくて、ローマン・アルファベットそのままで読めました。「もしや…」と思って調べると、Zelenskyの意味は"green"を意味するのだそうです。英語圏を見ると、Greenは多い名前のひとつですが、でもその起源の説にはいくもあります。樹林近く、あるいは草地に住んだことを表すなどの説の一方で、Middle Low Saxonではsand grainを意味するので、そこからかも、という説もあります。ドイツ語圏での相当する名があって Grün だそうですので、もしかするとtoponymicな名前なのでしょう。なお、現代ドイツ語では形容詞green=grünです。(なお、この説明はあくまでも英語圏におけるGreenという名前の由来です。東欧圏ではありません。)なお、ポーランドではroyal familyの名前のひとつだそうです。

ドイツの首相Olaf Scholzの、Olaf/Olavはアメリカでもたまに見かけますが、すぐに北欧系だとわかります。同じ名前の国王がヴァイキングを含めてあちこちにいます。From the Old Norse name Áleifr meaning "ancestor's descendant", derived from the elements anu "ancestor" and leif "inheritance, legacy". This was the name of five kings of Norway, including Saint Olaf (Olaf II). quoted from https://www.behindthename.com/name/olaf
一方ScholzよりはSchulzの綴りの方が多い印象。ドイツ系にものすごく多い名前です。Snoopyの原作者Charles Schulzが一番思い出しやすいかと。これに関する説明を引用します:
Schulz is a common German and Jewish-Ashkenazi family name from Germany, particularly Northern Germany. The word Schulz originates from the local official title of Schultheiß or (Dorf-)Schulz(e), meaning village headman or constable/sheriff in the medieval sense (akin to today's office of mayor).

ミッフィー Miffyといううさぎキャラがいますが、それはオスかメスかご存知?Miffyはanglicizeされた名前で、生まれたオランダではnijntjeという名前だっだそうです。それをMiffyに変えて世界進出した、というわけです。音は概ね/naintʃe/に聞こえますが、少し違うようです。名前から性別を調べるサイトがあってnijntjeはfemaleとなっていましたので、それを尊重すれば、Miffyの生まれた時の性はfemaleということになります。なお、そのサイトは:
https://gender-guesser.com/gender-name/

なお、作者のDick Brunaはオランダ人です。BrunaはおそらくBrunoのことで、多くはこれをbrownという意味の古いドイツ語由来で、それがLatinizeされてBrunusとなり、それがヨーロッパに広がった、という説があります。ドイツ人、イタリア人に多い名前のような印象を私は持っています。おそらく、目か毛髪の色に由来すのでしょう。幼児のとき瞳の色が青系だと大人になったときに他の色に変わる人がいますが、おそらく茶色の瞳は変わらないのでは。なお、DickはHendrikusという名前をanglicize/diminutizeしたものですが、何もdickを選ばなくても…と思うのは私だけでしょうか。ちなみに、Chattieの意見では Henk はオランダではよく使われるよ、ということでした。なお、似た名前である英語のHenryは、オランダ語圏ではHendrickです。HankもHenkもよく似通っていますね。実際にそうだろうと私は思います。

ジブリ(ギブリ?)のNausicaa は世界的に有名ですが、これはもともとはHomerのOdyssey に登場する女神の名前なのだそうです。Nausicaä とも綴られます。wikiの説明ではHer name means "burner of ships" (ναῦς 'ship'; κάω 'to burn')とのことです。Odysseyの旅にはふさわしくありませんね。なぜジブリがこの名前を採用したのかは不明ですが、おそらくOdysseyに登場するから、ということだったのではないでしょうか。

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