字幕なしの英語聴き取り応援団

英語の映画などの発話部分だけを編集、抽出して、繰り返し聞くという学習方法をおすすめするブログです。留学などの費用、時間をかけずに、実用的な英語力を涵養することができます。3か月以内に結果を出しましょう。既に210本以上の映画を紹介済み。

2022年09月

例の「国葬」の時、私は観光旅行をしておりました。新聞で全文を読みました。菅義偉、岸田文雄の追悼演説では、首席は該当作なし、ですね。コンテストではありませんが、勝ち負けを論じると、菅のKO勝ちですね。立場が違うので内容が違うのは当然でしょう。それを加味しても、演説を通してみる岸田文雄という人間の薄さにはガッカリとしました。昔から、腰が低いというか、少し控え目なものの言い方をする人間だと私は感じておりましたが、それは爪を隠していたのではなく、その程度の器であったということでしょう。片や法政大学、片や早稲田大学、両方とも昼間の学部。(かつて菅は夜学出身との話がありましたが、本人が否定。)誰でもが抱く大学の看板のイメージをかくまで見事に裏切るというのも珍しいことでしょう。あるいは、岸田はスピーチライター(官房スタッフ?)から既に、面従腹背(ふくはい)を食らっている?
英語で「山田太郎」に相当する言い方は John Q. Public です。書き言葉ではないかも知れません。John Qまでしか言わない人もいます。今日はこれと類似する呼び名をあちこちから集めてみました。

これと似た別の表現がいくつかあります。後述のソース(wiki)から抜粋しますと:
Joe Average/average Joe
Jane Q. Public
John Q. Citizen
John Q. Taxpayer
Jane Q. Public,
Jane Q. Citizen
Jane Q. Taxpayer
John Doe 

Joe Sixpack
Joe Lunchbucket
Joe Blow
Joe Snuffy
Joe Schmo
ordinary Jane
average Jane
このグループになるとチェック柄のシャツにジーンズ、メッシュ・キャップをかぶり…というイメージが濃厚になってます。(どこかに出ていましたが、Joe Plumberのように、職業姓の例もありました。)
sixpackとは、缶ビール6本入りの紙の容器のことです。コンビニのレジでsixpackを1つだけ買う… アメリカではsixpackだけを買うのは割高です。貧乏人の象徴です。
lunch-bucketとは、ブリキでできたランチボックスのことです。

blow、snuffyはどの意味か迷いますが、blowの方はおそらく「大げさに言う、ホラを吹く」という動詞に由来するような印象です。ただし、blowにもsnuffにも「麻薬を吸う」という意味もあります。
schmoはイディッシュ語だそうです。おそらくイディッシュ語由来の、普通の英語schmuck (asshole)の変形ではないでしょうか。

ここまでは、USでの話ですが、UKでも存在するのですね。
UK
Joe Public which is used in the United Kingdom
Tom, Dick, and Harry is often used too

これらのリストは以下からコピーしました:
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Q._Public   source 1

https://en.wikipedia.org/wiki/Average_Joe


https://en.wikipedia.org/wiki/John_Doe


source 1/Historyに以下の説明があります:

先に書いておきますと、Q はquisquamというラテン語に由来する、ということです。

John, Quisquam and "The Public" first appears in the formation of the United States as a nation where English and German were being discussed as the official language of the new United States in the later 1700s. Many new Americans of Lutheran German heritage also spoke Latin and used the term "quisquam" with a gender neutral meaning of "anyone" where, in English, John was the generic male term for a person.

The term John Q. Public was the name of a character created by Vaughn Shoemaker, an editorial john qcartoonist for the Chicago Daily News, in 1922. Jim Lange, the editorial cartoonist for The Oklahoman for 58 years, was closely identified with a version of the John Q. Public character, whom he sometimes also called "Mr. Voter". Lange's version of the character was described as "bespectacled, mustachioed, fedora-wearing". In 2006 the Oklahoma State Senate voted to make this character the "state's official editorial cartoon.
この絵は、有名なcartoonistが書いたJohn Q. Publicの絵だそうです。彼の左手にある紙切れにはJOHN Qと書かれています。そのセリフは I'M GOIN' TO HAVE A TOUGH TIME CONVINCING THE FOLKS BACK HOME THAT I'VE HAD A HARD TRIPと書かれています。「辛い」出張で太ったのでしょうか。

この岸田文雄という政治家を見ていると日本の鏡であるなあ、と私は嘆息します。まるで理念を持たずに、官僚のサポートを得て、場当たり的に進む----まるでルンバのようです。彼はアメリカではとても組織のリーダーを務めることができないでしょう。というか、日本では欧米型の「リーダー」はとても少ないですよね。日本電産の社長、結構悪口を言われるようですが、私は好きですけどね。

さて、本日のquoteは、Arnold J. Toynbee (1889-1975)という、イングランドの有名な歴史学者のものです。ウクライナ東部と認識されている場所で、今ロシアが住民投票なる行為を主導しています。なぜ各種の学会----歴史学、地理学、地政学などの学会が反対声明を出さないのか私は不思議でなりません。彼らは自分たちの使命を忘れたのでしょうか。それともロシアの動きを是認している?

このような時に、私が子供の頃にまだ活躍していた、偉大な歴史家のひとりがトインビーです。ちょっと珍しい響きの名前です。あるウェブサイトによると、Tumby, Lincolnshire, Englandに由来する名前だそうです。 13世紀にはTunnebi と記述されていたそうです。ということは、Rugbyなどの地名同様Danelawのエリアなのでしょう。語源はenclosureを意味するtun、村を意味する-byからできているとのことです。

ただ、子供であった私にとっては偉大な歴史家というのはよくわかりません。歴史というのは、子供にとっては、学校の教科書に出てくる昔のことでした。あまり好きな学科ではありませんでした。欧米流の歴史観にその頃から触れていれば、当時若かった私はそちらに進んだかも知れません。とは言え、彼は戦争中ヒトラーを賞賛したり、戦後ソヴィエト連邦をほめたりしたため、子供にはわかりませんでしたが、晩年は孤独だったでしょうね。

彼は数多くの、知的なquoteを残しています、あるいはいるはずですが、トインビーの、と言って、私が思い出すのは、この、ものすごく平易なquoteです。

America is a large friendly dog in a small room. Every time it wags its tail it knocks over a chair.

とすれば、ロシアは熊に例えられるべきでしょう。たしかに、貪欲で、なんでも腕力で、と考えそうですが、あまり知的ではなさそうです。では中国は?パンダだと熊の仲間になりますが、ちょっと大きな誤解を与えそうですのでこれは没。ちなみに、フランス人は自らのことをle coq sportifと呼びます。つまり「スポーティな雄鶏」です。これは勇敢さの象徴です。雄鶏はどんな敵にもひるむことなく挑戦して、ひな、雌鶏を守ります。脚に生えている爪が武器になるようです。日本は?日本はやはり安倍晋三対トランプで明らかになったように、ポチ外交を得意としていますので、小型犬が妥当でしょう。昔、日本の高校生の乗った訓練船がハワイ沖で急速浮上訓練中の潜水艦に下から衝突されて多数が死にましたが、いつの間にか報道されなくなりました。ちなみに、英語で上下関係の序列をpecking orderと言いますが、これの由来は鳥(鶏)の社会のしきたりに由来します。つまり、一番偉い奴が最初につつきます。これが満足すると次が二番目の序列の鳥、次が三番目…で一番最後は最後に生まれた奴、つまりヒナという順序なのだそうです。この話を私は、趣味で鶏を飼い始めたナチュラリストから聞きましたので、本当のことのようです。最後まで回ることは少なそうですけどね。これは肉食動物  predator でも同じですよね。そう言えば、狼でも、サルでも…

最近私が感じるのは、アメリカのユダヤ人社会はイスラエルを問題視する方向に非常にゆっくりと傾きつつある、ということですね。これも戦後の清算が終わりつつあるということでしょうね。つまり、ホロコーストへの贖罪意識を持つ人々が死滅しつつある、ということなのでしょう。これをどう「パレスチナ問題」の解決につなげて行くべきか、中東で一切手を汚していない日本だからこそ可能な貢献の機会がそこにあるはずです。岸田文雄が外交を旗印に掲げるのであれば挑戦するに値する課題だと思います。小さいポチが存在感を示してくれれば、大きいポチは中国対策に傾注できそうです。

55 words/phrases

cool shit=coolest thing
tight shit=funky music
shithole=terrible place
sag 下がる
through and through
survival wound???
deck cord?
what's the play???
Jersey barrier  道路のレーンを区分するためのブロック
shaky 怪しげな
I hook you up: hook up 付き合う
Boomala?
sarcastic 皮肉な
detonator 起爆装置
obliterated to nothing 行方不明になることはない
haji gear  ムスリムの持ち物
go-bag 持ち出し袋
Chris is shooting wiId でてらめに撃っている
deep shit まずい状況
KIA 戦死者 killed in action
camel???
ojive 弾丸の最先端から胴にかけての丸み
Dumb for stiII being with your ass お前と一緒にいるってのがバカだね
stud 種馬
frag scar 死ぬほどの傷跡?
unexpIoded ordinance 不発弾
Go in quiet=go quietly
Rock and roll 始めろ
vantage point 見晴らしの良い地点
haji=muslim
rally point 集合場所
femur 大腿骨
shrapnel 破片
zing by ビュッと飛ぶ

先日NHKBSPで放送されました。非常に面白い映画です。まるでドキュメンタリーのようです。気楽な教材としていかがでしょうか。

★ ★ ★ ★ ★

映画:『ハート・ロッカー』(原題The Hurt Locker)

公開:2008年

ジャンル:戦争もの

時間: 131分 

脚本: Mark Boal

原作: -

監督: Kathryn Bigelow

配役: Jeremy Renner

あらすじ:イラクでの最前線でのある班で、爆弾処理担当者と他のメンバーが色々な場面に遭遇します。これと言ったストーリーはありません。

聞き所: 特になし

訛り: なし 戦争用語が多い

私の評価:
エンタメ度   つまらない★★★ 面白い
文化理解要求度 高い   ☆☆☆ 低い  
熟語、俗語量  多い   ★☆☆ 少ない
早口度     早い   ★★☆ 普通
ビジネス用例  少ない  ☆☆☆ 多い 
------------------------------------------------------
合計           6★(満点15★)

台本総語数:7.7k 平均より2割少ない

スピード:    7.7k/131/2=117 wpm 

難解語割合:55/7.7k=0.71% 少ない

予告編:(この映画のMT(movie trailer)を見ることができます)



スクリプト:

コメント:
この映画のことはまったく知りませんでした。いくつかのアカデミー賞を受賞しているようです。ただ私はアカデミー賞のことを支持するつもりは全くありません。戦争映画といえば、ヒーローがいるものですが、ここにいるヒーローはかなり変わっています。ある程度聴き取り力のある方が気楽に見る程度の使い方が一番よろしいと思います。特に明日解説される語句のうち3分の1程度かそれ以上が軍事用語です。

エリザベス2世 は女性家庭教師governessによって5歳から教育されたそうです。その女性の名前はMarion Crawford、王室での愛称はCrawfieだったそうです。ちょっと驚きですが、Crawfieの生まれはスコットランドだったそうです。エリザベス2世は学校で教育を受けたことはないようです。彼女はgoverness職を退いてから、直後に王室の内部を書いた暴露本を、おそらくゴーストライターの力を借りて、書いて、そのためにエリザベス2世たちとの仲が悪くなったとのことです。Crawfieの写真、録音などを探しましたが、見つけることはできませんでした。

さて、このブログでは、初めて日本語でのプレゼンを扱います。話題は「ナッジ」です。先日ニュースショウを見ていたらこれが話題になっていました。以下で二つのプレゼンを紹介します。両方とも日本語です。いずれもYouTubeにあります。(原稿作成時点でTEDの動画は動きませんでしたので…)

TEDxGlobisU スピーカー竹林正樹(約16分)
竹林正樹氏は日本での「ナッジ」の第一人者のようです。

こちらは制作者不明ですが、よくまとまっていると思います。(1か所数字に小さな間違いがあります…)

nudge英語でのnudgeに関するプレゼンもたくさんあります。Richard Thalerというノーベル経済学賞受賞者が主導者だそうですので、この名前で検索することもできます。

elephant nudgeで写真を検索するとこんなものがたくさん出て来ました。これが普通の人が想像するnudgeでしょうか。良いnudgeの反対語はsludgeというそうです。上記の2番目のプレゼンでこの語sludgeが説明されています。

行動経済学behavioral economicsとは近年成長してきている分野で、経済学と心理学の重なる分野のことです。

他に、私の見た番組では渋谷でのたばこ吸い殻の路上ポイ捨てを減らす試みとしてnudgeを利用して、人気投票型にしたところポイ捨てが激減した例が紹介されていました。同じニュースを以下で読むことができます:

https://news.yahoo.co.jp/articles/a152f806f73d982396a2e962a6351ac446ca9fb2

私が詳しく知っている話題ではないので、本日は軽く紹介するだけですが、皆様の訳に立ちますでしょうか。

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