さてインターネットニュースで見かける医師のひとり奥村歩(あゆみ)氏。認知症関係の開業医のようですが、少し突っ込んだ発信をしております。例えば、以下の記事:
https://eclat.hpplus.jp/article/46429/01/
根拠は何かを聞きたいですが、まあ、ほどほどにして。アミロイドβという物質が脳の神経線維に付着して、アルツハイマー型認知症が進行する、というのが最新の説のようです。アミロイドβの蓄積に関係する行為の例は、睡眠不足、運動(おそらく有酸素運動の)不足、栄養の偏り、スマホ利用などとのことですが、脳を使う活動をすると、蓄積したアミロイドβが減少している事例が報告されております。60代だか70代だかの老人被験者でもそうなのです。(ひとりだけがそうだったのか、多くの人に当てはまるのか私にはよくわかりませんが…)またこれらの方策のすべてを駆使したのかあるいは脳を使う活動だけの結果なのかよくわかりません。ですが、英語の単語力を向上させたいと我々の誰もが思っているはず。認知症以前の話として、記憶力減退はぜひとも避けたいですよね。
今回、このアミロイドβのbefore/afterの写真を探したのですが、見当たりませんでした。私はそれを認知症あるいは脳神経科学の一般用の新書で見て、鮮明に記憶しております。つまり、その事例では、脳を使う活動、たとえば、暗記のような脳の作業を行うと、脳内に蓄積したアミロイドβが減るのだそうです。60代、70代だかの老人被験者でも。つまり、おそらく脳には、アミロイドβがこびりついた状態を改善しようという本来の機能が備わっているが、老化とともにその機能が低下している、そのために認知症あるいはその疑似状態に向かって我々は進んでいるのだ、ということです。私が申し上げている白黒写真は極めて明瞭にそのことを伝えておりました。
以上のことから言えるであろう事柄は、定期的に脳に適度な負荷を与えることは重要で、思考、創作、単語の暗記のような作業はその目的に十分適っている、ということです。同時に、その付加から解放することも重要だろうということです。我々はもうスマホのない時代に戻ることはできないだろうと私は思います。ちょうどクルマが登場して、我々はクルマのない社会に戻ることはないだろうということと似ています。つまり、何事にも光と影があります。文明も同じ。ですので、スマホとの付き合い方もほどほどにして、抑制的に使い、常時依存しっぱなしという状態はぜひ避けたいですよね。それと同時に我々の英単語暗記の努力は我々自身の脳の健康にも貢献しているのだ、という自覚を持つことも、脳の機能あるいは復元力をいつまでも維持するために有意義なことだろうと思います。なお、例えば、同じような行為をして、それが私には適度な負荷だが、あなたにはストレスになる、というようなことはおおいにあり得るでしょう。ですので、もしあなたがある程度それをエンジョイできないのであれば、止めた方が良いかも知れません。私の直観で申し上げますと、今時の若い人々は、非常にストレスに対するレジリエンスが弱いと思います。ただ何事においても、苦と楽の区別は紙一重です。あなたの気持ちの持ちようとも言えます。
ここで、もしあなたが先日このブログで話題にしたプラシーボ効果のことを思い出すと、それはさらに我々のアミロイドβの掃除を助けてくれるかも知れません。普段から使えるものは何でも使うべきだと私は考えるものです。プラシーボ効果が、単語の記憶の助けand/orアミロイドβの掃除に効果があるのであればぜひ使ってみるべきでしょう。自分で自分に暗示をかければ良いのです。
なお、近い将来にここで扱う話題のひとつは、「若い時より体力が落ちたなぁ」という方への解決法です。私はこのブログの読者に、精神的に、肉体的に健康でいて欲しいと本気で願っております。このブログで紹介する色々な話題は、ほぼすべてで私が実感したものです。そうではない場合はそのように書きます。本日の話題で言えば、英語の単語、語句を記憶することと、英語の単語、語句に興味を持つことにはかなり強い相関関係のようなものがあると数十年私は思って来ました。つまりそのようなことが私は好きなのです。それで老人になっても苦も無く単語の暗記法のようなことを話題にしております。少しそのような感覚を共有している若い方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。