最近は、性的マイノリティの人々の結婚が時々メディアに載ります。国により違いが大きいような気がします。背景に宗教的価値観があり、それが話をさらに難しくしているように感じます。でも、皮膚の色と同じで、本人がコントロールできないと思われる性的嗜好において、マジョリティがマイノリティに価値を押し付けるのはフェアーではないと私は思います。別の言い方をすれば、私はたまたまストレートですが、何かの弾みでゲイに生まれてきた可能性はあったはず。「癲癇(てんかん)」もそうです。本人がコントロールすることはできません。当人たちの自由にさせれば良いと思います。ただ、アメリカは、ナタニエル・ホーソーンという作家の『緋文字』という小説にもあるように、宗教的にかなり厳格な人々が建国した東北部から拡大した国ですので、今でも、硬直的な人が多いです。本日は、それらから少し離れて、結婚についての言葉を整理しようかと思います。
一夫一妻制のことを英語ではmonogamyと言います。mono-は簡単ですが、gamyとは何でしょう?例によってetymonlineを見ると以下のように:
see gameteとあるのですが、gameteは、生物学の用語でドイツ人細胞学者によって造語された、との説明があります。そのgameteは、ギリシャ語からラテン語、さらにフランス語から英語へと伝わったとのことです。gameteで妻、gametesで夫というのがギリシャ語での意味にあるとのことですが、ちょっと込み入ってますので、引用は差し控えます。大事なことは、上記の英語の説明文のうち、前半は1610年代頃から、生涯に一度の婚姻を意味したmonogamy、これが1708年頃から「一度にひとりだけ結婚する」という意味に変わったということがわかります。ここから、日本語の「一夫一妻制」という表現が当てられたのでしょう。
これに対する形態はいくつかありますが、代表的なものは、「一夫多妻制」でしょう。オス1に対して複数のメス。イスラム教では公認の形態です。英語はpolygamyです。ここまではスッキリしています。
この逆も、ありえるはずで、一妻多夫制ですね。多くのオスがひとりのメスを共有する、ということです。英語では、polyandryと言います。andreの意味は男性ですので、納得。
更に、複数のオスが複数のメスと婚姻状態を維持するということもありえるはずです。これはpolygamyというのですね。polyamoryという言葉もあります。M-Wによると初出は1992年だそうです。かなり新しいということですね。
こんな事を知ってもあなたの人生が豊かになることは期待薄でしょう。でも知る課程を楽しみ、知識を自分なりに整理し、そこから立ち昇るかすかな陰影の揺らぎがあなたに一層の知的成熟をもたらしてくれるでしょう。
一夫一妻制のことを英語ではmonogamyと言います。mono-は簡単ですが、gamyとは何でしょう?例によってetymonlineを見ると以下のように:
monogamy (n.)
1610s, "practice of marrying only once in a lifetime," from French monogamie, from Late Latin monogamia, from Greek monogamia "single marriage," from monogamos "marrying only once," from monos "single, alone" (from PIE root *men- (4) "small, isolated") + gamos "marriage" (see gamete). As "condition of being married to only one person at a time," by 1708.
see gameteとあるのですが、gameteは、生物学の用語でドイツ人細胞学者によって造語された、との説明があります。そのgameteは、ギリシャ語からラテン語、さらにフランス語から英語へと伝わったとのことです。gameteで妻、gametesで夫というのがギリシャ語での意味にあるとのことですが、ちょっと込み入ってますので、引用は差し控えます。大事なことは、上記の英語の説明文のうち、前半は1610年代頃から、生涯に一度の婚姻を意味したmonogamy、これが1708年頃から「一度にひとりだけ結婚する」という意味に変わったということがわかります。ここから、日本語の「一夫一妻制」という表現が当てられたのでしょう。
これに対する形態はいくつかありますが、代表的なものは、「一夫多妻制」でしょう。オス1に対して複数のメス。イスラム教では公認の形態です。英語はpolygamyです。ここまではスッキリしています。
この逆も、ありえるはずで、一妻多夫制ですね。多くのオスがひとりのメスを共有する、ということです。英語では、polyandryと言います。andreの意味は男性ですので、納得。
更に、複数のオスが複数のメスと婚姻状態を維持するということもありえるはずです。これはpolygamyというのですね。polyamoryという言葉もあります。M-Wによると初出は1992年だそうです。かなり新しいということですね。
こんな事を知ってもあなたの人生が豊かになることは期待薄でしょう。でも知る課程を楽しみ、知識を自分なりに整理し、そこから立ち昇るかすかな陰影の揺らぎがあなたに一層の知的成熟をもたらしてくれるでしょう。