字幕なしの英語聴き取り応援団

英語の映画などの発話部分だけを編集、抽出して、繰り返し聞くという学習方法をおすすめするブログです。留学などの費用、時間をかけずに、実用的な英語力を涵養することができます。3か月以内に結果を出しましょう。既に210本以上の映画を紹介済み。

2022年01月

alex99様
当方には新しいコメントとおっしゃるものは届いていませんが、本日(1/31)付けの、alex99様からの、そのことを告げるコメント2通は届いております。公開もされております。私はコメントへのレスポンスの仕方を知りませんが、おそらくこれはそのこととは無関係のように思えます。当方としては皆さまからのコメントはフェアーに取り扱わせていただきます。差支えなければ、gmailの方にお送りくださいませ。

初めて見ました。先日NHKBSPで放送されたものです。こんな戦争映画もあるのですね。お勧め度maxです。

★ ★ ★ ★ ★

映画:『グッドモーニング, ベトナム』(原題: Good Morning, Vietnam)

公開:  1987年

ジャンル:不明

時間: 121 min

脚本:  Mitch Markowitz

原作: -

監督: Barry Levinson

配役:
Robin Williams as Adrian Cronauer, the DJ

あらすじ:
ヴィエトナム戦争時のサイゴン(ホーチミン市)で、兵士達に絶大な人気のあるDJの数か月の任務を描いたもの。

聞き所:
随所にあります。特に、Adrianが渋滞に巻き込まれた時、移動中の兵隊たちと交わす会話と即興風のやりとり。1h30付近。加えて、最後近くのシーンで、enemyについての話。

訛り:なし 

私の評価:
エンタメ度   つまらない★★★ 面白い
文化理解要求度 高い   ★★★ 低い  
熟語、俗語量  多い   ★★☆ 少ない
早口度     早い   ☆☆☆ 普通
ビジネス用例  少ない  ☆☆☆ 多い 
------------------------------------------------------
合計           8★(満点15★)

台本総語数:15.2k   平均より5割多い

スピード:    15.2k/121/2=251 wpm  かなり早口です。

難解語割合: 131/15.2k=0.86%   下記コメント参照

予告編:(この映画のMT(movie trailer)を見ることができます)


出来のわるいtrailerです。

スクリプト:
https://www.scripts.com/script-pdf/9191

コメント:
  • セリフ中に、昔のアメリカの音楽ジャンル、ミュージシャン、俳優などが次々と登場します。加えて、ベトナムの地名なども。若い人には取っ付きにくいところがあるかも知れませんが、アメリカの、笑えるタイプの田舎のラジオ番組は、ここに出てくるようなレベルの笑い話ばかりです。このような映画に慣れておくと、アメリカでのラジオトークにだいぶ免疫ができるはずです。
  • 昔私もよくAFN radioを聞いておりました。この映画のように、時間ごとに担当するDJが切り替わっていましたね。
  • この脚本家には他にも作品があるのですが、この映画程のできではないようですね。
  • この映画はコメディのはずなのにいつの間にか目に液体が…

読者の方から、コメントを頂戴しております。これは公開になっており、1月30日付けのpostの中の、「コメント」部分をクリックすると、どなたでも読むことができます。当方は残念ながら、その方面のリテラシーが低いので、いただいたコメントにどのようにレスポンスすべきかわかりませんので、このような形で回答申し上げます。私の回答は、以下のコメントの下の★★★にあります。

☆☆☆
new!初めまして
いつも興味深い記事をありがとうございます
実は、記事に触発されて、少々、コメントさせていただきたい事があるのですが、それに関して、ブログ主としてご指示を頂きたいことがあり

コメントすべき記事が、すでに過去ログになってしまっている場合
この状況で、私がコメントを置くべきは
A 該当する記事のコメント欄
B 最新の記事のコメント欄(該当記事を参照して)
どちらに置いた方が良いでしょうか?
つい、タイミングを逃してしまうことが多いもので
何なりのご指示を頂きたくお願いいたします
私としては過去記事にコメントすると
stale 気味になるか?とも思うのですが
いかがでしょうか?

なお、私は元商社マンという前歴から英語に興味は持っているものの
高齢者でもあり英語能力の向上というより
お書きになっている博識な記事に、より魅力を感じて読ませて頂いております
その点、ブログの本来の読者としては不足な点もありますが
ご容赦ください

★★★

コメント感謝申し上げます。このブログではあまりコメントは活発ではありません。ひとりでシコシコやるタイプの方々が多いのかも知れません…
  • コメントは最も最新のpostのコメント欄で行っていただけますでしょうか。
  • その際、過去の特定のpostに関する場合、コメント内にオリジナルのpostの日付を提示していただきたいです。(例)2020/2/30 のpostで、XXXとあるが、それは〇〇〇の間違いではないのか。
  • また、特定のpostに関してではなく、いつもこのブログに関してお感じになっていることに関するコメントの場合は、日付を提示していただく必要はございません。(例)内容のレベルが低すぎる。もっと努力せよ。
いただいたコメントは、デフォルトで公開という設定になっております。公開されずに直接コメントしたい、という方にはmagnas.auresで始まるgmailのメールアドレスを用意しております。内容によっては、匿名扱いで、postの中で当方から返答申し上げることもあります。

なお、ブログの読者向けにはないが、書き手にはavailableなオプションがあり、検索が結構強力です。ここには1000本以上のpostがあってどれも長めなのですが、瞬時に結果を返してくれます。仮に読者側で日付が見つけにくい場合でも、当方が見当をつけて検索することは簡単にできますので、そのような多少曖昧なご指摘でも対応可能の場合があるだろうと思っております。

これからもご鞭撻いただければ幸甚です。

聴き取りを難行、苦痛だと思う人はこのブログの読者にはいないと思います。そうかどうかは別にしても、たまには息抜きがあるとよろしいかも、ということでこのブログでは歌の聴き取りをたまに取り入れます。

私でも知っている、あまりに有名な歌、Hotel California、まだこのブログで取り上げたことがなかったようです。聴き取りには良い教材だと思います。制作年は1976あるいは1977年。先ず、歌ですが、下記のyoutubeにremasterと書かれたものがあります:



動画はありません。音声だけです。歌詞の字幕はありません。

歌詞は以下にあります。おそらく大半の方に歌詞は必要ないはず:
https://www.lyrics.com/lyric/664172/Eagles/Hotel+California

この歌を何度聞いても、浮かんでくるイメージは、ロックとは関係のない、少し退廃的なムードです、人によって違うのかも知れませんけど。

聴き取り、意味取りに苦労するのは以下の単語でしょうか:

1) Warm smell of colitas, rising up through....
それはcolikas (colitas?)と聞こえますが、それは何でしょうか?wikiによると以下の説明があります:
見出し語: colita
A slang term in Hispanic culture for the buttocks
A slang term in Mexico for the buds of the cannabis plant
See also
cannabis すなわち大麻のbud つぼみ、ということです。まるでわからないのも納得です。buttocksの「香り」では歌になりません…

2) They livin' it up at the Hotel California
live it upとは?M-Wを見ると、
見出し語 live-->live it up
: to live with gusto and usually fast and loose
用例 lived it up with wine and song— Newsweek
語句 with gusto 楽しく、fast and loose (idiom) いかがわしく
つまり、上記の "to live with gusto and usually fast and loose" とは、私流の訳では、「楽しく、普通は怪しげに生きる」という意味になります。

etymonlineによると:
fast and loose
described as "a cheating game played with a stick and a belt or string, so arranged that a spectator would think he could make the latter fast by placing a stick through its intricate folds, whereas the operator could detach it at once." [James O. Halliwell, "Dictionary of Archaic and Provincial Words," 1847]. The figurative sense (1550s) is recorded earlier than the literal (1570s).

他の辞書にはThree Card Monteという、いかさまカードゲームで、という説明をしている辞書がありました。fast and looseであろうが、play fast and looseであろうが、この、いかさまのやり方が関係していることを、我々は想起せねばなりますまい。つまり、英辞郎などの語義「大ざっぱ[いいかげん]に、細かいことを気にしないで」というのは、あまり正確ではないように私は思います。なお、play a fast one というidiomを収録した辞書もあります。この意味は単に「だます」です。上記のいかさまカードゲームと同じ語源から来たのでしょう。

3) その他
alibis なぜホテルにアリバイが必要なのかわかりませんが、そう歌われています。
receiveというのは、ここでは「歓迎する」という意味の自動詞でしょう。programという言葉があるので、もしかするとhotel staffはロボットなのかも知れません。

よくわからない、不思議な世界を描いた歌詞ですね。人により多様に解釈できることがこの歌の持つ、もう一つの魅力なのかも知れません。他の、ポピュラーソングの歌詞でも、少しミステリアスな方が、歌の寿命が長いような気がします。You can check out any time you like but you can never leave...

昨日のpostの中で、「ワンルーム・マンション、ホテルのような場所では、スマホをハンカチで丁寧にくるんでから、カバンにしまう、のは良いとしても、自分が自分にデモンストレーションするというのはおかしいのではないか」という趣旨のメールをmagnas.auresにいただきました。その気持ちわかります。ストレートに言えば、それはまるで心を病んでいるみたいですよね。私はまったく専門家ではありませんが、簡潔にお答えすると、それは「メタ認知」と呼ばれることです。それはすなわち、より「高次の自分」です。専門語では「メタ認知」metacognitionと言います。自分には、もうひとり別の自分がいるのかも、という認識で物事を見ると、それは意外と的確な見方かも、と驚くことがあります。あなたが勉強しているときに、「もう飽きたな。早くゲームしようぜ」と言っている誰かがいるように感じるかも知れません。それは「メタ認知」です。メタ君をうまく乗せると、新しい自分を徐々に作っていく、つまりなりたい自分になれるかも知れませんよ。

さて、このブログは、およそ役に立ちそうにない雑知識をあなたに植え込むことを狙いのひとつにしています。まあ、私が勝手にそう期待しているだけですが。この言い訳によって、堂々と、役に立たない知識をブログの話題にできます。ある意味で、これもメタ認知のひとつかも知れません。

アメリカ映画の特徴のひとつは犯罪物、刑務所物が多い事です。このブログで扱った映画はこれまでに180本ですが、犯罪物は極一部です。私が記憶する限りですが、その中にはcojugal visitが、あるいは言葉だけでもそれが登場したものは1例もありませんでした。ただ、おそらくそれは偶然だろうと思います。アメリカ等の映画、TVドラマを見ていて、私が少し違和感を感じる事柄のひとつは、囚人がconjugal visitなる制度を利用することがある、ということです。普通、conjugal visitと言えば、それは夫が服役している時に、法律上の妻が刑務所内のしかるべき場所で二人だけで男女の行為をすることを言います。(もちろん、妻が服役中という場合もあるでしょう。)

ちなみにM-Wの語義はかなり明快です:

conjugal visit
noun
Definition of conjugal visit
formal
: a visit (to a prisoner from a husband or wife) in which a married couple is able to have sexual relations
例文 The prisoner is allowed conjugal visits from his wife.
(なお、綴り字と発音とにほんの少しの乖離が(M-Wには)あります。注意しましょう。私には/kάndʒiɡəl/に聞こえます。goo辞書では/kάndʒuɡəl/となっていますが、私には/kάndʒiɡəl/に聞こえます。ほんのわずかな違いですけど。)

https://www.merriam-webster.com/dictionary/conjugal

こんなに明快に説明してくれて、しかもわざわざformalというお墨付きまでしています。つまりなんらやましさを感じることなく堂々と人前で使って良いということですね。(ただ内容が内容だけに、男性の私は、女性の前でこの言葉を使うことはないと思います…というかそもそも私は弁護士ではありません。)

さて、conjugal ですが、初めてという方もいるでしょう。名詞はconjugalityです。意味はmarriageと似ていますが、少し使われ方が違います。ちなみに、conjugalityは見出し語としては載っていなくて、conjugalが見出し語になっています。その類語を見ると以下のものが掲載されています:

connubial, marital, married, matrimonial, nuptial, wedded

日本語でも「結婚」としてmarriage以外に、weddingがあり、これらは別の言葉として認識されていると言って良いと思います。このような識別がこれらの言葉にあります、あるいはあるはずです。私はとても使い分けできません。これらの識別の方法はあるのでしょうか。最後のweddedという言葉は形容詞形にされていますが、newlywedという言葉が英語にあり、こちらは名詞で新婚夫婦を指し、複数形つまりふたりの場合newlywedsとなります。 

M-Wの説明では初出は1545で、以下の説明があります:
History and Etymology for conjugal
Middle French or Latin; Middle French, from Latin conjugalis, from conjug-, conjux husband, wife, from conjungere to join, unite in marriage

これがM-Wでのconjugalという見出し語での説明です。これらの説明を通して、何となく見えてくるのは、結婚する、という、法的な行為はmarriageであり、結婚の中身はconjugalityあるいはconnubialityと了解して良いように思います。このブログで紹介した以外の映画、TVドラマなどをあなたが見ている時にこの単語が聞こえてくるかも知れません。

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