12月31日にはNHK BSPで名画が何本か放送されるようです。大半はこのブログで取り扱った、クラシカルというべき作品です。もしまだでしたら、どれかひとつを録画して、年末年始の休暇中に、聴き取りにチャレンジしてみませんか?このブログは、本格的な英語の聴き取り力を養成したい人向けです。そのために映画を教材として使うことをお勧めしております。月にだいたい4,5本の映画を紹介しております。クラシックから比較的最新作まで。アクセントとしては、アメリカ訛り(アメリカ訛りとひとくちに言っても、最低でも2,3種類あるいはそれ以上あります)から、黒人訛り、アイリッシュ系の訛りをカバーしております。20世紀前半のやや古風な英語から、現代英語まで。ブログを毎日更新することを私は目指しておりますので、映画の話題以外に英語関係の、なるべく広い話題を、私の好みでピックアップしております。私はいわゆる素人ですが、英語のあれこれを書く程度の見識を持っていると思っております。学部、院で英語の何かを専攻した人々とはかなり異質の見解を有している場合が多いだろうと思います。始めてから3年半になります。
さて、本日は私は辞書中毒かもしれないということを話題にします。皆様の、英語の本との付き合い方を提案するつもりです。
最近、ちょっとした事がありました。ある駅で電車を待っていたら、ある若者が近くに来ました。私はその若者を知っていて、ローカルな不動産管理会社のいわゆる営業をしています。プラットフォームで立ち止まるとすぐに、スマホを取り出して、ゲームを始めました。彼は私にまったく気付かずにゲームを続けていました。電車が来て、中でもずっと。目的の駅で降りてプラットフォームを歩きながらもずっと、というのを私は電車から見ておりました。(別にずっと観察していた訳ではありません。私はその間、紙の本を読んでおりました。)おそらくその青年はゲーム中毒でしょう。ちょっとした息抜きとは異質の、少し大丈夫かな、と思われるものがありました。
さて、その青年はさておき、我が身を振り返ってみると、私は何かの中毒でしょうか?たぶんそうなのです。まず、軽度の本中毒です。昔、本当に活字中毒だと自覚した時があり、その時はセルフ・コントロールですぐ直りました。それ以来注意しております。もうひとつは、辞書中毒です。英語の本を読んでいて、知らない単語がたくさん出て来た時、どのようにすれば良いのか、時々わからなくなります。
ここからは、私の病理ではなく、いきなり私の考える英語の本のhow toになります。
(1)アメリカ式の大学院の授業ではreading assingmentは大変重要です。1 semesterで数冊あるのが普通です。しかもそれらは、担当教授が重要と考える本です。しかも数個の教科で同時進行でやって来ます。つまり、精読はとてもできません。いわゆる速読中心になります。ということは、「この本全体はだいたいこういうことを言っている」程度にして、次にmove onするしかありません。ということは、それぞれの章でも「この章はだいたいこういうことを言っている」にします。ということは、各ページですら「だいたいこういうことを言っている」にするしかありません。どうもアメリカ人知識階級には、本の書き方、読み方の規範のようなものがあるようですが、当方はそんなことを気にするレベル以下の読解力ですのでマスターは無理でしょう。
ここで結構重要なことは、日本語での蓄えです。例えば、日本語の『ハーバードビジネスレビュー』で最新の説をチェックしておく(ビジネススクール向け)、あるいはジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』を日本語で読んでおく(人文科学系)、グレゴリー・マンキューの経済学関係の教科書(経済系)などです。どの分野かによってそれは異なるでしょう。
(1’)これを応用したやり方があります。それは、たとえば、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』を先ず読み、次にGuns, Germs, and Steel by Jared Diamondを読むのです。そうすると全体の流れがわかっていますので、遅く読むべき場所、速く読むべき場所、いわば緩急がわかります。この本は結構なボリュームです。でもたとえば、この1冊の和文、英文で読むことで、単語に過度にとらわれない抵抗力のようなものを涵養できます。Amazon-USで見ると中古paperback800冊がどこかに在庫されており、最安値だと1冊35セントで買えるようです(shipping chargeを加味していません)。注文しておき、届くまでに図書館で日本語版を読んでおく、というのが可能になります。日本のアマゾンだと英語版の最低価格は1200円前後でした。あなたの利用する日本の公共図書館でも英語版を見つけて取り寄せてくれる可能性がありますので、買うことをためらう場合はトライしてみましょう。とは言え、言わば練習台ですので、鉛筆で色々書き込みができる自分の所蔵する本であることも意味があるだろうと私は思います。
(2)知らない単語が出てきても毎回引かない。知らない単語があるのは当たり前。普通はなんとか推測可能。気になる単語の場合はPost Itかマスキングテープを小さく切っておき、貼付して目印とする。何度も出てくる場合、それは重要単語だろうということで辞書を引く。良い本だとindexがあるので、その語がindexにあるかどうかもチェックする。indexにある単語はすべて重要語。
(2’)さて、私の軽い病理。それは、いよいよ辞書で引く時、大抵はスマホのオンライン辞書ですが、予想した意味があると軽い快感を感じます。ギャンブルの感じに近いのかも、と想像します(私はギャンブルは苦手ですが。)「やったー、どうだー」という感じ。まるで外れていると、あるいは納得がいかない場合は、また少しハラハラ、ドキドキしながら更に調べることもあります。それでやっと納得の語義に到達することもしばしばです。
これは心理学でいう、報酬系の事柄に相当しているのかも、と思っております。ただ、それはギャンブルではないし、一晩中やるわけでもありません。さて、ここで前段の(2)にちょっとだけ戻りますが、仮にすべてとは言わなくても、かなりの数の単語を調べたいと言う人、もしかするとそのこと自体がすでに依存症の入り口かも知れませんよ。つまり、調べないと不安ということです。
まあ、今日の話題は大した内容ではなかったかも知れません。ですが、このザックリと全体像を見る、というのは何事につけ重要だと私は思います。(昔はよく、木を見て森を見ない、とか森を見ても木を見ない、というような表現をしました。)そのためには、膨大な、知らない英単語とどのように自分は付き合うべきなのでしょうか----それについては近々改めて話題にします。
なお、導入の部分で述べた、ゲームなどへの依存症ですが、このブログを読む方にそんな暇人はいないと思いますが、念のため、気になるようでしたら、下記のページをチェックしてみてください。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202007/0013524080.shtml
さて、本日は私は辞書中毒かもしれないということを話題にします。皆様の、英語の本との付き合い方を提案するつもりです。
最近、ちょっとした事がありました。ある駅で電車を待っていたら、ある若者が近くに来ました。私はその若者を知っていて、ローカルな不動産管理会社のいわゆる営業をしています。プラットフォームで立ち止まるとすぐに、スマホを取り出して、ゲームを始めました。彼は私にまったく気付かずにゲームを続けていました。電車が来て、中でもずっと。目的の駅で降りてプラットフォームを歩きながらもずっと、というのを私は電車から見ておりました。(別にずっと観察していた訳ではありません。私はその間、紙の本を読んでおりました。)おそらくその青年はゲーム中毒でしょう。ちょっとした息抜きとは異質の、少し大丈夫かな、と思われるものがありました。
さて、その青年はさておき、我が身を振り返ってみると、私は何かの中毒でしょうか?たぶんそうなのです。まず、軽度の本中毒です。昔、本当に活字中毒だと自覚した時があり、その時はセルフ・コントロールですぐ直りました。それ以来注意しております。もうひとつは、辞書中毒です。英語の本を読んでいて、知らない単語がたくさん出て来た時、どのようにすれば良いのか、時々わからなくなります。
ここからは、私の病理ではなく、いきなり私の考える英語の本のhow toになります。
(1)アメリカ式の大学院の授業ではreading assingmentは大変重要です。1 semesterで数冊あるのが普通です。しかもそれらは、担当教授が重要と考える本です。しかも数個の教科で同時進行でやって来ます。つまり、精読はとてもできません。いわゆる速読中心になります。ということは、「この本全体はだいたいこういうことを言っている」程度にして、次にmove onするしかありません。ということは、それぞれの章でも「この章はだいたいこういうことを言っている」にします。ということは、各ページですら「だいたいこういうことを言っている」にするしかありません。どうもアメリカ人知識階級には、本の書き方、読み方の規範のようなものがあるようですが、当方はそんなことを気にするレベル以下の読解力ですのでマスターは無理でしょう。
ここで結構重要なことは、日本語での蓄えです。例えば、日本語の『ハーバードビジネスレビュー』で最新の説をチェックしておく(ビジネススクール向け)、あるいはジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』を日本語で読んでおく(人文科学系)、グレゴリー・マンキューの経済学関係の教科書(経済系)などです。どの分野かによってそれは異なるでしょう。
(1’)これを応用したやり方があります。それは、たとえば、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』を先ず読み、次にGuns, Germs, and Steel by Jared Diamondを読むのです。そうすると全体の流れがわかっていますので、遅く読むべき場所、速く読むべき場所、いわば緩急がわかります。この本は結構なボリュームです。でもたとえば、この1冊の和文、英文で読むことで、単語に過度にとらわれない抵抗力のようなものを涵養できます。Amazon-USで見ると中古paperback800冊がどこかに在庫されており、最安値だと1冊35セントで買えるようです(shipping chargeを加味していません)。注文しておき、届くまでに図書館で日本語版を読んでおく、というのが可能になります。日本のアマゾンだと英語版の最低価格は1200円前後でした。あなたの利用する日本の公共図書館でも英語版を見つけて取り寄せてくれる可能性がありますので、買うことをためらう場合はトライしてみましょう。とは言え、言わば練習台ですので、鉛筆で色々書き込みができる自分の所蔵する本であることも意味があるだろうと私は思います。
(2)知らない単語が出てきても毎回引かない。知らない単語があるのは当たり前。普通はなんとか推測可能。気になる単語の場合はPost Itかマスキングテープを小さく切っておき、貼付して目印とする。何度も出てくる場合、それは重要単語だろうということで辞書を引く。良い本だとindexがあるので、その語がindexにあるかどうかもチェックする。indexにある単語はすべて重要語。
(2’)さて、私の軽い病理。それは、いよいよ辞書で引く時、大抵はスマホのオンライン辞書ですが、予想した意味があると軽い快感を感じます。ギャンブルの感じに近いのかも、と想像します(私はギャンブルは苦手ですが。)「やったー、どうだー」という感じ。まるで外れていると、あるいは納得がいかない場合は、また少しハラハラ、ドキドキしながら更に調べることもあります。それでやっと納得の語義に到達することもしばしばです。
これは心理学でいう、報酬系の事柄に相当しているのかも、と思っております。ただ、それはギャンブルではないし、一晩中やるわけでもありません。さて、ここで前段の(2)にちょっとだけ戻りますが、仮にすべてとは言わなくても、かなりの数の単語を調べたいと言う人、もしかするとそのこと自体がすでに依存症の入り口かも知れませんよ。つまり、調べないと不安ということです。
まあ、今日の話題は大した内容ではなかったかも知れません。ですが、このザックリと全体像を見る、というのは何事につけ重要だと私は思います。(昔はよく、木を見て森を見ない、とか森を見ても木を見ない、というような表現をしました。)そのためには、膨大な、知らない英単語とどのように自分は付き合うべきなのでしょうか----それについては近々改めて話題にします。
なお、導入の部分で述べた、ゲームなどへの依存症ですが、このブログを読む方にそんな暇人はいないと思いますが、念のため、気になるようでしたら、下記のページをチェックしてみてください。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202007/0013524080.shtml