本日は新浪剛史(にいなみ たけし)氏の英語を格付けします。彼の動画をいくつか拝見。日本語の方は流暢で、クリアーで、わかりやすいですが、英語の方では、予想外に訥弁なので、驚きました。聞いていると、こちらが息苦しくなりますので、どれもzippingしました。
彼の訛りを聞くとアメリカ寄りですが、アメリカ仕込とはまるで言えず、ほとんどトヨタの社長レベルです。ローソンで行列する、というような時に、queue という、典型的なBEを言葉、文字(TEDでのPowerpoint/Keynote screen)双方で使っていました。強いて言うならば、TEDはアメリカの団体ですが、現在のボスChris AndersonはBritishですので、彼に敬意を表したのでしょう。queueはAEとBEの比較でほぼ常に出てくる話題です。AEではline-upといいます。BEではqueue と綴って/kjúː/と発音します。(フランス語由来で綴りは何通りかありますが、イングランド人は選りによって一番ややこしい奴を輸入しました。)彼あるいは彼のスタッフ(当然スピーチライターが含まれます)あるいは両方とも、AE/BEあるあるには無関心、あるいは無知な人々だということがこれからよくわかります。誰かがTVカメラの前で話す時に、東京弁と大阪弁をごっちゃにして話していたら、あなたはその人の態度に違和感を感じるはず、話の中身ではなく。ほぼそれと同じです。(意図せずに、混ざる、あるいは混ぜるのは仕方ない部分もあります。)しかも、queue は誰でも間違えそうな綴りです。私は、あなたに自分の英語をAEにするのか、BEにするのか最初に決めねばならない、と常に申し上げておりますが、それはかなり大事なことだと思いますよ。あるいは人によってはそれはAussie Englishかもしれないし、Singlish (Singaporean English)かも知れません。でも、私の意見ではAEであれば世界中どこでもOKです。昔のラテン語のようなものです。
もうひとつは、関係代名詞whomを使っていることです。(たしかこのvideo clipで。)一言でいえば、whomはもう廃語なのです。これは英語圏では極めて有名な話です。おそらく20世紀前半から。whomは文法に登場する言葉であり、流行語ではありません。しかし、使う人は皆無です。日本で英文法を教えている人々はそれを教えますが、それは彼らがほぼ英語音痴だから。まともな英語の本1冊すら読んだことのないような人々です。教科書に書いてあったよ、という意見がありそうです。それは教科書、英文法書を書く人は、たいてい他の人の書いた本の多くの箇所をコピペしているから。私はたまに文法書を読みますが、「こいつ、何もわかってないだろうな」と思うことは本当に多いです。わかっていれば、書かれるべき、日本人初学者へのコメントがまるでない、これで書いたと言えるのかな、と疑問に思うことは多いです。それは英語で書かれた文法書でも同様です。まあ、それはともかく、あなたがwhomを使うことは避けた方がよろしいでしょう。AEでもBEでも。
Wikiを読むと、彼はハーバードのビジネススクールで成績優秀だったようです。なんとか受賞のような記述があります。(その意味が私にはよくわからないので、おそらく成績優秀者に授与されるものを受賞したのだろうと想像します。)逆に言えば、この程度の英語力でメダル授与というのであれば、これは我々に朗報であると言えそうです。英語がすべてではまったくないはずで、授業において、reading assingmentをしっかりと読んで整理した上で、授業に臨み、自分の意見を積極的に述べてクラスの進行に、あるいは議論の深化に貢献する、レポート類もちゃんと提出する、ということに対する評価なのでしょう。ただ、いずれも、英語でなされます。しかもクラスメイトは世界中から集まった秀才たちです。あなたは他の学生より上の評価を得ねばなりません。そしてあなたのクラスメイトは、あなたの足を引っ張るために、なにかとあなたをビールに誘い出そうとします。そのようなsocial eventも最低限こなす必要があります。なぜなら、彼らはアラブの石油王の孫であったり、Googleに採用される資質を充分持っていそうな、将来のエリート社員であったり、マッキンゼーの元社員であったり…という具合です。(もしかしたらあなたにとって彼らは授業よりも大事かも知れません…)たまには居合わせるであろうMITの学生(beavers?)たちとも交流せねばなりませんし。
このブログで扱った、この方に近い人を探すと、楽天の三木谷浩史氏の英語に近いでしょうか。でも明らかに三木谷氏の英語の方が上ですね。三木谷氏の会社ではすべての会議は英語で行われるそうですが、新浪氏の英語に関する限り、英語の会議はかなり苦しいだろうと勝手に想像させるビデオでした。
彼の訛りを聞くとアメリカ寄りですが、アメリカ仕込とはまるで言えず、ほとんどトヨタの社長レベルです。ローソンで行列する、というような時に、queue という、典型的なBEを言葉、文字(TEDでのPowerpoint/Keynote screen)双方で使っていました。強いて言うならば、TEDはアメリカの団体ですが、現在のボスChris AndersonはBritishですので、彼に敬意を表したのでしょう。queueはAEとBEの比較でほぼ常に出てくる話題です。AEではline-upといいます。BEではqueue と綴って/kjúː/と発音します。(フランス語由来で綴りは何通りかありますが、イングランド人は選りによって一番ややこしい奴を輸入しました。)彼あるいは彼のスタッフ(当然スピーチライターが含まれます)あるいは両方とも、AE/BEあるあるには無関心、あるいは無知な人々だということがこれからよくわかります。誰かがTVカメラの前で話す時に、東京弁と大阪弁をごっちゃにして話していたら、あなたはその人の態度に違和感を感じるはず、話の中身ではなく。ほぼそれと同じです。(意図せずに、混ざる、あるいは混ぜるのは仕方ない部分もあります。)しかも、queue は誰でも間違えそうな綴りです。私は、あなたに自分の英語をAEにするのか、BEにするのか最初に決めねばならない、と常に申し上げておりますが、それはかなり大事なことだと思いますよ。あるいは人によってはそれはAussie Englishかもしれないし、Singlish (Singaporean English)かも知れません。でも、私の意見ではAEであれば世界中どこでもOKです。昔のラテン語のようなものです。
もうひとつは、関係代名詞whomを使っていることです。(たしかこのvideo clipで。)一言でいえば、whomはもう廃語なのです。これは英語圏では極めて有名な話です。おそらく20世紀前半から。whomは文法に登場する言葉であり、流行語ではありません。しかし、使う人は皆無です。日本で英文法を教えている人々はそれを教えますが、それは彼らがほぼ英語音痴だから。まともな英語の本1冊すら読んだことのないような人々です。教科書に書いてあったよ、という意見がありそうです。それは教科書、英文法書を書く人は、たいてい他の人の書いた本の多くの箇所をコピペしているから。私はたまに文法書を読みますが、「こいつ、何もわかってないだろうな」と思うことは本当に多いです。わかっていれば、書かれるべき、日本人初学者へのコメントがまるでない、これで書いたと言えるのかな、と疑問に思うことは多いです。それは英語で書かれた文法書でも同様です。まあ、それはともかく、あなたがwhomを使うことは避けた方がよろしいでしょう。AEでもBEでも。
Wikiを読むと、彼はハーバードのビジネススクールで成績優秀だったようです。なんとか受賞のような記述があります。(その意味が私にはよくわからないので、おそらく成績優秀者に授与されるものを受賞したのだろうと想像します。)逆に言えば、この程度の英語力でメダル授与というのであれば、これは我々に朗報であると言えそうです。英語がすべてではまったくないはずで、授業において、reading assingmentをしっかりと読んで整理した上で、授業に臨み、自分の意見を積極的に述べてクラスの進行に、あるいは議論の深化に貢献する、レポート類もちゃんと提出する、ということに対する評価なのでしょう。ただ、いずれも、英語でなされます。しかもクラスメイトは世界中から集まった秀才たちです。あなたは他の学生より上の評価を得ねばなりません。そしてあなたのクラスメイトは、あなたの足を引っ張るために、なにかとあなたをビールに誘い出そうとします。そのようなsocial eventも最低限こなす必要があります。なぜなら、彼らはアラブの石油王の孫であったり、Googleに採用される資質を充分持っていそうな、将来のエリート社員であったり、マッキンゼーの元社員であったり…という具合です。(もしかしたらあなたにとって彼らは授業よりも大事かも知れません…)たまには居合わせるであろうMITの学生(beavers?)たちとも交流せねばなりませんし。
このブログで扱った、この方に近い人を探すと、楽天の三木谷浩史氏の英語に近いでしょうか。でも明らかに三木谷氏の英語の方が上ですね。三木谷氏の会社ではすべての会議は英語で行われるそうですが、新浪氏の英語に関する限り、英語の会議はかなり苦しいだろうと勝手に想像させるビデオでした。