字幕なしの英語聴き取り応援団

英語の映画などの発話部分だけを編集、抽出して、繰り返し聞くという学習方法をおすすめするブログです。留学などの費用、時間をかけずに、実用的な英語力を涵養することができます。3か月以内に結果を出しましょう。既に210本以上の映画を紹介済み。

2021年04月

犯罪物には日本語でも英語でも、その筋の方の言葉が使われますので、下品な言葉が多いです。この映画の英語もそのような映画の一つです。dirty wordsを知らなくても楽しめますが、一度ある程度覚えるとかなり楽になると思いますよ。そこそこ出来の良い映画だと思います。

★ ★ ★ ★ ★

映画:『ホステージ』(原題 Hostage)

公開:2005年

ジャンル:サスペンス

時間:113分

脚本:Doug Richardson
 
原作:Hostage by Robert Crais

監督: Florent Emilio Siri

配役:
Bruce Willis as Police Chief Jeff Talley

あらすじ:
チンピラが豪邸に押し入り、それが警察に知られます。豪邸の中には高度なセキュリティ・システムがあり、それを使った攻防があります。しかも多額の現金も。家主は怪しげな仕事をしているようです。チンピラと警察とのだまし合いでどちらが勝つのでしょうか?

聞き所:
残念ながら見つけられませんでした。

訛り:
なし。

私の評価:
エンタメ度   つまらない★★☆ 面白い
文化理解要求度 高い   ☆☆☆ 低い  
熟語、俗語量  多い   ★★☆ 少ない 
早口度     早い   ★☆☆ 普通
ビジネス用例  少ない  ☆☆☆ 多い 
-----------------------------------------
合計           5★(満点15★)

台本総語数:8.3k  平均より2割少ない

スピード:8.3k/113/2= 147wpm  少し速い

難解語割合:82/8.3k=1.0%  少ない

予告編:(この映画のMT(movie trailer)を見ることができます)

スクリプト:

https://www.scripts.com/script-pdf/10189

stage directionのないscriptです

コメント:
ブルース・ウィリスは数多くの作品に登場しているのですね。もしかしたらナンバーワンかも。

古代ローマの賢人の多くの言葉を我々は目にすることがあります。英語であれ、日本語であれ。でも素朴な疑問は、それはどのようにして記録されたのか、です。今日はそんなお話です。

答えを先に言うと、記録は速記 shorthand によったようです。つまり、キケロのような人が演説をし、それを誰かが速記で記録し、後で清書したのです。キケロの場合、その速記者の名前まで判明しています。ティロという人物で、彼はキケロが所有した奴隷でした。キケロが死んだときに解放されたそうです。Marcus Tullius Tiroというのがその名前で、彼の速記法をTironian notesと呼びます。生没年のうち、没年は4 BCとされ、生年は不明です。Marcus Tulliusとは彼の主人であったCiceroと同じですので、おそらくCiceroは信頼の印としてその名前を付与したのではないでしょうか。なお、Ciceroの生没年は106-43 BCとされていますので、Tiroが若いうちにCiceroの元で働き始めたと私は想像します。親子ほど年が離れていたのではないでしょうか。

Ciceroの手紙の中では、何度もTiroのことが言及されているとのことです。TiroはCiceroの秘書でした。なお、Ciceroは英語風の発音では /sísəròu/ ですので、慣れていない人はぜひラテン語風(キケロ)だけではなく、英語風の発音も覚えておきましょう。同様に、古代ギリシャでも速記法があり、有名人の演説、裁判での証言などは速記者が記録をしたそうです。おそらく、ギリシャでもローマでも、速記法には、速記者の数だけあったのではないでしょうか。

Wikiその他の資料によると、Tiroは11,000もの記号を駆使して速記をしたそうです。その後、Tiroその他の速記法は、キリスト教の教会のscribeに継承されて、最盛期には15,000の記号に拡大されたのだそうです。ということは、教会のscribeも速記をしていた、ということでしょうね。何を速記していたのでしょうか。

今日、我々が目にするもので、Tiroに由来するだろうと言われているのは、&だそうで、これはラテン語のet(=and)を組合わせたものです。これだとなんか返って面倒な気がします。

当時は読み書きができるのは、貴族および知的な職業人に限られていました。サラサラかけるボールペンと滑らかな紙があったわけではありません。おそらく、羽ペンあるいは金属のペンとインク、輸入されたパピルスとロウソクの灯り、眼鏡なし、という環境で、話す速度で言葉を記録するのはものすごく大変なことだったのではないでしょうか。あるいはパピルスの代わりにtabula rasaが使われていたのかも知れません。   辞書、thesaurusもありません。というか正書法もなかった時代。それぞれの速記者が勝手にルールを決めていたのでしょう。(tabula rasa に関するこのブログでの過去のpostは以下にあります:http://blog.livedoor.jp/sttl/archives/25624012.html

私は一度英語の速記記録を見たことがありますが、本当にミミズののたくりのような不思議な記号が並んでいました。それを書くときは特別に急いでいる様子はなく、話す方は普通の速度で話し、速記する方は普通に記録していました。今は録音機器が発達しているので、昔ほどに速記が重宝がられることはないとは思いますが、でも私は感心しました。

shorthandあるいはstenographyとも言いますが、後者の語源はギリシャ語のsteno、意味はnarrowだそうです。どこにもその理由の説明を見いだせませんでした。stenographyは、英語では1600年頃初出だそうです。反対語は普通の文字ということになり、英語ではlonghandといいます。英語で筆記体はcursiveと言います。これはラテン語でrunnningを意味する言葉cursivus がフランス語に入り、それが英語に入りました。日本の最近の若者は英語のアルファベットのcursiveを書けないのだとか。現代であれば、さほど必要だとも思いませんが、書けないと、PCへの依存度が極めて高くなるはず。

これと似た話なのに、まったく別の展開を持つ話題があります。1800年後のチェロキー族のアルファベットの話です。またいずれかの機会に書きましょう。

リンクの誤りを訂正してあります。

本年1月のpostで、ドイツでの新生児命名について政府が干渉するというお話をしました。本日はニュージーランドという国はもっとすごい、というお話です。(前回の「続編」に当たります。)どちらかというと、政府がすごい、というよりは、ニュージーランド人の方が一層crazyだよね、とお感じになる方の方が多いような気がします。前回のpostを見逃した方は以下へどうぞ:


Rejected names:
Stallion, Yeah Detroit, Fish and Chips, Twisty Poi, Keenan Got Lucy, Sex Fruit, Satan, and Adolf Hitler

よくわからないものあります。Twisty Poiのpoiとはタロイモのこと、twistyとはくねくねした、セクシーな形の、ということですので、不受理は当然でしょう。なお、原住民であるマオリ族の主食はタロイモとされています、あるいはかつてはそうでした。

Approved names:
Benson and Hedges (for a set of twins)...これは1タバコ商品の名前です。
Midnight Chardonnay,   ワインの名前でしょうか?
Number 16 Bus Shelter,  これが子供の正式な名前だそうです!
Violence  これも!?

なお、ニュージーランドだけに関しては下記の記事の方が、受理されなかった名前の数でさらに多くを取り上げています:
https://www.huffpost.com/entry/21-baby-names-forbidden-new-zealand_n_5ae1f144e4b055fd7fc95f75

(3) さらに、Huffpostはフランスでの事例も記事にしております。その中で、私の関心を引いたのは、Babord (Port) and Tribord (Starboard)という二つの名前に関する部分です。下から2番目にあります。その記事のURL:
https://www.huffpost.com/entry/forbidden-baby-names-france_n_5a0908b2e4b0e37d2f385889

(4) Wiki "Naming Law"によると、30近くの国が、新生児の名前の登録に関して規制を持っている、ということです。そのURLはこのpostの最後に示されております。でも、あまり面白く書かれていません。なお個人的な印象ですが、実際にはもっともっと多くの国で規制されていそうに私には思えます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Naming_law

トヨタのプリウスには原理原則に違反する設計思想があります。今日はそのお話です。英語には関係ありません。

すべての自動車は移動する時に二つの異なる「機構」を同時に必要とします。ひとつは、動力、これはエンジン、電気モーターに由来します。もうひとつは、ブレーキです。もし、ブレーキを作動させるとき、エンジン経由だと、理論的には困ったことが起こりえます。もしエンジンに不具合があると、ブレーキが正常に作動しない恐れがあります。このため車には2元的な機構、すなわち相互に独立した動力と減速(停止)機構が必要なのです。これが自動車学校の最初の路上教習で生徒が教わる事柄です。

つまり、それは、機械は壊れる、動作不良を起こす可能性が常にある、という思想です。人間も同様です。人間には常に間違い、見落とし、勘違い、記憶違い、居眠りを含む動作不良を起こす可能性があります。つまり、不完全なもの(人間)が不完全なもの(クルマ)を操縦しているのです。事故の可能性には謙虚である必要があります。これは馬の時代、鉄道の時代にはなんとか折り合いをつけることができたのでしょうが、クルマのスピードで人間と道路を共有しながら移動するときには、原理として、改めて認識される必要がある事柄です。

トヨタのプリウスには、この2元的機構がありません。中央制御系統があり、これがエンジンの動作とブレーキの作動を一元的にコントロールしています。もし人間とクルマが同時に間違いを犯した場合、安全を確保しながら緊急停止するようなシステムがあればせめてもの救いですが、それはありません。あるいは、クルマが間違いを犯していると操縦者が気づいても停止させられるようにはなっていません。これがトヨタのプリウスのハイブリッド・システムの原理的欠陥です。たまにプリウスなどで起こる事故で、クルマは正常に作動していた、と客観的に証明することは不可能です。[*](また、プリウスが動作不良をしていたことを証明することも不可能。)

事務系のあるいは「文系」の方々にはなかなか納得しづらい事柄だろうと思いますが、ぜひあなたのPCのフリーズを考えてみてください。それはある瞬間に突然やってきます。PCだけでは交通事故を起こしたり、人を殺したりしませんが、あなたの身近なところで、あるいは目の前で機械はしょっちゅう動作不良を起こしているのです。プリウスの中央制御系統が瞬間的にでも動作不良を起こすことはない、という理由はまったくありませんよね。60km/hで走っているとき、1秒間「フリーズ」したのち、回復したとしますが、その間に車は16m移動しています。その間あなたはブレーキを踏み続けていたとします。ブレーキを踏み続けてもアイススケートのように16mまったく減速することなく移動し続け、その後、急減速を開始したとします。状況によってはそれがどれ位あなたの恐怖心を生むでしょうか。あるいはどれ位のダメージを歩行者、他の通行車両に与えるのでしょうか。しかもそれがキッカリ1秒で終われば、の話ですよね。そんな保証はどこにもありません。

これと全然違いますが、安全思想の例を。旅客飛行機にはA系統、B系統、C系統が必ずあります。C系統とは手動のことです。Aがメインのシステムです。A系統に不具合があればB系統に切り替えます。飛行機の場合、油圧が多いのですが、油圧系統ではAとBはなるべく離れるように設計されます。こうすることで、エンジンの高速回転パーツが離脱して機体にヒットしたような場合でも油圧系統A、B双方ともダメージを受けることが少しでもないように、という考えです。これは色々な事故を起こしてきて人間が辿り着いた一つの安全思想です。将来これすらも危ういという状況に遭遇したときには、さらに一段上の安全思想が生み出されて進化するでしょう。

プリウスを全否定するつもりはありません。きっと私の知らない、良い点がプリウスにはあるのでしょう。どちらにせよそんなことは多分たいしたことではありません。大半のトヨタのパワートレインの技術者は上述のことに気が付いていたはずです。ですが、誰も「そんな原理のクルマはおかしいだろう」「自分たちはそんな「新しい」安全原理のクルマを世に出して良いのか」と言えなかったことが問題だと私は思います。豊田章夫氏の怪しげな学歴。驚いたことに彼の子息もまた慶應高校、慶應大学、Babsonという怪しげな学歴を辿ったのだそうです。そしてその子息は今トヨタで働いているのだとか。これを私はつい最近新聞で知って驚きました。あまりに普通の神経とは違うので、もしかしたら、まったく真っ当な経緯で、慶應高校に入学し、・・・ということなのかも知れません。もしかするとトヨタは、上記の説教臭い原理原則に忠実であるよりは、新しい安全原理をイノベートするというミッションに燃えているのかも知れません。

[*]今までの、プリウスに関する裁判では、プリウスのデータロガーの記録が「証拠」として提出されたそうですが、それはプリウスのシステムの時々刻々の判断の結果の記録に過ぎません。ブレーキを運転者が踏んだかどうかを記録するものではありません。

日本の歴史に詳しい人日本人は、外国人と、共通語としての英語で話すとき、その話題をどのように表現するのでしょうか。ある程度の「業界英語」があるのでしょうが、相手が一般人の場合どの程度、通じるか疑問です。日本史と比べると、中国という歴史的大国の大きさは、圧倒的です。私はローマ帝国よりもはるかに偉大だと思います。そもそも栄えた後に没落がやってきて、偉大だった文明が塵の中に埋没した、ということがありません。歴代の王朝が今我々が「中国」と呼ぶエリアを統治したことは明白です。一部に異民族が来て王朝をなしたことすらあります。

あなたは中国の代表的な地名を「英語」で言えますか?北京はBeijingです。Pekingではありません。Pekingは、広州訛りです。広州はCantonではなくGuanzhouです。最初のうちは戸惑いがあるかも知れませんが、機会がある度にあなたの知識を広げて行けばよろしいと思います。そのうち、中国式の「ローマ字化」の法則も見えてきます。たとえば、青島という町はQingdaoと書き、qinの発音はchinです。少しqinとchinは違うのかも知れませんが、外国人なので許されるでしょう。今日は、中国の代表的王朝の名前の「英語」版をチェックしましょう:

秦  Qin        221-202 BC  最初の統一王朝です。万里の長城を築いた。
漢  Han  206 BC‐220 AD
隋  Sui         581-618
唐  Tang    618-907
宋  Song   960–1279
元  Yuan 1279-1368  /juάːn/
明  Ming      1368-1644
清  Qing      1644-1912

秦Qinと清Qingが紛らわしいですが、-n-  -ng-の区別は英語と同じです。もし通じないときは、the Chinese dynastyと言えばどの王朝でも通じると思います。

元だけ2音節語です。アクセントは後ろにあります。これはおそらく中国語のYuanの発音に寄せているのでしょうが、英語式の発音と中国式の発音は少し違います。

使うときは、たいていは、the Qing Dynastyのように使います。単独でQingということはないはず。

上記は、残念ながら、シンガポール人の話す英語で聞く発音とは少し違います。多くの華僑は福建省人の子孫ですので、Fujian accentです。他に客家という発音もあると聞いたことがありますが、今は本土のMandarinを大半の人が理解しますので、上記のことを知っていれば大丈夫。

日本人は、安易な日本語式の漢字の読みに由来する発音を使い続けますが、これは中国語でも英語でもまったく見当外れな音だということを銘記しましょう。できれば、あなたが関心を持つ省の名前も「英語」で言えるようになるとよろしいですね。黒竜江省はHeilongjiangです。これができると、上海のある江蘇省はJiangsuだと覚えるのも簡単です。つまり、「江」の字が共通で、jiangという発音だとわかります。こうやって増やして行けますよ。中国人でも英語を修めたことのある人は非中国人の英語式の発音に「免疫」があるので理解してくれます。あなたが、その免疫のない人と話すことはなさそうです。もし必要な時には筆談という手があります。

さてさて、現代の中国は何王朝と呼ぶべきでしょうか?毛沢東が開祖ですね。中共王朝 Zhonggong Dynastyでしょうか?鄧小平が二代目?そろそろ共和制にしては、と思います。

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