字幕なしの英語聴き取り応援団

英語の映画などの発話部分だけを編集、抽出して、繰り返し聞くという学習方法をおすすめするブログです。留学などの費用、時間をかけずに、実用的な英語力を涵養することができます。3か月以内に結果を出しましょう。既に210本以上の映画を紹介済み。

2021年02月

本題の前にSesame Streetの話を。昔NHKの3チャンネル(現在名Eテレ)が、Sesame Streetを放送しておりました。このブログは映画の聴き取りに特化しようとしております。その要件の1つは、学習者がtranscriptを入手して、自分が正しく聞けているかどうかをチェックする必要です。このためtranscriptがない教材を聴き取り用に取り上げることはないのですが、YouTubeの存在感が大きい時代ですので、Sesame Streetの紹介だけでもしてみようと思って3分位のclipを探して、以下のものを見つけました:



英語圏で対象とする視聴者は子供で、中にはヒスパニック系の子供も含まれているため、あまり難しい話はありません。ですが、多くのclipはわかりやすく、聴き取りやすいので、一定のレベル以上の方には参考になるかも知れません。今回取り上げたこのclipを100%近く聞き取れるのであれば、あなたがこのブログをチェックする必要はなさそうです。むしろあなたが堅苦しい話題ばかりを教材に選んでいるのであれば、このような軽めのものも良いかも知れませんよ。英語のこんなclipでもpunch lineがちゃんとあるのがわりますね。
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さて、英語というのは私にとっては、未知の世界への案内役のようなものです。英語があるおかげで、色々な記事、本を読んで、普通の日本人が知らないようなことを知ることができます。しかし、英語があるおかげで物が見えなくなることもあるのだろう、とも想像することがあります。しかし、最近はその経験がないので忘れていましたが、今回調べ物をしていて、「英語なしの方が手っ取り早い」という経験をしました。それを報告させていただきます。

それは「ゴム」です。ゴム、これは何語でしょうか。日本語にはオランダ語から来たようです。オンライン辞書を駆使するとオランダ語でのゴムは数個あるようです。以下のうち、gomが日本語に入った語でしょう。

rubber condoom elastiek gummi gom kapotje vlakgom

他の字面を見ると、gummiとは、ドイツ語のゴムdas Gummiそのものですね。(オランダ語はドイツ語の一方言だと私は認識しております。)発音は「グミ」です。

フランス語ではcaoutchouc(キャウチュウ)ですが、実はフランス語で消しゴムのことはgomme(ゴム)と言います。英語のrubberはほとんど、あるいはまったく貢献してくれませんでした。

ヨーロッパ人とゴムの木の出会いは、なんとコロンブスにまでさかのぼるのだそうです。Wikiによると、コロンブスは彼が寄港した土地で、現地の人がゴムボールを弾ませるのを見て驚いたそうです。ですが、その後しばらく変化はなく、1736年にフランス人、シャルル=マリー・ド・ラ・コンダミーヌ(Charles Marie de La Condamine)が南米で、現地人がゴムで加工品を作っているのを見た、ということがWikiに書かれています。そう、勘の良い方は気づいたはず。もしかしてこの人の名前がcondomの由来?

実はcondomの語源は、学者の間では、uncertainとされています。etymonlineによるとcondomの初出が1706年とのことです。ということは、de La Condamine先生が1736年にうんぬん、という話と時間的に整合性がありませんね。語源は皆目見当がつかないが、でもその単語が何を指すかほぼ世界中の人々が知っている…考えようによっては奇跡のような話ですね。

最後に単語を見ますと、多くの辞書でcondomの語義として、挙げているのはcontraceptive sheathです。学生風の解説だと、前者は「避妊の」という形容詞(と名詞)。後者は刀の「鞘(さや)」のことですね。平易な言葉でいえばcontraceptiveとはbirth controlの、ということです。そのままの語形で「避妊具」という名詞の意味もあります。なお、言語とは関係ありませんが、外国には、避妊は女性がするもの、という考えをする男性は結構多いような印象を私は持っております。多くの10代のシングルマザーの理由はそんなところにあるような気がします。国によってはバーなどの男性のトイレにはコンドームの自動販売機を置いてあるところが結構あります。簡単に買えるのに持っていない男性がいるのはそんな考えが背後にあるように思います。日本の女性は肝に銘じておく価値があると思います。

さて、ゴムというとlatexという言葉が出て来ます。latexの語源はラテン語のlatexから来ているそうです。英語での登場は1660年代。ラテン語の元はギリシャ語のlatax、つまりdregs、クズからだろうとのことです。意味は「液体」。樹木からの白い樹液を指すのは1835年から。つまり、latexとは成型した製品を指すのではなく、樹液のことを指すようですが、latex と rubberは混用されていますよね。

John Boyd Dunlopというベルファストに住む獣医師が子供の三輪車のタイヤを改善して空気式のタイヤを発明したのが、英文wikiでは1887年となっています。それまでは非空気式でした。この空気式、英語でpneumaticと言いますが、最初のpは発音されせん。/njumǽtik/です。大学受験の発音でよく試される単語ですね。フランスでのタイヤメーカーはMichelinですが、英語での発音は、辞書によると /mítʃəlin, -ʃə-/となっています。英語式に発音される、ということですね。これも人名です。Michelinはもしかするとタイヤよりもグルメ・旅行ガイドで、より知名度が高いかも知れません。パリなどでは昔は石畳の道が多かったために、タイヤの摩耗がアスファルトよりも高かったとか。倹約家のフランス人には減りの少ないMichelinの方が人気があったと言われています。Michelin兄弟がタイヤビジネスに参入したのは1889年で、動機は空気式のタイヤの自転車のパンク修理だったそうです。フランス語、英語で、aubergeという単語があります。辞書では「宿泊所」となっていて意味がわかりにくいです。最近は日本でオーベルジュと名乗る店がちらほら。aubergeとは、クルマで来る人のためにベッドとダイナーを提供する、田舎のこじんまりとした店をいいます。モータリゼーションの前は馬車の客相手でした。そのうち、料理の質が集客に大きな働きをするようになり、パリなどの大都市から、遠くの地方にある田舎料理のaubergeに来てくれる、という市場が形成されました。そのときのガイドブックがMichelinの初めです。会社としては遠くまでドライブしてタイヤを減らしてもらいたいと考えたのだとか。ブリテン島では似たものがありますが、それはB&Bと呼ばれ、bed and breakfastの略です。ここにもブリテン島人とフランス人の食に対する向き合い方の違いが現れていますよね。なお、tyre tireの二つの綴りがありますが、前者はBE、後者はAEです。従ってヨーロッパではBE式が多かったですが、最近はtireが増えている印象です。なぜ二つあるのでしょうか。tiredの元の語tireがあるので、yにしたのがBEということですね。なお、Michelinはラジアルタイヤ(スティールベルト入りタイヤ)を商業化した最初の企業でそれは1946年のことです。高速化でタイヤの強度を上げて高速回転に耐えられるようにする必要があったためです。このことがMichelinの減りにくい理由だという俗説がありますが、関係ないと私は思います。本日も語源ではetymonlineを参照しました。

この10年位の間にあちこちで見かける変な日本語「これはイメージです」。これってそのまま取れば、これ=イメージで、まあ、理解できなくはありません。しかし、日本人でも違和感ありすぎです。おそらく意味は、「掲載されている写真は製品実物とは微細な部分で相違する可能性があります」でしょうか。かなり文字数が多いですよね。これを自己添削しましょう:

(A) 掲載されている写真は製品実物とは微細な部分で相違する可能性があります 34文字


(B) 写真は製品と相違します 11文字


(B)でかなり簡潔になりましたが、「相違する」だとかなりネガティヴな印象を残すような気がします。英語で見かける表現は Products may differ from the photo だと思います。6語ですね。私の経験では英語1語は、日本語4から5文字ですので、(B)ほど短くしなくても25,6文字以内で、ほぼ似た「長さ」ということになると思います。それでは、ということで(A)を再度トライして、簡素化してみましょう。

(C) 製品はこの写真と相違する可能性があります   20文字

これでなんとか目的を達したような気がします。

もしあなたが「これはイメージです」に麻痺していて違和感を感じないのであれば、ぜひ改善をしてみていただけませんか。ちなみに、私は「これはイメージです」を平気で使う会社の製品はなるべく買わないようにしています。

人間は似たような者同士でしょう。私は他人の日本語をつべこべ言うような立場のものではありません。ですが、言葉の力を信じて、言葉を鍛え、研ぎ澄まし、それを人間としての優しさのために使うべきだ、ぜひそうしたいと願うものです。あなたがビジネスで使う日本語には、知性の輝き、人を動かすきらめき、人を思いやる心が宿るように心がけていますか?


言語学的に、ellipsisとは「省略」のことです。これには2つの用例を挙げる必要があります。先ず、表記に関して。こっちの方が簡単です。「...」がellipsis、省略記号のことです。その3つのdotsが、本来あるべき言葉が省略されていることを示しています。

最近のWashington Postの見出しを引用します:
WP says "Giuliani hit with disbarment complaint, faces possible expulsion from New York lawyers association" (A)

disbarment  弁護士資格剥奪 (bar=法廷、法廷弁護士)
complaint 告発
expulsion 排出-->除名

この灰色のインクの部分を省略すると、以下のようになります:
WP says "Giuliani...faces possible expulsion from New York lawyers association" (B)

(B)を読んだ人は、「...」の部分に省略された語(単数、複数問わず)があることを知ります。この「...」のことをellipsis markと言います。ellipsis markの前と後ろに英文一文字分のスペースを置く人もいますし、置かない人もいます。

次に、文法的な事柄でのellipsis。
"Hi there. I'll have a medium latte with no sugar, to go, please"
"Me, too. "

この、後の方の発話は、主語、動詞などがあるべき英語の文において、主語がなく、目的格の代名詞と副詞があるだけですが、意味は十分に伝わります。別の省略した言い方も可能でしょう。このような言い方(Me, too)をellipsisと言います。この場合には、ellipsis markは使われません。

これは、主語、動詞のある文だと返って冗長になることがあるため、ellipsisを使って発言をわかりにくくしないようにする、という利点があります。また、日本語で余韻を残す目的の場合に使われることが多いですが、英語でもそうです。余韻を英語ではtrailing-offという場合が多いようです。

どうですか?あなたがこれまでに出会った「...」という記号には、ellipsisという名前があったのですね。もっと簡単な例で、例えば、"Nice meeting you. Take care." "You, too!" の"You, too!"、あなたもね、という言い方がellipsisです。改めて思い出すと数学でもこれは使われていましたね。ちょっと便利な記号ですので、使いたくなりますが、あまり過ぎると、不快に感じる人もいるでしょう。使いすぎには注意しなければなりません。

先日、少し前、トヨタ社長がメディアに苦言を呈したのだとか。各国で設定されている脱ガソリン車移行年度の設定にはハイブリッドも含まれているのに、メディアはそれを伝えていないのだとか。

この社長、相当におめでたい人ですね。今自動車産業は日本で最大のCM出稿者であり、トヨタグループは、ダイハツ、日野などを傘下に収める、単独で日本最大のCM出稿者でありましょう。メディアの誰もこのボンボンをバカ呼ばわりはしないでしょうね。ですが、最近トヨタ自動車がMIRAIという水素カーの2代目を売り出したと聞いて、アキオはどこまでバカなのか、と私は心配になりました。電気自動車の普及は1,2年後には怒涛のように始まると私は信じでおります。もしそうなのであれば、ハイブリッド車は「オワコン」です。10年、20年後に振り返ってみて、「昔はハイブリッド車というものがあって、登場してから消滅するまで30年も寿命を持っていたんだって」「へぇ。昔はなんでもゆっくりだったんだねえ」と言っているでしょう。というか今のトヨタにはそれだけ余裕があるとも言えますね。この人の代でトヨタが終わることはなさそうですが、もしかするとその次の代では…少し心配になりますね。ちなみに、私はハイブリッド車にまったく関心はありません。あれは原理的に小さくない危険性を持つ乗り物です。機会があれば詳細を書いても良いとは思います。またまたちなみに、「終わりの始まり」という言葉を日本人はよく使いますが、その出典はご存知でしょうか?それはチャーチルの、第2次大戦における演説です。私は古代ローマの政治家ではないかと思っていろいろ検索しましたが、見つけられませんでした。チャーチルは色々コピペしまくっていました人ですので、今でも疑っております。ちなみに、彼のその発言の場所、日にち、演説集などについて、以下のURLが参考になるかも知れません。興味のある方はのぞいてみてください:
https://www.churchillbookcollector.com/pages/winston-chuchill/233/the-end-of-the-beginning


さて、ずっと書こうと思っていたのですが、あまり英語と縁がないので、未だ書いていなかった話題の一つが本日のSt Paulです。キリスト教で大事な聖人といえば、聖ペテロSt Peterと聖パウロSt Paulです。聖ペテロはキリストから預かった、天国の鍵を持っているとされる人です。ある人が死んで天国に入るかどうか色々審査があるのでしょうが、そのときに重要なことはSt Peterが入れてくれるかどうかです。St Peterは、Jesusの直接の弟子で、「最後の晩餐」にも参加していました。しかしSt Paulは、Jesusの弟子ではありませんでした。むしろ、逆で、Jesusの死後、キリスト教信者を迫害する側で熱心な人でした。ユダヤ教信者として許せなかったのでしょう。

彼の本来の名前はヘブライ語でSaul (Saul of Tarsus)といいます。Paulという名前も持っていたそうで、当時は複数の名前を持つことは普通のことだったと言われています。なお、Paulはラテン語における名前で、意味は「小さい、質素な」を意味するそうです。女性形はPaulaです。Tarsusとは町の名前で、当時のローマの属州のひとつでした。今のトルコ領だそうです。新約聖書には27のbookがあるそうですが、そのうち13あるいは14が、彼が書いたとされているそうです。内容の真贋論争はあるにせよ、新約聖書の約半分は彼の手になるということです。『パウロ書簡集』Pauline epistlesと呼ばれます。PaulineはPaulの形容詞形です。英語ではめずらしくこのような固有名詞の形容詞形がPaulにはあります。おそらくラテン語由来でしょう。

St Paulがキリスト教徒となったいきさつですが、彼がダマスカスに移動している時に、夢にJesusが現れて、「なぜキリスト教徒を迫害するのか」と聞いたそうです。この時、Paulはショックを受けてキリスト教を受け入れます。これを「パウロの回心」The Conversion on the Way to Damascusと呼び、これを有名な絵にしたのがCaravaggioです。

アナーニアという名前のキリスト教徒がいました。迫害するPaulを憎んでいましたが、ある時Jesusの声に従ってPaulの目に手をかざすと、彼の眼からは「ウロコ」のようなものがはがれ落ちたとされています。これが日本語の「目からウロコ」の由来です。つまり、その由来は新約聖書だったのですね。それまでPaulは一時的に見えなくなっていましたが、これにより視力を回復したとされています。

Powellという姓がSt Paul由来だとどこかで読んだことがありますが、実際はそうではないようです。この名前PowellはWalesの人々の名前だそうです。また、Paul the Apostleという呼称がありますが、apostleとは12使徒のことだとすれば、彼はapostleではないそうです。しかし、apostleには少し別の意味もあるらしく、その意味ではPaul the Apostleは正しいのではないでしょうか。epistleとapostle、似てますが、前者は、書簡形式の文学のことです。後者は、十二使徒のことです。

St Paulは、テント職人の息子で、本来であれば彼も職人になっていたはずです。職人の息子なのに、どういうわけか、彼はギリシャ語、ラテン語に通じ、読み書きができたために、キリスト教徒となってから彼は方々で布教をします。その時の文通が「コリント人への手紙」などの、もとになっているのかも知れません。ですが、あんな長い、各種の「手紙」をパピルスに書いたと考えるのは現実的ではないでしょうね。キリスト教会が羊皮紙を買えるような経済力を備えた、後代の作品と考えるのが現実的だと思います。ただおそらくSt Paulの考え方などが数十年あるいは百年以上伝承されて、後日それが文字化、体系化されたのでしょう。いずれにせよ、St Paulがいなければ、キリスト教は地中海世界一帯で広く信徒を抱える世界宗教にはならなかっただろうと言われています。

英語には、Rob Peter to pay Paulというidiomがあります。「ペテロを強盗して、パウロに払う」というhand-to-mouthなライフスタイルを言います。「借金をして借金を返す」と覚える日本人が多いと思います。Stがないので、ペテロとパウロではないかも知れません。英語、フランス語、ドイツ語でPaulですが、スペイン語ではPabloとなります。Paul、St Paul、覚えておいて損はありません。なおPaulの女性形はPaulaです。日本の化粧品メーカーPOLAは、映画の中の登場人物に由来するそうです。その女優の名前はPolaだそうです。それはパリが舞台の、古い映画ですがフランス語風のPaulaではないのですね。

本題の前に、最近私が読んだ記事で印象深かったものは、「スマホ依存による脳疲労の危険性 記憶力は低下、集中力も失われる」でした。なんとなく自分でも実感していたことです。

引用---認知症の専門医で「もの忘れ外来」を開設する奥村歩さんという方の解説。「特に脳疲労を加速させているのが、電車の中や歩いているときに目的もなくネットサーフィンをする“ながらスマホ”です。一日のうち一定の時間、脳がぼんやりした状態にあることは大変重要で、脳はこの時間で情報を整理し、記憶を定着させています。よって、その時間が充分に取れなくなると、記憶する力は一気に低下してしまうのです」---この記事全文は以下のURLで読むことができます:
https://news.yahoo.co.jp/articles/3572087fe2be2fc03c0b6006e7084754fbcec7d7

前回類似のトピックでhard -g- soft -g- hard -c- soft -c- について書きました。(読んでいない方のためにこのpostの最後にURLを貼付します。)今回はその続編で long、short です。

例によって、辞書の語義から見て行きます。goo英和には出ていませんが、RH2には出ています。
long の語義 (1から10まで省略)
11 [音声学](1)音の継続時間が長い、長い音量の、長めに発音される;たとえばfeedの[íː]は有声子音を従えるので、無声子音を従える[íː]よりも比較的長めに発音される。(2)長音に属する、長音の:~ vowels 長母音([iː][uː][ɔː]*[aː][əː]など)。(3)字母音の:字母の呼び名の通りの発音をする母音についていう:母音字a, e, o, uがそれぞれ[ei][iː][ou][uː]の音を持つ場合で、通俗的には i [ai], u[juː]も含める。(4)省略
*筆者注:/ɔː/の代表的単語はlaw
字母=アルファベットの一文字==>例 ある単語の中で/éi/と発音する綴り字Aがあるとき、それはlongである。

本日取り扱うlong shortは11 (3)つまり、下線のある青インクで書かれた部分です。つまり、英和辞典でも小さ目なものには出ていませんが、大きめのものには出ているはずです。

longな発音をする文字(字母)には、long -a-, long -e-, long -o-, long -u-, long -i- があります。そうではない方の綴り字と発音の関係をshort と言います。short -a-, short -e-, short -o-, short -u-, short -i-があります。

例えば、Washington Postという新聞の名前は /póust/です。会社の「役職」の「ポスト」も同じです。これらは /ou/ なので、long -o- と呼ばれる、という具合です。それに対して、cop 警官、の場合はAEは/kάp/となりますので、これはshort -o- です。

英語の場合、外国人にとっては、long shortは切実な問題です。安倍晋三氏の名前のAbeはshort -a-だよ、言うと、一発で伝わります。便利な表現だと私は思います。なお、大統領リンカンのファーストネイムは「エイブラハム」ですが、聖職者の多くは「アブラハム」とshort -a-で発音するのが通例だそうです。

前回はhard/softでしたが、今回はlong/shortでした。他にもまだありますので、改めて解説いたします。

http://blog.livedoor.jp/sttl/archives/25132766.html


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hard g, soft gとは何か?

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