字幕なしの英語聴き取り応援団

英語の映画などの発話部分だけを編集、抽出して、繰り返し聞くという学習方法をおすすめするブログです。留学などの費用、時間をかけずに、実用的な英語力を涵養することができます。3か月以内に結果を出しましょう。既に210本以上の映画を紹介済み。

2021年01月

今日は老いの繰り言を書かせていただきます。最近読んだある記事----それはプロのブロガーのような若い女性が3日間ディジタル・ディヴァイスから離れて生活してみる、というよくある企画。そのような生活をdigital detoxと呼ぶのだとか。なんと、彼女のpostを読むと、銭湯の番台の、70歳か80歳代と思われるおばあちゃんがその言葉を知っていたそうです。ガラス瓶で飲むコーラは、PETボトルのものより味が良い、という話も。その人は3日間に電話をするとき公衆電話を使ったそうです。Wikiにdigital detoxに関する説明があります。時間的に余裕のある方は見てはいかがでしょう:

さて、皆さんはSteve Ballmarという、かつてMircrosoft CEOだった人のことを覚えていますか?彼の在任期間中に起きた最大のイベントは何か?私の意見ではそれはiPhoneが発売されたことです。これは彼の競争相手であったアップルの挑戦でした。でも、当時、彼は、こんな、テクストも打てないようなディヴァイスはゴミだとTVのインタビューで断言してました。Let it throughしたことが彼の「最大の」イベントでした。なおかつ最大の過ちですね。私は彼とは真逆の意見でした。私に慧眼があるとでも?そんなことはないでしょう。私は学生時代に、ある教師が言ったことを軽く見ていました。

授業としてコンピューター・プログラミングを教える教官がこんなことを言っていました。「そのうちコンピューターは、一家に一台になるよ。さらには、1人1台に。さらには、1人数台になるぞ。」私の意見はまさか。こんな計算しかできない機械が、電卓になることはあっても、家庭に入ることはないだろう、と思ってました。ところが、そのうち、「コンピューター」は1個のマイクロチップに収まるようになり、需要は飛躍的に増大してゆきました。当時のマイクロチップに載ったものは「マイコン」と呼ばれました。マイクロ・コンピューターの略です。そのうちカメラまでディジタル化されました。たしかにその教官が予言した通りに世の中は進んでいきました。今は我が家にあるCPUの総計は優に30個を超えていますね。おそらく少ない方でしょう。私は自分の不明を恥じました。

そんなことがあったので、iPhoneは、多くの模倣者を生み出し、世の中を変えるだろう、と私は思いました。もしSteve Ballmarが学生時代にそんな失敗の経験をしていれば、あの会社(MS社)にはもっともっと発展の機会があったろうに、つまりスマホのOS供給する会社になっていたであろうに、と今思います。それはGoogleという会社がちゃっかりやりました。彼はビル・ゲイツのクラスメイトだったそうです。こんなnepotismが同社が次の飛躍の機会を持たなかった理由でしょう。普通、会社のCEOが交代するときは世代も交代させる必要があります。

では、その背後にある、私の最大の勘違いは何であったか?それは、アナログ機器は、ディジタル機器に置き換わる、という「法則」が見えなかったことですね。2番目に大きな勘違いは、変化は漸次やってくる(=次第に変化する)という経験則。変化は突如、急激に、不連続的にやってくる場合も多いのです。最初はディジタル機器は、アナログ機器よりも性能が悪いのに、コストがはるかに高かったです。やがていつかはそれが克服されるだろう、ということは予見できましたが、こんなにすぐに、逆転し、しかも圧倒的に差が付くとまでは思いませんでした。日本はアナログ機器(コンシューマーエレクトロニクスでのアナログ機器)では世界の覇者になりました。ディジタル時代の幕開けに任天堂のような会社も存在感を増しました。ですが、それまでの成功体験が、次の新しい時代の蹉跌を招いていました。いまだに日本はそれから抜け出ることができません。おそらく抜け出ることがないまま沈没して行くでしょう。NHKは、「ものづくりニッポン」と叫びながら、海外から日本はCOOLだね、と思われていると視聴者をミスリードしていますね。ものづくりは、アナログ時代の発想です。モノづくりがROE20%をもたらすことはあり得ないだろうと思います。

このままいくと、翻訳アプリがどんどん進化して外国語を学ぶ意味はどんどん薄れてしまうだろう、という未来観を持つ人がいるようです。この人達には、外国語とは単なる文字情報、あるいは音声情報なのでしょう。そのような側面もありますが、それを越えたところにあるもの、それは、友人をつくり、自分の教養を高め、視野を広げ、思考力を豊かにし、空間時間を越えて人類の叡智に触れる文化的な挑戦なのだということを想像すらできないのでしょう。「外」を知って初めて「自己」が見えてくるものです。日本語しか知らない人には永遠に「自己」を見る機会は来ないかも知れません。これらを翻訳アプリが果たしてくれる時代が来るでしょうか。私にはちょっと考えにくいです。私はまた予測し間違うのでしょうか。

最後にアナログ時代の残滓の例を。現代のアメリカの映画でたまに出会う単語tape、意味は「盗聴する」です。昔アナログ時代に大型(10インチ)リールのアナログテープレコーダーを使って盗聴内容を録音していた時代の名残です。アメリカで数年前にSee you on the flip sideと挨拶することが流行りました。flip sideとはアナログのレコード盤の裏面(普通は「B面」)のことを言います。字句通りには「(ヴィニール盤)B面の上で会おう」です。ですが、意味は「じゃあまたな」位の意味、つまりSee you laterと同じでした。digital detoxの本当の意義は別のところにあります。あまりに長くなったので、それはまた別の機会に書きましょう。

英語の辞書に掲載されている発音記号がどのようにして収載されるのかについて、何かの記事を読んだことがあります。当然、地域により違いますし、話者の年齢によっても違います。話者の年齢とは、別の言葉で言えば、時代が違う、ということとほぼ同義だと思います。辞書編集者は、各地域の人々に発音してもらい、最も一般的と思われる発音に絞り込み、それを発音記号で表すのだそうです。どんな基準を採用しているのかは書かれていませんでしたので、おそらく、編集者の主観で最も「一般的な」発音をピックアップするのでしょう。

標題のburyという単語、これは大学受験によく出る発音問題に出る、あるいは出たです。問題を出す人々、おそらく大学教授が正しく発音できるのか、という素朴な事柄は脇に置くとして、対策としては受験生は例外のうち、頻出のものを覚えておけばよろしい、ということですね。その一例がcorrectですね。当然、分節はcor-rectとなり、ストレスは第1音節にある、はず、ですが、そうではありませんね。何事にも例外が、ということなのでしょう。ちなみにcorrectの語源はラテン語correctusですので、英語の都合だけで変えるのには少し踏み切りにくいところがあると理解すべきでしょうね。

さてさて、buryは「埋める」という意味ですが、発音は/béri/です。berryは、イチゴの仲間のことですが、この発音も/béri/ですね。BEについて記述するCollinsを見ても同じ発音です。一体なぜでしょうか。答えがありました。etymonlineから引用します:

The Old English -y- was a short "oo" sound, like modern French -u-. Under normal circumstances it transformed into Modern English -i- (in bridge, kiss, listen, sister, etc.), but in bury and a few other words (merry, knell) it retained a Kentish change to "e" that took place in the late Old English period. In the West Midlands, meanwhile, the Old English -y- sound persisted, slightly modified over time, giving the standard modern pronunciation of blush, much, church.

和訳:OEの-y-は"oo"の音を短くしたもの。現代フランス語の-u-の字の発音に似る。(*)多くの場合、それは現代英語の-i-(例えばbridge kissなどの-i-)に変わった。しかしbuyおよびその他の少数の語(merry、 knell)では、ケント語での-e-への変化が保持されたが、それもOEの時代である。一方西ミッドランドではOEの-y-音が残り、時代とともに若干変化して、現代の標準語におけるblush、much、churchのような発音と綴り字の関係になった。(筆者訳 最後の行では少しだけ原文にない日本語を補ってあります。)

(*) これはフランス語の-y-の発音は英語にはありません。IPAでは/y/というそのままの文字を当てています。IPAの/i/の音ではありません。以下のURLにて"salut" /saly/ というフランス語の発音を聞くことができます:

私はetymonlineの英文を読んでも自分の和訳を読んでもよく理解できた感がありませんが、要するに、こういうことでしょうか-----発音と綴字が標準化される以前から、同じ意味の単語のはずが、異なる発音(訛り)、異なる綴りの組合せが、時代別、地域別にあったが、その後、双方とも変化して、綴ではburyが残り、発音では/béri/が標準的となった。それらの結果、buryでは発音と綴字がイレギュラーな対応となった。

やれやれ。当然この現象が起こったのは、アメリカではなくて、ブリテン島ということになります。いかがでしょうか。これであなたが受験生の頃に暗記したburyの発音にはこんな歴史があったのですね。ブリテン島では過去のある時代に島全体で一様な言語が話されていた、というようなことは一度もありません。やっと20世紀初頭になって「標準語」なるものが決められて、発音、綴り、文法が標準化されました。それまでは各地にバラバラの言語があったのでしょうね。今でもあります。それが現代の英語の方言の源なのでしょう。ブリテン島以外の世界、たとえば日本でも同様だったのでしょうね。日本では「斉藤」という名前の綴り方は16種類あるのだとか。それと似た話だと思います。このように考えて、少しでもあなたに実感していただきやすくなったのであれば幸いです。

私はNHKの「世界街歩き」という番組で、British Islesが取り上げられる時はよく見ます。名前でしか知らない街角、川、城壁を画面で見ることができます。そして最大の楽しみは現地の訛りを聞くことです。スコットランド、リヴァプール、ヨーク、アイルランドは特に面白いですよ。しょっちゅう再放送されています。

さて、綴と発音に戻すと、20、twentyの綴と発音はいかがでしょうか。アメリカではtwentyと発音する人はあまりいません。twennieですよね。どう聞いても。なぜtwentyと綴るのかを質問するとだいたいのアメリカ人は戸惑いますね。彼ら自身の小学校以来考えたこともないから。

240個位あります。私のまったく知らないあるいは調べても判明しないvulgar idomがあります。それらには?が付いております。


Reno, Nevada 比較的容易に離婚できる場所として知られる町

sleep it off 寝て酔いを醒ます

riddle ハチの巣状にする

nary=never

decidedly 明らかに

merit (vt) 値する

pump 大量投入する

hot-blooded 激高した

condone 容赦する

remorseless 残忍な

vest 授ける

con 囚人

reefer マリワナ入りタバコ

partial 大好きな

within reason できる範囲で

smuggle 密輸する

charm bracelet 宝飾のあるブレスレット

human charm bracelet 意味はおそらく「人間というよりは、お飾りなのだ」

maggot うじ虫

heap

gangly ひょろっとした

I'll take that action 「(賭けを)受けるぜ」

You're out some smokesお前、負けてタバコとられるぞ

You call it. コールしろ(ポーカーで掛け金を積み増ししてゲームを続けることをcallという)

chubby まん丸の

fat-ass デブdeck タバコ1箱(20本入り)

lay eye on him 奴を見るまで

turd=shit

gray=white people

warden 刑務所長

blaspheme 神を冒涜する

delouse シラミ取りlousepllice (mouse/miceに似る)

screw 看守

nitwit=fool

spunk 精液

infirmary 診察室

joint 刑務所

Smell my ass???

in last and all???

sloppy ベトベトの

bust 砕く

break in 調教する

keep my ear to the ground 周りに注意する

fit in 溶け込む

What are you in for?この映画で何度か出てくるフレーズ。この映画では「お前なんの咎(とが)でへえったんだ」という意味だが、他にも使う。辞書で別の語感をつかんでおくべし。一部のアメリカ人には、否定的な(良からぬことなどの)響きを持つらしい。たとえば、「お前は災難にあう」など。

cold fish 打ち解けない

pickax つるはし

silted granite 沈積花崗岩?

Graded limestone 傾斜石灰岩?

hound=fan

take a shine to sth 気に入る

bull 雄ウシ

queer ホモ

gadget 小道具

quite a 実に

DUFRESNE! WE'RE LOW ON HEXLITE!   HEAD ON BACK AND FETCH US UP SOME!

every so often 時々

keep at 続ける

half the time たまに

solitary 独房

powers-that-be お偉方

names 悪口

shithead バカの

frigging=fucking

figger=figure

Take a big wet bite out of my ass やなこった。

pester ギャーギャーいう

get the short end 貧乏くじを引く

crying shame 残念!

hamstring (vt)邪魔する

You're the smart banker what shot his wife    what=who

wind up with you お前をおちょくる

Fuckin'-A a=affirmativeああそうだともな。

the bear shit in the buckwheat 当たり前のこと

Ambulance-chaaing =chasing人の不幸を追いかけまわし、高速道路で強盗するような弁護士ってか。

rich 意味深長だな

sud=beer

jimmy お前ら<ありふれた名前としてのJimmy (jackも同様)

screw 看守

that ever walked a turn at Shawshank State Prison???

colossal prick 大男

magnanimous 寛大な

hunker しゃがむ

curry favor with ご機嫌をとる

King me チェスの用語

inexplicable 訳がわからぬ

crowbar バール

beat him within an inch of his life 死ぬ寸前まで殴る

traction 牽引治療(骨折治療)

Look'a that=look at that

tripped つまづいた

upstate=prison

horse apple 馬糞

hitch 障害

rapture キリスト教徒の昇天

contraband 密輸品

blasphemy 冒涜

get in a twist over腹を立てる

deprive 奪う

Salvation lies within   within (adv)=in one’s inner thoughtなので、「救いは心の中にある」という意味。この画像はこの映画の最後でまったく別の意味を持つことになる。

size up 評価する

toss (tossin’ cells) 持ち上げてグラグラ揺らす

befit ふさわしい

Ain't that a kick in the ass? ひでえ話だよな

dime tour=quick tour

easy-peasy Japanesey

(There is) not much to it.簡単なことよ。

draw=withhold 天引き(ここでの意味)

laugh one's ass off バカ笑いをする

My ass! まさか。

shit myself ちびる

jiggly ゆらゆら揺れる

if you please 呆れたことには

Makin' yourself some friends???

tenure 在職中

pucker up すぼめる

intramural 所内対抗W-2 納税申告書フォーム

H&R Block 大手税務会計事務所

1040 フォームの番号

wood shop 木工所

puke ヘド

You tell me=Oh, yes.

set him off 奴の逆鱗に触れる

fare-thee-well 完全に(おそらくfarewellの言い間違い)

old hoss ある野球選手のニックネイム

arthritis 関節炎

talk out of one’s ass くだらんことを言う

Part that counts 大事なことさ

kick up a fuss 大騒ぎをする

crook 悪党

five seds=five seconds?

sundries 雑貨

I shit you not=I’m not kidding. (slang) <shit だます

pinch a loaf=take a shit

drab すさんだ

stunt バカなこと

No such thing ~はない

tote 運ぶ

lose one’s taste for 飽きる

as good as one’s word 約束を守る

Augustaはメイン州の州都

appropriations 歳出

remainder 安売り本(1束いくらで売られる)

broom closet 掃除用具置き場

turpentine テレピン油

causeway 舗装道路

John Q. Taxpayer 普通はJohn Q. Publicという

road-gang 道路人夫

underbid 入札で最安値で入れる

go under 倒産する

missus かみさん

whatnot あれこれ

to-do 騒ぎ

Woman can't bake worth shit. 女はろくなものしか焼かん(slang: not worth shit)

get one’s finger in every pie 色んなことに関与している

catch on to sth 気付く

wind up doing ということになる

wear a number 囚人番号を着ける

leave a trail 足跡を残す

apparition 亡霊

Harvey the Rabbit コメディの主人公

conjure 魔法で呼び出す

figment 作り話

fine line 紙一重の差

trade-off 取引(ここでは)

B&E 不法侵入(breaking and entering)

make me look bad 俺の顔に泥を塗る

not see shit 見えねえ

stretch 刑期

furlough 一時帰宅

do time ムショ暮らしをする

as it turns out 最終的には

chances are I been there???

Joey who?

poppa=papa...and the lamplight o'er him…Poeの詩The Raven (floor nevermoreが脚韻)

raven カラス

half-assed バカ

shat<shit (verb int. past form)

shimmy (vi)シミー(ダンス名)を踊るように歩く

stealthily こっそり

limb 大きめの枝(ここでは猫の足ではない)

pry 手に入れる

out of handsではなく、out of handであろう。意味は「すぐに」

ass in gear 急げ

heap 山積み

Racquel 女性の名

It's for shit.てんでダメだ

as (adj) as they come最高に(adj)である

The hell you say. まさか

grease (slang) kill

2 to 3 stretch おそらく2- to 3-year stretch

dumbfuck ドアホ

twitchy ピリピリしている?

roomie=roommate

high-strung ビクビクしている

case (vt)=check?

do his place 奴の部屋を見物する

gives me shit 怒る

pin 濡れ衣を着せる

doin’ time 刑期を務めている

Ain't that choice 最高だよな

take in 真に受ける

tale of woe 悲しい話

obtuse 愚鈍な

indictable 起訴に値する

Thumb up my butt???

situation 厄介な事

knocked my wind out 息ができない

queer= of gay

drift 趣旨

hack it 耐える

wade 水の中を歩く

volcanic glass= obsidian黒曜石

pry ほじくる

zust ボケ野郎

lickety-split とっとと

stir 動揺

thump 殴る

It stands to reason 当然だ

Fuzzy-britches「女狐め」?

We got a hold of you! しっかりやれ。

blow my groceries 食ったものを吐く

in the hole ポーカーなどで得点がマイナスになること=> doing easy time in the holeとは、「マイナスでも気楽にやる」ともとれるし、実際に穴の中ともとれるというdouble meaning

nub rockhammerのツルハシの部分?

meticulous 几帳面な

shy of には足りない

spot-on どんぴしゃり

all told 合計で

blow town ずらかる

severance pay 退職金

get the best of him 奴に勝つ

rejoice 喜べる

made-up word 造語

semi-hard 日本人が想像する通りの意味

Jeezus pleeze-us  おそらくJesus please us. 神よ我に楽しみを?この映画ではreduplicativeが他より多いように見える。(ex easy-peasy-Japanesey)

sanity hearing 精神鑑定

you ask me  ifを落としてある

これは名作だと私は思います。Morgan Freemanが俳優として登場し、voice overも務めます。voice overが多いので、この点は初心者に、特に、最初に映画聴き取りにチャレンジしようという方に向いた教材となりうると思います。(しかし、囚人、看守たちの話す英語は滅茶苦茶ですので初心者の方はVOに特化した方がよろしいでしょう。)これもまたStephen King原作です。

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映画:『ショーシャンクの空に』(原題 The Shawshank Redemption)

公開:1994年

ジャンル:ドラマ

時間:142分

脚本: Frank Darabont

原作: Rita Hayworth and Shawshank Redemption by Stephen King

監督: Frank Darabont

配役:
Tim Robbins as Andy
Morgan Freeman as Red

あらすじ:
Andyは殺人罪で終身刑に。刑務所内の残酷な処遇を描いたものなどのいくつかの独立したストーリーから成ります。Andyは前職の、bankerとしての知識を生かして、刑務所内で徐々に所長の評価を高めて行く。所長は業者から賄賂を得て、それはAndyにlaunderingさせていた。20年位たったある日突然とAndyは独房から消える。そして予め計画したやり方でお金を得る。

聞き所:
(1) Salvation lies within. 最初から3分の1位のシーンで、所長がそう言いながら、聖書を、Andyに手渡します。その聖書が、最後の最後で、再び所長の手に渡ります。その意味を考えましょう。
(2) Redが仮釈放を申請した時に受ける、数回のインタビューでの皮肉。自分の本当の気持ちを語ることこそが人を動かすのだ、というメッセージでしょうか。

訛り:
Morgan Freemanのvoice overで映画が進みます。その分普通の会話は少な目になります。このnarationというのは、初心者の方には良いと思います。
Andy以外は皆労働者階級の、しかもjail birdばかりですので、上品な会話はありません。逆に、少し野卑な会話を探している方には良いでしょう。

私の評価:
エンタメ度   つまらない★★★ 面白い
文化理解要求度 高い   ★★★ 低い  
熟語、俗語量  多い    少ない 
早口度     早い   ★★★ 普通
ビジネス用例  少ない   多い 
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合計           9★(満点15★)

台本総語数:12.3k  平均の2割増し VOの語数を含む。

スピード:12.3/142/2=173 wpm   聴感上は普通の速度。計算上はやや速いがそれはVOのため。

難解語割合:240/12.3k=1.95% 極めて多い

予告編:(この映画のMT(movie trailer)を見ることができます)


スクリプト:

stage directionのあるscriptです


コメント:

映画の中でRedというニックネイムの由来をAndyは尋ねます。私のwild guessはこの映画のタイトルredemptionに由来するのではないかと思います。あなたはどう思いますか?

原作者がStephen Kingですので、彼特有の描写に基づいて映画化がなされていると思います。つまり、全体に暴力的シーンが多いです。また長期刑に服する人々が登場しますので、少し暗めです。これらを嫌う方は避けた方が良いでしょう。個人的に思うのは、原題に対するリスペクトのまったくない邦題ですが、それで良いのでしょうか。

昨日のpostで、オイラーをドイツ人と書きましたが、スイス人でした。訂正します。

さて、本日は、民族のeponymを2つ扱います。日本の高校生でも知っているetymologyの代表は、「スラブ」人の語源は、slave 奴隷にされた民族だったから、というお話。これは有名ですよね。でも、UKでもそう信じられているとしたどうでしょ?BBCのウェブサイトでもそれが言及されています。私には衝撃でした(読む必要はありません):
http://www.bbc.co.uk/worldservice/africa/features/storyofafrica/9chapter1.shtml

しかし、おそらくそれは誤りで、ギリシャ語の「話す」という言葉が語源になっている、という説明がetymonlineにあります。加えて、folk etymologyである奴隷説由来にも言及があります(読む必要はありませんが参考になるでしょう):
https://www.etymonline.com/search?q=slav

ここまで念入りに説明されると、どうもBBCのサイトよりも、etymonlineの方が説得力がありそうです。しかし今回調べた中で私が最も良いと認定した説は以下のURLの最後にある説、つまり英語の worshipper という語に相当する言葉が起源になり、ギリシャ語、ラテン語などに入った、という説です:

次に、日本語にもなっているフランチャイズ franchiseですが、この語源はフランク族に由来するということはご存知ですか?私は最近それをある記事で思い出しました。このpostを読み続けるために、以下の記事を読む必要はありませんが、平易な英語で書かれていますので、余裕があれば読んでみてください。余裕のない方はそのURLの下へどうぞ:
https://www.merriam-webster.com/words-at-play/the-history-of-franchise-voting-rights-movies

要するに、中世のフランク王国では奴隷でない人(=自由人)を指す言葉としてfrancが使われた、フランス語のfranchirは自由に売買すること、を言った、ということです。etymonlineにも解説がありますが、M-Wの方がずっとわかりやすいです。現代商業で使うフランチャイズの歴史に関しては、etymonlineには1959年から、となっています:

"authorization by a company to sell its products or services" is from 1959. (etymonline)

中世から存在しているfranchiseという言葉に、この意味を1959年に付け加えた人は相当な知恵者であり、教養人だったのではないでしょうか。ただし、私はこのetymonlineの説明を疑っております。理由は1959年であれば、その人物(弁護士?大学教授?)を私は検索で特定できるはずですが、どうやってもできません。しかもその説明とは違う説を唱えるアメリカの弁護士事務所の説明もあります。余裕のある方は読んでみてください。しかもその中にご丁寧に、royaltyのetymologyまで言及されています。ですが、おそらくそれ(royalty=royal tithe)はfolk etymologyでしょう。私が学生の頃に見かけた説ですので。
https://www.franchise-law.com/franchise-law-overview/a-brief-history-of-franchising.shtml
なお tithe /táið/ 十分の一税

最後に日本語でいう「プータロー」。定職に就かないでブラブラしている人を指す言葉です。最近はあまり聞かなくなりました。この語源はなんだろう、と調べましたが、こちらは不明ということでした。英語ではpooはshitのことですけどね。

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