では、Gretaはどうすべきだったのでしょうか。簡単です。提案をすれば良いのです。我々は色々な「敵」を非難することはよくありますが、批難が目的ではないことを示すためには、自分なりの提案を同時にすればよいのです。
地球温暖化に対して、自分はこの提案をする、だけで、その主張は輝きを持ちます。大きな力を持ちます。聴衆が考え、判断し、支持しあるいは反対します。これが議論です。では、その提案とはなにか。私には荷が重すぎますが、たとえば、CO2排出国をグループ分けし、消極的な国の商品、サービスを買わないように訴えることはいかがでしょうか。CO2排出国に入れる国は、アメリカ、中国、インド、日本でしょうか。これは少し先鋭的かもしれないので、議論としては、低排出国を「グリーン」、大排出国を「レッド」にして、サービスの比較をします。たとえば、アメリカのGoogleのサービスを買う(支持)するか、あるいはリトアニアの、100%風力エネルギーで動く、小さなIT企業のサービスを買うか、という具合に。こうすることで、大衆に、自分の今の選択が将来の選択に関係していることを理解してもらえそうな気がします。
私のこれは単なる思い付きできです。より精密に考える必要があるとは思います。ですが、避難だけではなく、提案をする、ということの重要性はあなたにご理解いただけたはずです。