同名の小説を映画化したもの。アカデミー撮影賞を受賞らしいですが、特別美しい画面が多い、というほどではありません。ロバート・レッドフォード初監督作だそうです。波乱万丈のstory-tellingな展開とは程遠い、落ち着いた田舎の物語です。設定としては、長老派牧師(Presbyterian)、名前、ケチ、釣り好き…と言った、根っからのスコットランド人の家庭が描かれています。映画の最後で、名前の綴りを変えることのオチのようなものが話されます。難解な単語も少しありますが、量的には多くありません。
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映画『リバー・ランズ・スルー・イット』(原題A River Runs Through It)
公開:1992年
ジャンル:いわゆるcome-of-age(成長もの)
時間:124 分
配役:
Brad Pitt as Norman Maclean
あらすじ:
二人の息子が成長する様子が描かれています。一人は大学教授の職を得て独立し、一人は路肩で死体で発見されます。
聞き所:
地元紙の新聞記者である息子の一人が、苗字の綴りを変えたことを父親が嘆くところ。Macleanという名前は、Highland出身の、つまりコテコテのスコットランド人であることを示すようです。その息子がMacLeanにした、というもの。これでは、Lowland出身(つまり、軟弱なLowlander)と間違えられるな、という、強いプライドがにじみ出ています。
私の評価:
エンタメ度 つまらない☆☆☆面白い
文化理解要求度 高い ★☆☆ 低い
熟語、俗語量 多い ★★☆少ない
早口度 早い ★★★ 普通
ビジネス用例 少ない ☆☆☆ 多い
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合計 6★(満点15★)
方言:なし。
コメント:
Presbyterianismは1567年にスコットランド国教と定められました。カルヴァン派の一つです。
単語などの解説は明日に。