英語でCome again?といわれたことはありませんか?意味は「何ですって?」「もう一度言って」ということです。Pardon? I beg your pardon?のくだけた言い方です。決まり文句です。語源は調べましたがわかりません。解説は必要ないでしょうが、Excuse me?も、同じ意味です。
What time do you have? という表現。これは「今何時?」という決まり文句です。語源はわかりません。私の印象では、ブリティッシュ・イングリッシュのような印象です。上のCome again?もややBEっぽいような気がしますが、別に世界中で使われている決まり文句です。でも知らない人もたくさんいますよね。What time?と聞く人もいますが、こちらは誤解のしようがありません。
「字幕」という言葉に相当する英語は何でしょう?おそらくsubtitlesでしょうね。またはたまにcaptionとも言う人もいます。でもcaptionの、もともとの意味は、新聞などでの「見出し」のことです。でもたまに、英語母語話者と話していると奇妙な単語が出て来ます。カイロンと聞こえます。それって何でしょう?冬に重宝するカイロではありません。それはchyronと綴ります。アメリカの企業の名前です。これは少し専門的になりますが、CNNのニュースなどで、画面の下半分くらいのところに現われる文字情報です。たとえばキャスターが話している(原稿を読んでいる)時に、下にそれとは関係なく、『Blizzard in Colorado』というような情報がCNNのロゴマークで出るようなときがあります。あれ(文字情報)を、あるいはその部分というか枠に相当する部分をchyronといいます。技術的にこれを可能にした会社がChyronです。そのまま名詞としては最初の文字をminusculizeしたものが使われています。複写することをxeroxというようなものですね。chyronは、放送関係、テレビ関係の人々では普通に使われるそうですが、違う業界だと知らない人もいるでしょうね。辞書でもあまり載っていません。ですが、日本語の「字幕」に相当する言葉はやはりsubtitleですね。なおsuperimposeという言葉もありますが、これはおそらく、画面全体に文字情報を入れることを言うのではないでしょうか。テレビで言う、日本語の「スーパー」はこれに由来すると思います。日本語ではひょっとすると上の使い分けした単語すべてが「スーパー」と言われるのかも知れません・・・
英語で、大体の数字、という意味でin the ballparkあるいはballpark numbersというときがあります。ballparkとは野球場のことです。これの語源として言われているのは、第2次大戦後のアメリカの兵器開発で、ミサイルの命中精度をうんぬんするときに、想定されたのが野球場程度の広さに命中させることだったのだとか。18ホールほどもあるゴルフ場のどこかでもなく、かといってクルマの大きさほどでもなく、その中間位という語感のin the ball parkという言葉ができたようです。驚いたことに、イングランドを含むヨーロッパ人でも使う人がいます。Merriam-Websterには、意味としてapproximately correctとあります。例文は my first guess wasn't even in the ballparkとあります。相手が野球を知らない文化の場合には使うことをためらった方がよいでしょう。変わりにapproximately correctを使えばよいでしょう。あるいは職場がcross-culturalな人は最初からapproximately correctを使うほうが良いかもしれません。しかし、jargonの魔力は捨てがたし。ピタッと来る単語といえばやはりin the ball parkでしょう。ミサイル迎撃ミサイルというものがこの10数年の間に出てきました。飛んでくるミサイルを空中で撃ち落すためのミサイルのことです。この場合の精度はball parkではなくorange位のサイズになるのではないでしょうか。