日本語の「オノマトペ」はフランス語onomatopée由来だそうです。英語ではonomatopoeiaと綴り、/ὰnəmæ`təpíːə/ と発音します。擬声、擬音、擬声語、擬音語のことです。例えば、ペラペラしゃべると/か、クチャクチャという言葉です。これに関して、私が疑問に思っていることがあります。それについて書かせてください。
おそらく英語の、言語学上では、echoic擬音語、擬声語で、mimetic擬態語という方が専門的な感じがします。 (あるいはまとめてimitativeと言う方が。)英語好きでもなかなかこれらの単語を知っている人は少ないのではないでしょうか。日本語では、もう「オノマトペ」があたかも専門語であるかのような扱いになっているように理解されていると思います。今回私はWikipediaで初めてonomatopoeiaを検索しましたが、逆にechoic wordsという言葉はWikipediaには掲載されていないようですので、英語圏でもこれと似た傾向があるのかも知れません。
Human vocal sounds
Achoo, Atishoo
Babbling
Cough
Gargle
Gibberish
Hiccup
Hum
Sounds made by human actions
Ahh
Knock
Screech
Smack
Thump
Oof
Ding dong
Pop
おそらく英語の、言語学上では、echoic擬音語、擬声語で、mimetic擬態語という方が専門的な感じがします。 (あるいはまとめてimitativeと言う方が。)英語好きでもなかなかこれらの単語を知っている人は少ないのではないでしょうか。日本語では、もう「オノマトペ」があたかも専門語であるかのような扱いになっているように理解されていると思います。今回私はWikipediaで初めてonomatopoeiaを検索しましたが、逆にechoic wordsという言葉はWikipediaには掲載されていないようですので、英語圏でもこれと似た傾向があるのかも知れません。
さて、語源でチェックしてみましょう。英語のonomatopoeiaはラテン語からそのままのつづりで輸入され、それはギリシャ語onomatopoiia由来なのだとか。ギリシャ語での意味は「名称、単語を作ること」を意味するとのことです。PIE(=印欧祖語)語幹nomenが中にあるそうです。これは命名法nomenclatureの語の一部にも残っていますね。これと、「作る」ことを意味するpoieinという単語の派生形とが合わさって作られた単語だということです。(etymonlineを参照しました。)これだと「単語作成」というような意味でしょうね。音を真似るという意味は含まれていませんね。
そのためでしょうか、echoismという言葉が作られていますが、初出はわかりませんでした。mimicry擬態という言葉があります。その派生語の1つがmimetic擬態語です。つまり、ボーっとですが、オノマトペが学術用語に成り切れない理由が語源に由来するかも知れないというのは興味深い現象ではないでしょうか。つまりonomatopoeiaには、語源分析的には「音ないしは様態を真似る」という意味が含まれているとは言いがたいというこです。ただこれに関しては、私は専門家ではありませんので、アイツの意見としてはそうなのだろう、という程度で見ておいてくださいませ。冒頭に書いた、私の疑問とはこのことです。あくまでもonomatopoeiaに冠して深堀をして気付くことです。普通はスルーしていることでしょう。
さて、Wikipedia英語版で、"list of onomatopoeia"で検索すると、リストが出て来ます。一部をコピーすると:
Human vocal sounds
Achoo, Atishoo
Babbling
Cough
Gargle
Gibberish
Hiccup
Hum
Sounds made by human actions
Ahh
Knock
Screech
Smack
Thump
Oof
Ding dong
Pop
などです。私はこれらの例は、日本人にはあまり役に立たないと思います。というのは、英語母語話者の場合は、もう既にオノマトペが脳にインプットされているので、何が意外なもので、何が意外でないのか、わからない、特に、日本人から見て意外なものについてはまったく触れられていませんね。それと使い方が違う場合が結構あります。むしろ、日本語の方がはるかに膨大な数のオノマトペを使うので、日本語を学ぶ人には大変な苦労かも知れませんね。英語では犬の鳴き声が・・・あるいは鶏の鳴き声が・・・というのは初心者向けの話題ですので、ここでは扱いません。上記のオノマトペの例は基礎的なものばかりなので、もし知らないものがあれば、単語の整理をしておくようお勧めします。knockがオノマトペであるとここでは断定されているというのはちょっと驚きですが、語源を調べると、どうもimitative originの可能性がある、という程度のようです。というか、なんかシックリと来ませんね。もしかすると日本語と英語ではonomatopoeiaの定義がどこかで食い違っているのかも知れません。これ以上は専門の研究者にまかせることにしましょう。
英語でデコボコ道のことをbumpyと言いますが、これは元々は「ドスン」を意味するechoicだったと思います。それを名詞にしてbumpですが、これはクルマに減速を強制するための「隆起」をも指します。道路がbumpyだ、といえば、デコボコしていることを意味します。ゴクリと飲むことをgulpと言いますがこれもechoicでしょう。もしかするとdash(ハイフンの仲間?)もmimeticかも知れません。(これについては日を改めて)このように、英語には、実はonomatopoeia由来かも、という単語は意外と多いのです。我々は高校生の頃から、頭から覚える、暗記するという態度で来た人が多いと思いますが、大人になり、余裕が出てところで、改めて見て見ると、という気付きは結構面白いですよ。たとえば、ズームレンズのzoom。これはonomatopoeiaの1つです。「ギューン」と寄る、という感じでしょうか。飛行機、クルマなどがビューン、というときもzoomです。splashパシャという音もそうですね。