字幕なしの英語聴き取り応援団

英語の映画などの発話部分だけを編集、抽出して、繰り返し聞くという学習方法をおすすめするブログです。留学などの費用、時間をかけずに、実用的な英語力を涵養することができます。3か月以内に結果を出しましょう。既に210本以上の映画を紹介済み。

生きた英語を字幕なしの映画から

インフレーションは、教科書的には2つのタイプに分類されます。demand-pullとcost-pushです。私はエコノミストではないので、あまり学術的に論じることはできませんが、現在のアメリカのインフレーションはこれらのふたつが絡み合った、アメリカの歴史でやや特殊なタイプだと思います。
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ホルムズ海峡の不安定性のためにWTIなどの世界の石油の先物価格が上昇したために発生するインフレはcost-pushです。一方で、アメリカ経済は極めて順調で安定的な失業率の低さという状態にあります。当然、これは食肉などの需要が底堅いことを意味していますので、この側面だけを見れば、demand-pullであると言えます。

しかし、私の直感では、アメリカ経済は今順調過ぎると思います。昔は、経済にはtrickle-down economyという構造があると言われました。例えば、AI、半導体産業がうるおうと、その恩恵が株、一部の不動産(たとえば、カリフォルニア州北部の不動産)価格が上昇し、その恩恵が小売業などの裾野に行き渡る、ということを指しています。今はこれが単にtrickle-downしている、というよりは、既に燃焼していて過熱しているように思えます。当然その恩恵に浴していない人々もいるはずですが、今はサービス業まで順調で、このセグメントでも人手不足です。

昔は、例えば、ガソリン価格が高すぎると生活を圧迫するので、デモが頻発しましたが、底辺層でも今はなんとか生活を続けられるので、デモはほとんどありません。鶏卵が1ケース6,7ドルするという事態で、皆呆れていますが、それでもなんとか生活ができるのでデモはありません。つまり、底辺の生活をしている人々でもなんとかboth-end meetの生活ができる状態だということです。こんなことは、20世紀後半のアメリカ経済にはありませんでした。地区によっては、この種のデモの後は、略奪になったものですが、それもなし。つまりアメリカ経済は絶好調というわけです。

そこにドン・トランプのアメリカに投資を更に呼び込むという掛声。これは経済を更に過熱させることを意味しています。demand-pull、cost-pushの双方がさらに強くなる・・・あまり想像はしたくありませんが、要するにコントロールすることは極めて難しい状態にある、ということを意味していると思います。私には、なぜアメリカ経済がこれほどマイルドなインフレで済んでいるのか解りませんが、インフレはひとたび燃え上がれば、経済を焼き尽くすかのように燃えたものです。1980年代にアメリカがインフレに苦しんだ時代のFRBの金利は20%を超えていました。現代にこのような指摘をする人はあまりいないようですが、私はそうなる確率は高そうに思えます。

今日はたくさんの魅力的なニュースがあるのですが、いずれも高校生の英語レベルです。英語力育成の肥やしという希望を抑えて、こんなニュースをピックアップしました:

US intel assesses Putin could launch attack aimed at testing NATO unity | CNN
https://edition.cnn.com/2026/08/07/politics/us-intelligence-russia-putin-nato-attack?iid=cnn_buildContentRecirc_end_recirc&recs_exp=up-next-article-end&tenant_id=related.en

ロシアにそんな余力があるものなのかと驚かされますね。ただ、ウクライナ・ロシア戦争もいつかは終わります。その頃までにロシアの軍人トップは仮想敵を更新する必要があるはずで、その時に、もしヴラディミール・プーティンがまだ在位しているのであれば、当然NATOという邪魔者をどう切り崩すかを軍人達は考える必要があります。鎖は鋼の輪をつなげたものですが、切れる時は、一番弱い部分で破断します。ということは、狙うのであれば、第1の候補はSuwałki Gap (Corridor)ということになります。ここはKalingradという、現在はロシアの飛び地になっているロシア領と、Belarusを結ぶ、約65km長の帯状の地帯です。以下のwikiに簡単な地図がありますので、ぜひチェックして知っておいてください。

Suwałki Gap | wiki

なお、CNNのポータルにはこんなニュースもありますよ。ご参考:
NATO-style agreement between Saudi Arabia, Pakistan and Turkey comes as Iran war widens – and region doubts Washington’s reliability | CNN

外国人にとって結構難しい英単語のひとつは integrity でしょう。あなたが「integrityって何?」と周囲に訊いてももしかすると誰も答えてくれないかも知れません。というか、答えようがない、とも言えます。

あなたがウィンブルドンのセンターコートに立って試合中だとします。相手のライン際への球筋に対するコールが「アウト」だとしますが、あなたの目からはそれは「イン」だったとします。あなたがintegrityを重んじる人でありたいとすれば、その時どうすべきか。主審に正式にそう告げます。(執拗に食いつくことは必要ありません。それをどう扱うかは主審のmatterです。)つまり、ある意味で「青い」のです。馬鹿正直とも。ですが、こうすることであなたが得るのは、生涯にわたり、この出来事を心に秘匿する必要はなくなります。この健全さがあなたがintegrityを重んじて得るもの。

FIFAのジァンニ・インファンティーノが謝罪をしたのだとか。彼はおそらく「優秀な」人物なのでしょう。彼がこの地位に立った時頃には有能という評判だったそう。ですが、10年だかの年月が彼を変えたのでしょう。「なーんだ、FIFAでは隅々まで金がすべてなんだな。」ということを彼は知りました。そりゃそうでしょ。中南米、アジア、アフリカ・・・名だたる賄賂王国です。「サッカー振興助成費」、「選手育成費」何と名前を付けるにせよ、自分たちのところに、分け前が戻ってきて、自分たちがまた使途を決め分配する。つまり、金はほぼ自由になるということです。つまり、インファンティーノは身銭を一銭も切らずに、FIFAの金を分配するだけで、次の選挙の時に、「俺に投票してくれよな」という無言のメッセージを送り、各国のメンバーは彼に票を入れる・・・ 一見してダーティなことはなさそうです。

ですが、インファンティーノの目からはlegalで、lawful、legitimateであり、innocent、ethicalである事柄が、他のフットボール関係者からはintegrityに欠ける、と見られるかも知れない、ということを彼は十分認識していなかったのです。だからドン・トランプと、ホスト国の国家元首という立場を超えた接遇をすることが他の人々からどう見られるかを彼は想像できなかった。だから、レッドカードを受けた選手の処遇をめぐり「天の声」を出させた。つまり、yesmanで周囲を固めたためにフットボール倫理分野の委員も親分のために人肌脱いでくれたというわけです。英語圏の、あるレベル以上の人にはとても許容できないことだと私は思います。

おそらく、インファンティーノは元々あまり高潔な倫理感を持った人間ではなかった、普通の弁護士だった。しかし、在職中の10年で元々根っこに持っていた胡散臭い倫理感が浮き上がってきた、というわけです。周りに誰もそれをアドバイスする人物はいなくなっていた、というわけです。最後の決めぜりふは、クシュナーに出資させてFIFAを切り売りする、というアイディア。

integrityに欠ける、としか表現のしようがありません。あなたにとっては、「integrityに欠ける」ということがどのような事を意味するのかを知る良い機会でしょう。これほど適切な例を私は知りません。ドン・トランプにもまったくintegrityはありません。彼の親はそんな人物ではなかったのでしょうし、ビジネスを通じてそれを学ぶこともなかったのでしょう。しかし、MAGAの人々には元々倫理感の薄い人が多いだろうと私は思います。まともな倫理感を持っていたら、イスラエルのやっている事を容認することはできません。

FIFA boss Gianni Infantino’s apology doesn’t quell Europe’s boycott plans as reckoning looms | CNN
https://edition.cnn.com/2026/08/06/sport/fifa-gianni-infantino-uefa-boycott

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